可愛いの基準は人それぞれ
2010年12月23日 ドラマCD…だという前置きでお願いしますね。
今日『若草物語』をまた聴いていました。
本当に、藤原啓治さんのマーチ夫人が大いに気に入ってしまって、もう、可愛くておしとやかで素敵で、「ああ~可愛い」「ああかわいい」と聞き惚れておりましたよ。
…同意してもらえる人、いるのかしら…。
エイミーのいたずらに激怒してしまったジョーをたしなめるシーンが、なんだか身につまされます(笑)
それにしても、私、このメンズオンリーシリーズで気に入るのって、少女役をやってる人たちよりも、大人の女性役をやってる人が多いようです。
マーチ夫人の藤原啓治さんでしょ、こないだもちょっと書いたのは、ジュリエットのばあやを演じた楠大典さんでしょ、あとあれ、『真夏の夜の夢』でほんとちょい役なんだけどヒポリタっていうこれから王様と結婚する女王様の小西克幸さんね。こにたん(小西さん)も、ホント、可愛かったよなあ…!
今日『若草物語』をまた聴いていました。
本当に、藤原啓治さんのマーチ夫人が大いに気に入ってしまって、もう、可愛くておしとやかで素敵で、「ああ~可愛い」「ああかわいい」と聞き惚れておりましたよ。
…同意してもらえる人、いるのかしら…。
エイミーのいたずらに激怒してしまったジョーをたしなめるシーンが、なんだか身につまされます(笑)
それにしても、私、このメンズオンリーシリーズで気に入るのって、少女役をやってる人たちよりも、大人の女性役をやってる人が多いようです。
マーチ夫人の藤原啓治さんでしょ、こないだもちょっと書いたのは、ジュリエットのばあやを演じた楠大典さんでしょ、あとあれ、『真夏の夜の夢』でほんとちょい役なんだけどヒポリタっていうこれから王様と結婚する女王様の小西克幸さんね。こにたん(小西さん)も、ホント、可愛かったよなあ…!
「おぼえてらっしゃい!」
2010年12月19日 ドラマCD
『若草物語 〜紙ヒコーキに乗って〜』
■キャスト
鳥海浩輔(メグ)
吉野裕行(ジョー)
立花慎之介(ベス)
梶裕貴(エイミー)
藤原啓治(マーチ夫人)
櫻井孝宏(ローリー)
安元洋貴(ハンナ)
大川透(マーチ伯母)
------------------------------
かわいかった!!!(笑)
いちばんインパクトのあったセリフが、エイミーがジョーに姉妹喧嘩の際に言った「おぼえてらっしゃい!」でした。すごいエイミーらしくて可愛かった。
そんなエイミーを残して出かけるメグの「おみやげ買ってきてあげるから」も姉さんらしくて可愛かった。
いやー面白かったです。
藤原さんのマーチ夫人が凄い良かった!!
姉妹に、いけませんよ、みたいに穏やか~にたしなめるみたいな言い聞かせるみたいなセリフ、染みました。これは真面目に良かったです。
そういえば、ちゃんと書いてなかったようなんだけど、『ロミオとジュリエット』の時の大典さん(ばあや役)もすごく、同じように好きですね。こう、なんていうのかな、若者を心配する、年配の女性の雰囲気というのかな、そういうのが良くて、自然で。声質が男性なだけで。
立花さんのベスが思いのほか可愛かった。ちょう可愛かった。
私、もともと若草物語の姉妹の中ではベスがいちばん好きでした。だって、可愛いじゃないですか。いつもほかの姉妹を優先していて万事に控えめでさ。だから構いたくなるんですよね。
そんな訳なので逆に厳しい目(耳)になりがちなんだけど、立花さん、全然OK。本当に可愛かったです。
梶くんのエイミーは予想通りのおしゃまさ。末っ子らしい生意気さ、わがままさ、そういうのも存分に発揮されてました。ジョーと姉妹喧嘩して腹を立ててる様子が可愛かった。こんな子だと、ぷんぷん怒っていても可愛いんだよね。(でも実際に自分の妹だったらイラッとすると思う)(笑)。
鳥海さんのメグは、うーん、私の思うメグ像とちょっと離れてました。部分部分で、おお、と思うところはあって、悪くはなかったんだけど。(「おみやげ買ってきてあげるから」とかね)
吉野さんのジョーも、実はそうで。
ふたりとも、私が考えるよりも、子供っぽかった、かな。17歳と16歳なんだけど、もう1~2歳幼いような感じが…って細かい注文ですかねえ(笑)。この当時の17歳、16歳っていうのはもう少し大人びていても…と思うのもあり。
安元さん。出番少なかった(笑)。一瞬わかんなかったし。
大川さんのマーチ伯母さん。うわー、イヤな伯母さん!(笑)
櫻井さんのローリーは、普通に良かった。私が思っていたローリー像より、大人しい雰囲気だったけど、イケメンのお隣のぼっちゃんだった。
=============
とにかく、楽しかった。
そういえばこの「若草物語」って、クリスマスに始まって、次の年のクリスマスで終わるお話なんですよね。
いま時期に聞くのに、ちょうどよかった。
まあ、そんな訳で。
■キャスト
鳥海浩輔(メグ)
吉野裕行(ジョー)
立花慎之介(ベス)
梶裕貴(エイミー)
藤原啓治(マーチ夫人)
櫻井孝宏(ローリー)
安元洋貴(ハンナ)
大川透(マーチ伯母)
------------------------------
かわいかった!!!(笑)
いちばんインパクトのあったセリフが、エイミーがジョーに姉妹喧嘩の際に言った「おぼえてらっしゃい!」でした。すごいエイミーらしくて可愛かった。
そんなエイミーを残して出かけるメグの「おみやげ買ってきてあげるから」も姉さんらしくて可愛かった。
いやー面白かったです。
藤原さんのマーチ夫人が凄い良かった!!
