雪
2002年12月13日人生に誤算はつきものとはいえ、こんなに度重なってもいいのだろうか。と、なぜこんな書き出しからいきなり始まるのかといえば、それは『海馬が耳から駆けてゆく4』を読んだからである。菅野氏のこのエッセイに、私はとても感化されやすいのだ。ちょっと今日は、そんな感じの文章を書き綴ってみたい。
今回の出張は、またもや分析機器の講習会で、気体関係(前回は液体関係)の分析を勉強して来た。関係ないが、あのクレイジーケンバンドの人とかが歌っている「肉体関係」という歌が最近面白いと思っている。で、講習会そのものは、すごく面白くて、非常に順調だった。その終了直後から、何かがずれ始めてきたのだ…。終わった!さあ帰ろう!と、駅に着いてみると、いまいちちょうどいい電車がない。今回は、乗り換えが数回あるのだが、どれもそこそこ本数の多い路線なので、とくに何時何分の電車、などと狙っていかなくてもよかったのだが、なぜかホームに出た途端に前の電車が行ってしまったりし、最後の上越新幹線など、ちょうど空白時間帯にぶちあたってしまい、40分も待った。その後には、15分ほどの間隔で3本くらい立て続けにあったというのに…。今日一日のうちで、寒いホームで過ごした時間は、いかほどであっただろうか。だが、帰ってきてみると、こっちはもう異世界みたいに真白なんである。東京駅のホームは、あれは寒くなかった。というか、東京駅でのタイムロスがなければ最終バスに乗れたものを、もうタクシーに乗るしかなくなってしまったところだったのだが、この、タクシー乗り場で待った10分ちょいが、今日の"待ち"でもっとも寒く辛かった。いや、ここのタクシー乗り場にこんなすげー列が出来るなんて初めて見たね。先々週だいたい同じくらいの時間に帰ってきたけど、全然待たずにすぐ乗れた。ところで、私の後ろに並んだおにーさんが携帯電話で話していたのが聞こえてしまったのだが、「あ、もしもしー?僕ですー。……あのー、じつは僕いま駅なんですけどー……え?あ、そーなの?うん、じゃあ、そのお弁当、ゆっくり食べちゃってからでいいからー、申し訳ないんだけど、迎えに来てもらえるー?……うん、うん、じゃあー」。そしておにーさんはタクシー待ちの列から離れていった。…そのお弁当食べてから来る人よりも、タクシーの順番が回ってくるほうが早いんじゃないかなという気はしたんだが、こんな寒いところで10分待つより、暖房のきいたところで20分待つほうを選ぶということだろうか。それから『海馬〜』の2巻か3巻あたりに、菅野氏が大雪の日に駅で母上の迎えを待ってる時の話があったことを思い出し、それに先立って雪のために立ち往生した電車の中での出来事などを書いた話があったことも思い出していた。
さてようやくタクシーに乗り込み、運ちゃんが途中、融雪のきいた道からアイスバーンの道へ曲がったときなどにズルズルと滑って逆ハンドルとかあてているらしいのを見て、タクシー運転手でも滑るのか、と思いながら、なんとか無事に自宅まで帰りついた。そして自宅前で私を出迎えてくれた愛車の姿にショックを受ける…。火曜日、出かける前に、私はその日の夜から雪が本格的になることを知っていたので、ワイパーを立てていったのだ。だが、いっそ立てないほうが、今回の場合、良かったようだ。その場所は、ちょっと傾斜があり、低いほうに、車の前面を向けて停めるのがいつもの私のやりかたなのだが、そうすると、一度雪が積もった後に晴れたりしてちょっと暖かくなると、屋根の雪が、滑って前に落ちてくるのである。塊が全体的にスライドしてくる…なんていうんだっけ、断層雪崩?みたいなやつ。まあそれでとにかく、ワイパーがぐんにゃりイっちゃってました。よっぽど酷くなきゃ、手で力任せに曲げて直すことも出来るけど、どうだろう、交換だろうか…。明日、明るくなってから良く見ようと思う。いつもは、これだけ積もったら、車を動かさなくても、雪だけはおろしておくので、こんなことにはならないのである。…いや、何年か前にも一回かるくちょっとやったことがあったな…。あのときも、2日くらい降り続いたときに1日サボったら、確かちょっと曲がったんだよね、ワイパー。あーあ、車のこと考えたら、…もうフテ寝。明日は休みにしたので、まず、車のことをしようと思いながら、今日のヘタレエッセイもどきを終わりにしてみたい…。