姉妹に、いけませんよ、みたいに穏やか~にたしなめるみたいな言い聞かせるみたいなセリフ、染みました。これは真面目に良かったです。
そういえば、ちゃんと書いてなかったようなんだけど、『ロミオとジュリエット』の時の大典さん(ばあや役)もすごく、同じように好きですね。こう、なんていうのかな、若者を心配する、年配の女性の雰囲気というのかな、そういうのが良くて、自然で。声質が男性なだけで。
立花さんのベスが思いのほか可愛かった。ちょう可愛かった。
私、もともと若草物語の姉妹の中ではベスがいちばん好きでした。だって、可愛いじゃないですか。いつもほかの姉妹を優先していて万事に控えめでさ。だから構いたくなるんですよね。
そんな訳なので逆に厳しい目(耳)になりがちなんだけど、立花さん、全然OK。本当に可愛かったです。
梶くんのエイミーは予想通りのおしゃまさ。末っ子らしい生意気さ、わがままさ、そういうのも存分に発揮されてました。ジョーと姉妹喧嘩して腹を立ててる様子が可愛かった。こんな子だと、ぷんぷん怒っていても可愛いんだよね。(でも実際に自分の妹だったらイラッとすると思う)(笑)。
鳥海さんのメグは、うーん、私の思うメグ像とちょっと離れてました。部分部分で、おお、と思うところはあって、悪くはなかったんだけど。(「おみやげ買ってきてあげるから」とかね)
吉野さんのジョーも、実はそうで。
ふたりとも、私が考えるよりも、子供っぽかった、かな。17歳と16歳なんだけど、もう1~2歳幼いような感じが…って細かい注文ですかねえ(笑)。この当時の17歳、16歳っていうのはもう少し大人びていても…と思うのもあり。
安元さん。出番少なかった(笑)。一瞬わかんなかったし。
大川さんのマーチ伯母さん。うわー、イヤな伯母さん!(笑)
櫻井さんのローリーは、普通に良かった。私が思っていたローリー像より、大人しい雰囲気だったけど、イケメンのお隣のぼっちゃんだった。
=============
とにかく、楽しかった。
そういえばこの「若草物語」って、クリスマスに始まって、次の年のクリスマスで終わるお話なんですよね。
いま時期に聞くのに、ちょうどよかった。
まあ、そんな訳で。
本道に立ち返らなければ…。
2010年12月2日 ドラマCD コメント (2)
『ベルサイユのばら FIN』
■キャスト
森川智之(オスカル)
鈴木達央(マリー・アントワネット)
鈴村健一(アンドレ)
遊佐浩二(フェルゼン)
前野智昭(ロザリー) 他
オスカルを取り巻く様々な愛情の物語をオスカルの視点から見届ける
気持ちを確かめ合ったオスカルとアンドレ、
離れていても想い合っているマリーアントワネットとフェルゼン…
フランスの厳しい情勢に引き裂かれる恋人達の物語がついに完結!!
-------------------
なんだか、いつの間にか横道に逸れて随分時間が経ってしまった。
久し振りにモモグレサイトを見に行ったら、このメンズオンリーシリーズ、もうこんなにラインナップが充実していて驚いた。
↓ ↓
8月発売 『ベルサイユのばらII』
10月発売 『若草物語』
11月発売 『美女と野獣』
12月発売予定 『ベルサイユのばらFIN』
1月発売予定 『リボンの騎士』
(スゲー…、こんなに…)
実は、みけねこさんに教えてもらって聴いた昨日のラジオ『鳥海浩輔・安元洋貴 今夜は眠らせない…禁断生ラジオ』の中で、女性役を演じたことがあるか、という話題になり、「やったじゃん、最近、俺ら。同じ作品で」「あ、そっか、やったやった。しかも作らず普通にやった」…というようなことを言っていたのを聴いて、ピーンときたんですよね。「作らずやった」。じゃ、アレだ、 モモグレメンズオンリーシリーズしかない。
そして今日、本屋に立ち寄ったら「ベルばらカルタ」を見てしまった。
…神の声が聞こえるようでした。ええ、「戻って来い」と。(おおげさ)
や、でも、『若草物語』!やって欲しかったんだよねー。キャスト見たら長女メグが鳥海さんだった。末っ子エイミーが梶くんでこれは相当おしゃまな感じになるであろう。あと2人はちょっとフタを開けてみないとなんともわかんないんだけど、それよりも絶対聴いてみたいと思ったのが、マーチ夫人の藤原啓治さんでこれは絶対イイはずだ!!!(笑)(ロミジュリでばあやをやった大典さんくらいにいいはずだ!)
あと、『美女と野獣』のきーやんが多分私は気に入ると思うし、『リボンの騎士』で山口勝平さんなんて、そんなのかわいいに決まってるじゃん!
楽しくなって来た。
-------------
参考までに。
モモグレ・オフィシャルサイト
http://www.momogre.com/index.html
■キャスト
森川智之(オスカル)
鈴木達央(マリー・アントワネット)
鈴村健一(アンドレ)
遊佐浩二(フェルゼン)
前野智昭(ロザリー) 他
オスカルを取り巻く様々な愛情の物語をオスカルの視点から見届ける
気持ちを確かめ合ったオスカルとアンドレ、
離れていても想い合っているマリーアントワネットとフェルゼン…
フランスの厳しい情勢に引き裂かれる恋人達の物語がついに完結!!
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なんだか、いつの間にか横道に逸れて随分時間が経ってしまった。
久し振りにモモグレサイトを見に行ったら、このメンズオンリーシリーズ、もうこんなにラインナップが充実していて驚いた。
↓ ↓
8月発売 『ベルサイユのばらII』
10月発売 『若草物語』
11月発売 『美女と野獣』
12月発売予定 『ベルサイユのばらFIN』
1月発売予定 『リボンの騎士』
(スゲー…、こんなに…)
実は、みけねこさんに教えてもらって聴いた昨日のラジオ『鳥海浩輔・安元洋貴 今夜は眠らせない…禁断生ラジオ』の中で、女性役を演じたことがあるか、という話題になり、「やったじゃん、最近、俺ら。同じ作品で」「あ、そっか、やったやった。しかも作らず普通にやった」…というようなことを言っていたのを聴いて、ピーンときたんですよね。「作らずやった」。じゃ、アレだ、 モモグレメンズオンリーシリーズしかない。
そして今日、本屋に立ち寄ったら「ベルばらカルタ」を見てしまった。
…神の声が聞こえるようでした。ええ、「戻って来い」と。(おおげさ)
や、でも、『若草物語』!やって欲しかったんだよねー。キャスト見たら長女メグが鳥海さんだった。末っ子エイミーが梶くんでこれは相当おしゃまな感じになるであろう。あと2人はちょっとフタを開けてみないとなんともわかんないんだけど、それよりも絶対聴いてみたいと思ったのが、マーチ夫人の藤原啓治さんでこれは絶対イイはずだ!!!(笑)(ロミジュリでばあやをやった大典さんくらいにいいはずだ!)
あと、『美女と野獣』のきーやんが多分私は気に入ると思うし、『リボンの騎士』で山口勝平さんなんて、そんなのかわいいに決まってるじゃん!
楽しくなって来た。
-------------
参考までに。
モモグレ・オフィシャルサイト
http://www.momogre.com/index.html
サウンドシアター ドラマCD ベルサイユのばら
2010年5月15日 ドラマCD コメント (8)
続編が出るそうですね! おめでとうございます!
ていうか、出て当然でしょう、本作の不完全燃焼具合では、というのが私の意見です(後ほど説明いたします)。
----
私は、ちょうど本作に出演していらっしゃる鈴村さんとタメなんですが、漫画版もアニメ版も宝塚版も読んだり見たり鑑賞したりしたことがありません。でも有名な作品なので、例えばバラエティ番組でワンシーンだけ取り上げられたり、とか、そういうシチュエーションで目にしたことはあります。
という訳なので、男装の麗人オスカルと、アンドレの悲恋の話だ、という認識でした。
それともうひとつ、多大な勘違いをしていたことが今回判明しました。すいません、どうか笑わないで(笑)。
えっと、私は、オスカルは女であることを周囲に秘密にしてるんだと思ってたんです。アンドレとは友人同士、何も知らずに友人として接してくるアンドレに対し、表面では同性の友人として振舞うが、内面では女としての気持ちに苦しむオスカル…って、それは多分なんか別の話です!ほんとすいません!!!!
…というくらい激しく誤解していた私にとっては、このドラマCDが、初めて接するまともな『ベルばら』です。(ええ、これが)。
以下、ネタバレがありますよ~~~~
---------------------------------------
森川さんの第一声「わたし、オスカルは男として育てられた」が、すごく"美人"を意識して声を作っているように聴こえて、良かったです。キレイ系を頑張っている森川さん。お疲れ様でした。でも完全に達央アントワネットに持って行かれてる気がしますが。いや、そのアントワネットに勝った(?)デリバリー伯夫人…もとい、デュバリー伯夫人(鈴木千尋さん)の 「ホーッホッホッホ! 」も凄かったですが…、達央、本当に"女"だった。
あの、デュバリー伯夫人に 「負けたわ!」 と泣き崩れるシーン、女のプライドというか女の意地というかそういうのをとても感じましたね。
それと、「オスカル、あなたに女の心を求めるのは無理だったのでしょうか。わたくしは、王妃である前に生きた心をもったひとりの女性です。愛したい、愛されたいと、身を震わせて待っているひとりの女です」のセリフに物凄い説得力を感じました。森川さん…、いや、オスカルが「私は王妃さまのお気持ちを理解できなかった…!」と泣いて走り去るのも無理ないさ、というほどの女っぷりだったよ、達央。
…このあたりが、トラック1と2。オスカルとアントワネットのエピソードを拾い集めてぎゅっとまとめたダイジェスト。
このCD、起承転結もよく出来ているんだね。オスカル&アントワネットで『起』、そしてオスカルと、この『起』の部分でサブキャラ的に出てきていたフェルゼンにクローズアップしていきアントワネットを少し下げて語られる『承』、突然新キャラ・ロザリーが登場し、オスカルに関わっていく『転』、で、この『転』でいままで物凄く影の薄かったアンドレも存在感が増してきたところで、アンドレがロザリーに「だけどお前はいい。諦めて泣いて、そしていつか誰かほかの男と本当の恋をして…。だが俺は…」と苦しい胸のうちを明かして『結』の部分が始まる。
だがしかーし!!!
やっとここまで辿り着いたのに!『結』のボリューム少なすぎるでしょ!?
ほかのトラックは12~18、19分もあるのに、これだけ8分て!
アンドレ不完全燃焼じゃないですか! アンドレがカンドレしないと!
『ベルばら』なんだから、これで終わっちゃダメじゃん!(ってお前がいうな)
続編!続編希望!
つまり、私でもそんくらい、『ベルばら』のおおまかな流れが理解できた、という訳です。とにかく壮大なストーリーで登場人物が多くかつ相関関係が複雑な本作をこういうトラック分けにしたのは、えっと、なんて言うんだろう、ある意味ひとつの正解例、じゃないかなって。最初私、1回聴いただけでは相関関係が把握出来ないと言いましたが、これでもまだわかりやすく作ってあるほうなんだ、と今書いてて思い直しました。
ま、でも、今回の比較対象が『真夏の夜の夢』だから…。これは登場人物は多くて、入れ替わり立ち代りに現れるけど、意外と相関関係は入り乱れていなくてわかりやすい印象があります。人間チームは人間チーム、妖精チームは妖精チームで分かれているしね。
という訳で、私の場合は、このメンズオンリーシリーズ、『ベルばら』と『真夏~』で印象が似ています。とにかく沢山いろんな人が出ていて、あんな人が/こんな人が女性役を演じている!というのを聴く楽しさがあるのがこの2作。
そしてあとは、代永がひとり最後まで頑張り通してしまった『赤毛のアン』、石田彰と神谷浩史のふたりで丁寧に物語を紡いだ『ロミオとジュリエット』、という、そういうイメージです。
順番からいったら次は森川&鈴村でじっくり聞かせる『ベルばら』2になる?
まあそんな訳で。
-----------------
失礼、書き漏れてました。
ロザリーを演じた前野、可憐でした。ちょっと見直した。うまいね。
こんにゃく伯夫人…もとい、ポリニャック伯夫人を演じた羽多野も面白かった。
そういやこいつら『真夏~』での男性役チームだな…。
ていうか、出て当然でしょう、本作の不完全燃焼具合では、というのが私の意見です(後ほど説明いたします)。
----
私は、ちょうど本作に出演していらっしゃる鈴村さんとタメなんですが、漫画版もアニメ版も宝塚版も読んだり見たり鑑賞したりしたことがありません。でも有名な作品なので、例えばバラエティ番組でワンシーンだけ取り上げられたり、とか、そういうシチュエーションで目にしたことはあります。
という訳なので、男装の麗人オスカルと、アンドレの悲恋の話だ、という認識でした。
それともうひとつ、多大な勘違いをしていたことが今回判明しました。すいません、どうか笑わないで(笑)。
えっと、私は、オスカルは女であることを周囲に秘密にしてるんだと思ってたんです。アンドレとは友人同士、何も知らずに友人として接してくるアンドレに対し、表面では同性の友人として振舞うが、内面では女としての気持ちに苦しむオスカル…って、それは多分なんか別の話です!ほんとすいません!!!!
…というくらい激しく誤解していた私にとっては、このドラマCDが、初めて接するまともな『ベルばら』です。(ええ、これが)。
以下、ネタバレがありますよ~~~~
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森川さんの第一声「わたし、オスカルは男として育てられた」が、すごく"美人"を意識して声を作っているように聴こえて、良かったです。キレイ系を頑張っている森川さん。お疲れ様でした。でも完全に達央アントワネットに持って行かれてる気がしますが。いや、そのアントワネットに勝った(?)デリバリー伯夫人…もとい、デュバリー伯夫人(鈴木千尋さん)の 「ホーッホッホッホ! 」も凄かったですが…、達央、本当に"女"だった。
あの、デュバリー伯夫人に 「負けたわ!」 と泣き崩れるシーン、女のプライドというか女の意地というかそういうのをとても感じましたね。
それと、「オスカル、あなたに女の心を求めるのは無理だったのでしょうか。わたくしは、王妃である前に生きた心をもったひとりの女性です。愛したい、愛されたいと、身を震わせて待っているひとりの女です」のセリフに物凄い説得力を感じました。森川さん…、いや、オスカルが「私は王妃さまのお気持ちを理解できなかった…!」と泣いて走り去るのも無理ないさ、というほどの女っぷりだったよ、達央。
…このあたりが、トラック1と2。オスカルとアントワネットのエピソードを拾い集めてぎゅっとまとめたダイジェスト。
このCD、起承転結もよく出来ているんだね。オスカル&アントワネットで『起』、そしてオスカルと、この『起』の部分でサブキャラ的に出てきていたフェルゼンにクローズアップしていきアントワネットを少し下げて語られる『承』、突然新キャラ・ロザリーが登場し、オスカルに関わっていく『転』、で、この『転』でいままで物凄く影の薄かったアンドレも存在感が増してきたところで、アンドレがロザリーに「だけどお前はいい。諦めて泣いて、そしていつか誰かほかの男と本当の恋をして…。だが俺は…」と苦しい胸のうちを明かして『結』の部分が始まる。
だがしかーし!!!