今回の出張は、またもや分析機器の講習会で、気体関係(前回は液体関係)の分析を勉強して来た。関係ないが、あのクレイジーケンバンドの人とかが歌っている「肉体関係」という歌が最近面白いと思っている。で、講習会そのものは、すごく面白くて、非常に順調だった。その終了直後から、何かがずれ始めてきたのだ…。終わった!さあ帰ろう!と、駅に着いてみると、いまいちちょうどいい電車がない。今回は、乗り換えが数回あるのだが、どれもそこそこ本数の多い路線なので、とくに何時何分の電車、などと狙っていかなくてもよかったのだが、なぜかホームに出た途端に前の電車が行ってしまったりし、最後の上越新幹線など、ちょうど空白時間帯にぶちあたってしまい、40分も待った。その後には、15分ほどの間隔で3本くらい立て続けにあったというのに…。今日一日のうちで、寒いホームで過ごした時間は、いかほどであっただろうか。だが、帰ってきてみると、こっちはもう異世界みたいに真白なんである。東京駅のホームは、あれは寒くなかった。というか、東京駅でのタイムロスがなければ最終バスに乗れたものを、もうタクシーに乗るしかなくなってしまったところだったのだが、この、タクシー乗り場で待った10分ちょいが、今日の"待ち"でもっとも寒く辛かった。いや、ここのタクシー乗り場にこんなすげー列が出来るなんて初めて見たね。先々週だいたい同じくらいの時間に帰ってきたけど、全然待たずにすぐ乗れた。ところで、私の後ろに並んだおにーさんが携帯電話で話していたのが聞こえてしまったのだが、「あ、もしもしー?僕ですー。……あのー、じつは僕いま駅なんですけどー……え?あ、そーなの?うん、じゃあ、そのお弁当、ゆっくり食べちゃってからでいいからー、申し訳ないんだけど、迎えに来てもらえるー?……うん、うん、じゃあー」。そしておにーさんはタクシー待ちの列から離れていった。…そのお弁当食べてから来る人よりも、タクシーの順番が回ってくるほうが早いんじゃないかなという気はしたんだが、こんな寒いところで10分待つより、暖房のきいたところで20分待つほうを選ぶということだろうか。それから『海馬〜』の2巻か3巻あたりに、菅野氏が大雪の日に駅で母上の迎えを待ってる時の話があったことを思い出し、それに先立って雪のために立ち往生した電車の中での出来事などを書いた話があったことも思い出していた。
さてようやくタクシーに乗り込み、運ちゃんが途中、融雪のきいた道からアイスバーンの道へ曲がったときなどにズルズルと滑って逆ハンドルとかあてているらしいのを見て、タクシー運転手でも滑るのか、と思いながら、なんとか無事に自宅まで帰りついた。そして自宅前で私を出迎えてくれた愛車の姿にショックを受ける…。火曜日、出かける前に、私はその日の夜から雪が本格的になることを知っていたので、ワイパーを立てていったのだ。だが、いっそ立てないほうが、今回の場合、良かったようだ。その場所は、ちょっと傾斜があり、低いほうに、車の前面を向けて停めるのがいつもの私のやりかたなのだが、そうすると、一度雪が積もった後に晴れたりしてちょっと暖かくなると、屋根の雪が、滑って前に落ちてくるのである。塊が全体的にスライドしてくる…なんていうんだっけ、断層雪崩?みたいなやつ。まあそれでとにかく、ワイパーがぐんにゃりイっちゃってました。よっぽど酷くなきゃ、手で力任せに曲げて直すことも出来るけど、どうだろう、交換だろうか…。明日、明るくなってから良く見ようと思う。いつもは、これだけ積もったら、車を動かさなくても、雪だけはおろしておくので、こんなことにはならないのである。…いや、何年か前にも一回かるくちょっとやったことがあったな…。あのときも、2日くらい降り続いたときに1日サボったら、確かちょっと曲がったんだよね、ワイパー。あーあ、車のこと考えたら、…もうフテ寝。明日は休みにしたので、まず、車のことをしようと思いながら、今日のヘタレエッセイもどきを終わりにしてみたい…。
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