やっとここまで辿り着いたのに!『結』のボリューム少なすぎるでしょ!?
ほかのトラックは12~18、19分もあるのに、これだけ8分て!
アンドレ不完全燃焼じゃないですか! アンドレがカンドレしないと!
『ベルばら』なんだから、これで終わっちゃダメじゃん!(ってお前がいうな)
続編!続編希望!
つまり、私でもそんくらい、『ベルばら』のおおまかな流れが理解できた、という訳です。とにかく壮大なストーリーで登場人物が多くかつ相関関係が複雑な本作をこういうトラック分けにしたのは、えっと、なんて言うんだろう、ある意味ひとつの正解例、じゃないかなって。最初私、1回聴いただけでは相関関係が把握出来ないと言いましたが、これでもまだわかりやすく作ってあるほうなんだ、と今書いてて思い直しました。
ま、でも、今回の比較対象が『真夏の夜の夢』だから…。これは登場人物は多くて、入れ替わり立ち代りに現れるけど、意外と相関関係は入り乱れていなくてわかりやすい印象があります。人間チームは人間チーム、妖精チームは妖精チームで分かれているしね。
という訳で、私の場合は、このメンズオンリーシリーズ、『ベルばら』と『真夏~』で印象が似ています。とにかく沢山いろんな人が出ていて、あんな人が/こんな人が女性役を演じている!というのを聴く楽しさがあるのがこの2作。
そしてあとは、代永がひとり最後まで頑張り通してしまった『赤毛のアン』、石田彰と神谷浩史のふたりで丁寧に物語を紡いだ『ロミオとジュリエット』、という、そういうイメージです。
順番からいったら次は森川&鈴村でじっくり聞かせる『ベルばら』2になる?
まあそんな訳で。
-----------------
失礼、書き漏れてました。
ロザリーを演じた前野、可憐でした。ちょっと見直した。うまいね。
こんにゃく伯夫人…もとい、ポリニャック伯夫人を演じた羽多野も面白かった。
そういやこいつら『真夏~』での男性役チームだな…。
この曲なんだったっけ…、が判明したとき
2010年4月28日 ドラマCD コメント (2)って、物凄く スッキリ!! するよね。うんうん。
私も今日、丁度そういうことがあって。
今回のモモグレ・メンズオンリーシリーズ 『ベルばら』のBGMも、クラシック名曲集みたいな感じで、でもまあ、大半は知らない曲なのですが、でもその中で1曲、めっちゃ聞いたことある!…んだけど、あーこれなんだっけ?ていうのがありました。
えっと、トラック2の最初のほう、オペラ座の仮面舞踏会のシーンで流れる曲。
あー、これ、あれだよ、ほら…!あのー、ハイドンだっけ、ヘンデルだっけ、水上の花火の音楽…かなんか。
正解は、
ヘンデル作曲 「水上の音楽」第二組曲 第二曲 冒頭部でした。
「水上の音楽」とよく並べてあげられる曲に「王宮の花火の音楽」ていうのがあります。ちょっと混ざってしまいました…。
あと、ハイドンとヘンデルって、時代が近くて頭文字が同じってこともあって、私はよく区別がつかなくなります…。
------
まあそんな訳で☆
私も今日、丁度そういうことがあって。
今回のモモグレ・メンズオンリーシリーズ 『ベルばら』のBGMも、クラシック名曲集みたいな感じで、でもまあ、大半は知らない曲なのですが、でもその中で1曲、めっちゃ聞いたことある!…んだけど、あーこれなんだっけ?ていうのがありました。
えっと、トラック2の最初のほう、オペラ座の仮面舞踏会のシーンで流れる曲。
あー、これ、あれだよ、ほら…!あのー、ハイドンだっけ、ヘンデルだっけ、水上の花火の音楽…かなんか。
正解は、
ヘンデル作曲 「水上の音楽」第二組曲 第二曲 冒頭部でした。
「水上の音楽」とよく並べてあげられる曲に「王宮の花火の音楽」ていうのがあります。ちょっと混ざってしまいました…。
あと、ハイドンとヘンデルって、時代が近くて頭文字が同じってこともあって、私はよく区別がつかなくなります…。
------
まあそんな訳で☆
面白かったです!!
凄かった。とにかく、ほんとに。
Men’sオンリーシリーズの醍醐味が詰まってた気がする。
…でも、正直に言って、もうあと2、3回繰り返して聴かないと、感想は書けないかなー…。 登場人物が多すぎて 名前と相関関係が把握し切れてないんですよねー…。オスカル、アンドレ、アントワネット、フェルゼン、ロザリーの主要キャラはまあなんとか。あとは…、こんにゃく?ぼんぼり?デリバリー?…な状態の私。(なんか、伯爵夫人がいっぱいいるよね?)
という訳で、ちゃんとした感想はまた後日に。
ありがとうございました!
達央を信じた(?)根拠は。
2010年4月22日 ドラマCD コメント (2)書いておこうかなあ、ってこの間から思いつつ、時間が経ってしまった感じ。
その間に、私の頭の中では、「達央・アントワネット」がなんだか固有名詞化しちゃってました。(たつお・あんとわねっと、と読むと読みやすい)(「達央」は本当は「たつひさ」なんだけども。敢えて)
どうしてそうなったのかというと。
このWebラジオ。
Webラジオ 黒執事 ファントムミッドナイトレディオ 「レディオ・ブラック サイド」
その第6回放送。配信日は2008年12月25日と、だいぶ古いんですが、なんとまだ無料で聴けます。
http://www.animate.tv/radio/details.php?id=kuroshitsuji-b
ページのだいぶ下のほうです。第6回ですよ。
これです。私と奈央さんが話していたやつは。
開始3分くらいで、ゲストとして紹介されて達央が発する第一声が「ダイスケ、きちゃった(はぁと)」なんですよね。それを聞いたパーソナリティ小野大輔がすごく動揺してるというかなんというか。さらに面白がって「アタシを食べて(はぁと)」とまで言ってる達央。…それが実は私の耳にも可愛く聞こえた。トーンというか、声の高さだけじゃなくて、喋り方もね。
(あと、エンディングに近い40分すぎくらいでも可愛い声を出している)
だからです。
でも、このMen’sオンリーシリーズ、声優さんたちに高い声を出させることよりも芝居の自然さを優先している印象があるので、達央もこのラジオほどではないかもしれないけれども、でも、なんとなく達央・アントワネットが見える(聴こえる)気がしたのです。
なんとなくなんだけど、ちょっと前から、達央の役者魂というか、そういうのに感心するような、そういうことが増えてきて。昔は、BLCDで聞くと、「もしかしたらこの人、BLに向いてないのかも知れない…」と思うことがあったのに、最近は、なんて言うんだろ、うまく言えないんだけど、この人、BLでも何でもどんな役でもやってみたい、つーか、自分に向いてないような役でもむしろやってみたい、みたいに思ってるんじゃないだろうか、って思うことがあるんですよね。
達央じゃなくて、全然別な声優さんの話ですが。
とあるWebラジオで、リスナーから「食欲、睡眠欲、性欲の三大欲求のなかで、どれがいちばん強いですか?」という質問があり…ていうか、これはその番組の流れもあってなんだけど、「性欲」という回答を狙ってされた投稿のような雰囲気だったんですが、その声優さんは、「ていうか、芝居欲がいちばん強いね。三度のメシより芝居がしたい」と答えたんですよね。
あ、そっかー。と思った、それを聞いて。
だからか。だからBLもやれるのか、と。なんか納得した。いや、別にBL出ない人が芝居欲が低いとか、そういうことじゃなくて、仕事だからとか、プロだからとか、そういうことでもなくて、すいません、すごくとっちらかってますが、つまり「芝居欲」っていうもうひとつ強い力の存在を意識したのがこの時でした、という話です。
まあそんな訳で…。
その間に、私の頭の中では、「達央・アントワネット」がなんだか固有名詞化しちゃってました。(たつお・あんとわねっと、と読むと読みやすい)(「達央」は本当は「たつひさ」なんだけども。敢えて)
どうしてそうなったのかというと。
このWebラジオ。
Webラジオ 黒執事 ファントムミッドナイトレディオ 「レディオ・ブラック サイド」
その第6回放送。配信日は2008年12月25日と、だいぶ古いんですが、なんとまだ無料で聴けます。
http://www.animate.tv/radio/details.php?id=kuroshitsuji-b
ページのだいぶ下のほうです。第6回ですよ。
これです。私と奈央さんが話していたやつは。
開始3分くらいで、ゲストとして紹介されて達央が発する第一声が「ダイスケ、きちゃった(はぁと)」なんですよね。それを聞いたパーソナリティ小野大輔がすごく動揺してるというかなんというか。さらに面白がって「アタシを食べて(はぁと)」とまで言ってる達央。…それが実は私の耳にも可愛く聞こえた。トーンというか、声の高さだけじゃなくて、喋り方もね。
(あと、エンディングに近い40分すぎくらいでも可愛い声を出している)
だからです。
でも、このMen’sオンリーシリーズ、声優さんたちに高い声を出させることよりも芝居の自然さを優先している印象があるので、達央もこのラジオほどではないかもしれないけれども、でも、なんとなく達央・アントワネットが見える(聴こえる)気がしたのです。
なんとなくなんだけど、ちょっと前から、達央の役者魂というか、そういうのに感心するような、そういうことが増えてきて。昔は、BLCDで聞くと、「もしかしたらこの人、BLに向いてないのかも知れない…」と思うことがあったのに、最近は、なんて言うんだろ、うまく言えないんだけど、この人、BLでも何でもどんな役でもやってみたい、つーか、自分に向いてないような役でもむしろやってみたい、みたいに思ってるんじゃないだろうか、って思うことがあるんですよね。
達央じゃなくて、全然別な声優さんの話ですが。
とあるWebラジオで、リスナーから「食欲、睡眠欲、性欲の三大欲求のなかで、どれがいちばん強いですか?」という質問があり…ていうか、これはその番組の流れもあってなんだけど、「性欲」という回答を狙ってされた投稿のような雰囲気だったんですが、その声優さんは、「ていうか、芝居欲がいちばん強いね。三度のメシより芝居がしたい」と答えたんですよね。
あ、そっかー。と思った、それを聞いて。
だからか。だからBLもやれるのか、と。なんか納得した。いや、別にBL出ない人が芝居欲が低いとか、そういうことじゃなくて、仕事だからとか、プロだからとか、そういうことでもなくて、すいません、すごくとっちらかってますが、つまり「芝居欲」っていうもうひとつ強い力の存在を意識したのがこの時でした、という話です。
まあそんな訳で…。
か、か、か、可愛い…!
2010年4月4日 ドラマCD
予想を上回る可愛さだった…!!
-------------------------------------------
モモグレ 『ロミオとジュリエット』 / ドラマCD (石田彰、神谷浩史、竹本英二、他)
大好評モモグレ”Men’s オンリー”シリーズ第3弾!! シェイクスピア悲劇の名作を男性声優だけでドラマCD化! ヴェローナの都で敵対する名家モンタギュー家とキャピュレット家。モンタギュー家の息子ロミオとキャピュレット家の娘ジュリエットは運命の出会いを果たし婚姻を結んだ。二人の縁談によって、両家の争いに終止符を打てれば・・・。期待もむなしくロミオとジュリエットの運命はすれ違っていく――。
-----------------------------------------------
私は。
神谷さんのお芝居は刺さる時と刺さんない時がある。…んだけど、なんとなく、ジュリエットにはハマるんじゃないか、という予感があった。
石田さんのことは大好きだ。いつもうちのブログを読んでくれているキミにはもはや説明不要だねっ。
だから買った。
以下、ネタバレあるよ!
---------
いーねいーね!苦悩してるロミオの芝居がハマるね、石田さん。
決闘を止めに入るシーンと、その後に続く仇討ちのシーンの石田さんがかなり好き。感情が爆発している。
神谷さんのジュリエットの可愛さは…かなり。真綾ちゃんに勝るとも劣らない。(注:デカプー&デーンズ版ロミジュリのDVDでジュリエットを吹き替えた坂本真綾ちゃんのこと)(バズ・ラーマン版て言ったほうがいいのかな)(ちなみにこのDVDではロミオを吹き替えているのは草尾毅。TV放映版では浪川大輔がやったらしいのだが、それは見てない)
…で、その真綾ちゃんが頭にあるとなると、どおかな~~…という気持ちもわりとあり。でも、以前に『官能昔話』(というCDがあるんですよ…)で神谷さんがやった『かぐや姫』で聞いた姫の声が凄い姫っぽかったから、あれなら行けんじゃね?と思っていた。(ただし、『官能昔話』自体は、個人的にはあまりイイと思えず、1枚こっきりしか聴いていない)
そしたらば、神谷ジュリエット、私には刺さった!可愛い!
とくにオープニングの、舞踏会なんて気乗りしないの、て感じの芝居が凄く可愛く思えました。
ただやっぱり、音だけのドラマでは、この物語はちょっとつらいね。何箇所か気になったところがあるんだけど、最大の難点は、この物語の最大の見せ場でもある、あのラスト。仮死状態のジュリエットが目醒めた瞬間にロミオがくずおれていく、という状況がわかりにくい…。その後ジュリエットはロミオの短剣を用いて自ら命を絶つのだが、そのとき「ロミオ様の短剣」と言ってから拾わなくてはならないのが…なんだかなあ…と。
その後デカプー&デーンズ版のDVDを見てみたのだが、この場面では、ジュリエットのまつげが震えたり指先がぴくりとしたりして目が醒めそうなのがわかるし、たまたま項垂れたりしてロミオがそれに気付かないのにじれじれするしで、映像ならではの演出がてんこ盛りだった。
バルコニーのシーンは良かったな。「あの方はどうしてロミオなの」のところね。神谷ジュリエットと石田ロミオがいちばんたっぷり聴けたシーンではなかろうか。
-----------------
という訳で、概ねいいCDだった。
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モモグレ 『ロミオとジュリエット』 / ドラマCD (石田彰、神谷浩史、竹本英二、他)
大好評モモグレ”Men’s オンリー”シリーズ第3弾!! シェイクスピア悲劇の名作を男性声優だけでドラマCD化! ヴェローナの都で敵対する名家モンタギュー家とキャピュレット家。モンタギュー家の息子ロミオとキャピュレット家の娘ジュリエットは運命の出会いを果たし婚姻を結んだ。二人の縁談によって、両家の争いに終止符を打てれば・・・。期待もむなしくロミオとジュリエットの運命はすれ違っていく――。
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私は。
神谷さんのお芝居は刺さる時と刺さんない時がある。…んだけど、なんとなく、ジュリエットにはハマるんじゃないか、という予感があった。
石田さんのことは大好きだ。いつもうちのブログを読んでくれているキミにはもはや説明不要だねっ。
だから買った。
以下、ネタバレあるよ!
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いーねいーね!苦悩してるロミオの芝居がハマるね、石田さん。
決闘を止めに入るシーンと、その後に続く仇討ちのシーンの石田さんがかなり好き。感情が爆発している。
神谷さんのジュリエットの可愛さは…かなり。真綾ちゃんに勝るとも劣らない。(注:デカプー&デーンズ版ロミジュリのDVDでジュリエットを吹き替えた坂本真綾ちゃんのこと)(バズ・ラーマン版て言ったほうがいいのかな)(ちなみにこのDVDではロミオを吹き替えているのは草尾毅。TV放映版では浪川大輔がやったらしいのだが、それは見てない)
…で、その真綾ちゃんが頭にあるとなると、どおかな~~…という気持ちもわりとあり。でも、以前に『官能昔話』(というCDがあるんですよ…)で神谷さんがやった『かぐや姫』で聞いた姫の声が凄い姫っぽかったから、あれなら行けんじゃね?と思っていた。(ただし、『官能昔話』自体は、個人的にはあまりイイと思えず、1枚こっきりしか聴いていない)
そしたらば、神谷ジュリエット、私には刺さった!可愛い!
とくにオープニングの、舞踏会なんて気乗りしないの、て感じの芝居が凄く可愛く思えました。
ただやっぱり、音だけのドラマでは、この物語はちょっとつらいね。何箇所か気になったところがあるんだけど、最大の難点は、この物語の最大の見せ場でもある、あのラスト。仮死状態のジュリエットが目醒めた瞬間にロミオがくずおれていく、という状況がわかりにくい…。その後ジュリエットはロミオの短剣を用いて自ら命を絶つのだが、そのとき「ロミオ様の短剣」と言ってから拾わなくてはならないのが…なんだかなあ…と。
その後デカプー&デーンズ版のDVDを見てみたのだが、この場面では、ジュリエットのまつげが震えたり指先がぴくりとしたりして目が醒めそうなのがわかるし、たまたま項垂れたりしてロミオがそれに気付かないのにじれじれするしで、映像ならではの演出がてんこ盛りだった。
バルコニーのシーンは良かったな。「あの方はどうしてロミオなの」のところね。神谷ジュリエットと石田ロミオがいちばんたっぷり聴けたシーンではなかろうか。
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という訳で、概ねいいCDだった。
2月はこれを買うつもり
2010年2月1日 ドラマCD コメント (4)
2月新譜☆【2/24】
『リスタート』
作者 日高ショーコ
キャスト 吉沢 匡:鳥海浩輔、工藤彰広:近藤 隆、他
発売マリンエンタテインメント発売日 2010/02/24 中央書店コミコミスタジオ
新譜情報をチェックしてたら発見、即決。ていうか予約した。
原作が好き、キャストのひとりがかなり好き(近ちゃんのこと)、キャストのもうひとりがまあまあ好き(鳥さんのこと)、と来たら、ね。
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ついでに3月分も。「うわ、絶対これ買う!」っていうのを見つけた。
『Men’s オンリー』ドラマCDシリーズ第3弾。
『ロミオとジュリエット』
ロミオ:石田彰、ジュリエット:神谷浩史ですよ!?
素通りできるかーーっ!!
…でも勝手な憶測、いや、私の単なる妄想に過ぎないのですが、石田さんを女性役で引っ張って来たかったけど、出来なくてじゃあせめてロミオで…!みたいな話?なのかなーと考えたり。
またシェイクスピアなんだ…と思ったり。
女性の登場人物が少なめの話でちょっとつまんない…と思ったり。
神谷、女王様じゃないのか…と思ったり。
…でもジュリエットも良いだろうなあ…、かぐや姫を思い出すだに…。
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まあ、そんな訳で。
『リスタート』
作者 日高ショーコ
キャスト 吉沢 匡:鳥海浩輔、工藤彰広:近藤 隆、他
発売マリンエンタテインメント発売日 2010/02/24 中央書店コミコミスタジオ
新譜情報をチェックしてたら発見、即決。ていうか予約した。
原作が好き、キャストのひとりがかなり好き(近ちゃんのこと)、キャストのもうひとりがまあまあ好き(鳥さんのこと)、と来たら、ね。
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ついでに3月分も。「うわ、絶対これ買う!」っていうのを見つけた。
『Men’s オンリー』ドラマCDシリーズ第3弾。
『ロミオとジュリエット』
ロミオ:石田彰、ジュリエット:神谷浩史ですよ!?
素通りできるかーーっ!!
…でも勝手な憶測、いや、私の単なる妄想に過ぎないのですが、石田さんを女性役で引っ張って来たかったけど、出来なくてじゃあせめてロミオで…!みたいな話?なのかなーと考えたり。
またシェイクスピアなんだ…と思ったり。
女性の登場人物が少なめの話でちょっとつまんない…と思ったり。
神谷、女王様じゃないのか…と思ったり。
…でもジュリエットも良いだろうなあ…、かぐや姫を思い出すだに…。
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まあ、そんな訳で。
『窮鼠はチーズの夢を見る』
2010年1月31日 ドラマCD
BLは男性がメインのドラマなので、男性声優さんに関してはTVアニメの主役級でよく見掛けるような名前がクレジットされていても、良くあることだし、違和感はない。でも女性声優さんに関してはちょっと違う。BLに登場する女性キャラでも重要なキャラは沢山いますが、やっぱ役の格付けが違っちゃうからなのか、それ以外にも理由があるのか…、たとえば甲斐田ゆきさんのような人が出ていたら、「お、珍しい」と思ってしまう。
じつは、この『窮鼠~』のドラマCDでも「おっ?」と思いました。生天目仁美(なばため・ひとみ)さんが出てたからです。私はそんな女性声優さんには詳しくないけど、男性声優さん目当てで時々見るアニメに出てた女性声優さんなら覚えてる。生天目さんはトリブラに出てたなー。
これも以前に秋林さんが夏生役の声優さんについて書かれていたことがあったから、最初そればっかり気にして聴いていたんだけど、ラストのキャストコールで「おおともちかこ、なばためひとみ」って聴いて、なばため…、って生天目さん!?ちかこ…って、ああ、恭一の奥さんか!トリブラのケイト役と全然声ちげー…さすが。ていうか、生天目さんが夏生やれば良かったのに…。もうちょっと声下げれば合うと思う。漫画も見返してみたんだけど、夏生のキャラデザインから行くと、五十嵐さんの声ではちょっと低すぎるように私は感じた。声質も独特で…、でもそこは個性だと思うんで、とやかく言ったら失礼になってしまうのかも知れないんだけど、ちょっと…すぐには耳に馴染みにくい感じなんですよね…。うーん…。今ヶ瀬との対決シーンでの緊迫感が足りてない。女の意地、みたいのがうまく声に乗ってない…感じがした。かな。
しかしですね。ゆっちー(遊佐浩二)とゆうきゃん(中村悠一)がぶっちぎりで素晴らしい。ふたりとも、私が今まで聴いたほかのどれよりもここでの演技がいちばんクオリティが高い。と思うくらい凄い。
…この人たち、本当、自由自在だなあ!腹黒でもヘタレでも、受でも攻でも、ホントに。
個人的に、ゆうきゃんには腹黒ボイスのイメージが強いんだけど、本作では優柔不断でヘタレの恭一役にめっちゃハマってる。うだうだおろおろしてる演技も上手かった。
相手が自分を大切にしてくれれば自分も大切にする、じゃ自分を大切にしてくれない相手は不要?っていう流れで言う「当然だろ!!」が、ズバーンとまったく何のためらいもなく言われていて、そこにとくに恭一って人間を表現し切ってる感じがした。
今ヶ瀬は、普段クールだけど、感情を溢れさせる場面もあって、ゆっちーはちゃんとそれに合わせて感情を振ってて上手かったと思う。
恭一に対して、表面は上品だけど、奥底に隠し持った欲望と情熱が垣間見えるとどうしようもなく心を掻きむしられる、「俺に下さい。それを俺に下さい…!」 っていう、このセリフが凄く良くて、これがああいう風に言えたら今ヶ瀬の芝居としてパーフェクトだと思う。ほんとに心を掻きむしられて、半ば搾り出すような切ない声音だった。
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という訳でメインキャストのふたりがとにかく物凄い一枚で、自分内BLCDランクの上位にいきなり食い込んできた作品でした。
じつは、この『窮鼠~』のドラマCDでも「おっ?」と思いました。生天目仁美(なばため・ひとみ)さんが出てたからです。私はそんな女性声優さんには詳しくないけど、男性声優さん目当てで時々見るアニメに出てた女性声優さんなら覚えてる。生天目さんはトリブラに出てたなー。
これも以前に秋林さんが夏生役の声優さんについて書かれていたことがあったから、最初そればっかり気にして聴いていたんだけど、ラストのキャストコールで「おおともちかこ、なばためひとみ」って聴いて、なばため…、って生天目さん!?ちかこ…って、ああ、恭一の奥さんか!トリブラのケイト役と全然声ちげー…さすが。ていうか、生天目さんが夏生やれば良かったのに…。もうちょっと声下げれば合うと思う。漫画も見返してみたんだけど、夏生のキャラデザインから行くと、五十嵐さんの声ではちょっと低すぎるように私は感じた。声質も独特で…、でもそこは個性だと思うんで、とやかく言ったら失礼になってしまうのかも知れないんだけど、ちょっと…すぐには耳に馴染みにくい感じなんですよね…。うーん…。今ヶ瀬との対決シーンでの緊迫感が足りてない。女の意地、みたいのがうまく声に乗ってない…感じがした。かな。
しかしですね。ゆっちー(遊佐浩二)とゆうきゃん(中村悠一)がぶっちぎりで素晴らしい。ふたりとも、私が今まで聴いたほかのどれよりもここでの演技がいちばんクオリティが高い。と思うくらい凄い。
…この人たち、本当、自由自在だなあ!腹黒でもヘタレでも、受でも攻でも、ホントに。
個人的に、ゆうきゃんには腹黒ボイスのイメージが強いんだけど、本作では優柔不断でヘタレの恭一役にめっちゃハマってる。うだうだおろおろしてる演技も上手かった。
相手が自分を大切にしてくれれば自分も大切にする、じゃ自分を大切にしてくれない相手は不要?っていう流れで言う「当然だろ!!」が、ズバーンとまったく何のためらいもなく言われていて、そこにとくに恭一って人間を表現し切ってる感じがした。
今ヶ瀬は、普段クールだけど、感情を溢れさせる場面もあって、ゆっちーはちゃんとそれに合わせて感情を振ってて上手かったと思う。
恭一に対して、表面は上品だけど、奥底に隠し持った欲望と情熱が垣間見えるとどうしようもなく心を掻きむしられる、「俺に下さい。それを俺に下さい…!」 っていう、このセリフが凄く良くて、これがああいう風に言えたら今ヶ瀬の芝居としてパーフェクトだと思う。ほんとに心を掻きむしられて、半ば搾り出すような切ない声音だった。
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という訳でメインキャストのふたりがとにかく物凄い一枚で、自分内BLCDランクの上位にいきなり食い込んできた作品でした。
すっげー甲斐田さんやっぱプロ(瞠目)
2010年1月31日 ドラマCD コメント (2)『Drは龍に乗る』のドラマCDも聴きました。これも、とあるお友達の…つって、まあ、秋林さんなんですけどね。(またざっくりと)。(すいません)。…のおかげで聴くことが出来たのですが。秋林さんが、これに出てた甲斐田さんを絶賛してたことが記憶に残ってたんですよ。まず1回目そこに注目して聴いた。
スッゲーびっくり、甲斐田さんちょうイイ女声!
だって、甲斐田ゆきさんつったらさ、わりとメジャーなTVアニメで主役かそれに準ずるクラスの 少 年 役 が代表的なお仕事じゃん?某少年陰陽師とか某テニプリとかさ!や、それだけじゃなくて、凄く多才で、老若男女どんな役でもやるっていうのは話として知ってたけど、今回聴いて「本当だ…!」って思いましたよ!
私そのアニメは見てないんだけど、こにたんこと小西克幸と一緒にパーソナリティをやってる某少年陰陽師のWebラジオを何回か聴いたことあって、そこで少年声を聴いていたのでした。そのイメージを持ってたから、女性役でもちょっとハスキーな声なんじゃないかと思ってしまっていたんだけど、全っ然ツヤツヤの声でほんとイイ女の感じがしたので、そのギャップに驚きました。しかもお芝居もパーフェクト!
それでもう、甲斐田さんのプロフェッショナルさに感激しちゃって、とにかく、今まずそれだけ書いときたい!という勢いで突っ走りました。
また今度、甲斐田さん以外についての感想を書こうと思います。
スッゲーびっくり、甲斐田さんちょうイイ女声!
だって、甲斐田ゆきさんつったらさ、わりとメジャーなTVアニメで主役かそれに準ずるクラスの 少 年 役 が代表的なお仕事じゃん?某少年陰陽師とか某テニプリとかさ!や、それだけじゃなくて、凄く多才で、老若男女どんな役でもやるっていうのは話として知ってたけど、今回聴いて「本当だ…!」って思いましたよ!
私そのアニメは見てないんだけど、こにたんこと小西克幸と一緒にパーソナリティをやってる某少年陰陽師のWebラジオを何回か聴いたことあって、そこで少年声を聴いていたのでした。そのイメージを持ってたから、女性役でもちょっとハスキーな声なんじゃないかと思ってしまっていたんだけど、全っ然ツヤツヤの声でほんとイイ女の感じがしたので、そのギャップに驚きました。しかもお芝居もパーフェクト!
それでもう、甲斐田さんのプロフェッショナルさに感激しちゃって、とにかく、今まずそれだけ書いときたい!という勢いで突っ走りました。
また今度、甲斐田さん以外についての感想を書こうと思います。
『くいもの処 明楽』
2010年1月30日 ドラマCD
原作 ヤマシタトモコ
キャスト 明楽高志:中井和哉、鳥原泰行:野島裕史、ほか
遅くなりました。伏線の回収です(笑)。
これなんです。野島兄のちょい低めでぶっきらぼうな喋り方がたっぷり聴けて、良かったんですよ。うん。なんかね、キツイこと言っていても、どっか声自体に甘みを感じるような気がするんで、…イイんですよね、そこが。
これは、自分ではCD買ってないです。とあるお友達のご厚意で(笑)聴くことが出来ました。ありがとうっ!
それにしても中井さんのハイテンション・マシンガントークのハジけたアホっぷりが素晴らしかった(笑)。面白かった。まさしくアホの明楽だった。私この「明楽」って、今まで頭の中でついつい「めいらく」って読んじゃっていたんだけど、今回耳から聴いてやっと「あきら」になった。
それから他のサブキャラにも適宜セリフが補われていて、それによってお芝居の回転がすごく良くなっていた印象を持ちました。
キャスティングがうまくハマっていた…というか、私がもともと声を知ってる声優さんが多くいた(成田剣、大川透、吉野裕行、近藤隆…あたり)ので、区別もつきやすくて、お店のスタッフ同士での会話のパートが凄く楽しかった。
「角皿洗浄急ぎで頼んまーす」がよっちんで「洗浄もうちょいでぇーす。あ。2番の春巻き出てますかー」が近ちゃんだなーとかって思いながら楽しく聴いた。
「俺だってモテたいさかりの32歳なのに。多香子ちゃ~ん、わかる?俺はモテたい!」に対して言った、多香子ちゃんの「はははは。死ねばいいのに」を名ゼリフ認定したい。(ちなみにこれ、確認したら、原作にないセリフだった)。紅一点。輝いてた。
明楽が頭突きで玄関チャイム鳴らすところのSEが好き。
トラック5の「LAST ORDER. BASEBALL AM:7」は、鳥原視点でモノローグも多くて、ちょっとほかの話と違った雰囲気なんだけど、これのモノローグが、なんていうか『タッチ・ミー・アゲイン』ほどじゃないけど、ヤマシタ節炸裂で難しそうな印象があるんですよね。でもこっちの野島兄はなんかいいと思った。鳥原ってヤツがどういう人間なのかがよく見えた気がした。
なんだろ、このトラック、不思議な感じする。
モノローグの背後に流れる野球の試合の音とか声とかがいい感じのバランスで混ざってて、これ、好きだなあ。
------
うん、ホント、そんな訳で、面白い一枚でした。
キャスト 明楽高志:中井和哉、鳥原泰行:野島裕史、ほか
遅くなりました。伏線の回収です(笑)。
これなんです。野島兄のちょい低めでぶっきらぼうな喋り方がたっぷり聴けて、良かったんですよ。うん。なんかね、キツイこと言っていても、どっか声自体に甘みを感じるような気がするんで、…イイんですよね、そこが。
これは、自分ではCD買ってないです。とあるお友達のご厚意で(笑)聴くことが出来ました。ありがとうっ!
それにしても中井さんのハイテンション・マシンガントークのハジけたアホっぷりが素晴らしかった(笑)。面白かった。まさしくアホの明楽だった。私この「明楽」って、今まで頭の中でついつい「めいらく」って読んじゃっていたんだけど、今回耳から聴いてやっと「あきら」になった。
それから他のサブキャラにも適宜セリフが補われていて、それによってお芝居の回転がすごく良くなっていた印象を持ちました。
キャスティングがうまくハマっていた…というか、私がもともと声を知ってる声優さんが多くいた(成田剣、大川透、吉野裕行、近藤隆…あたり)ので、区別もつきやすくて、お店のスタッフ同士での会話のパートが凄く楽しかった。
「角皿洗浄急ぎで頼んまーす」がよっちんで「洗浄もうちょいでぇーす。あ。2番の春巻き出てますかー」が近ちゃんだなーとかって思いながら楽しく聴いた。
「俺だってモテたいさかりの32歳なのに。多香子ちゃ~ん、わかる?俺はモテたい!」に対して言った、多香子ちゃんの「はははは。死ねばいいのに」を名ゼリフ認定したい。(ちなみにこれ、確認したら、原作にないセリフだった)。紅一点。輝いてた。
明楽が頭突きで玄関チャイム鳴らすところのSEが好き。
トラック5の「LAST ORDER. BASEBALL AM:7」は、鳥原視点でモノローグも多くて、ちょっとほかの話と違った雰囲気なんだけど、これのモノローグが、なんていうか『タッチ・ミー・アゲイン』ほどじゃないけど、ヤマシタ節炸裂で難しそうな印象があるんですよね。でもこっちの野島兄はなんかいいと思った。鳥原ってヤツがどういう人間なのかがよく見えた気がした。
なんだろ、このトラック、不思議な感じする。
モノローグの背後に流れる野球の試合の音とか声とかがいい感じのバランスで混ざってて、これ、好きだなあ。
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うん、ホント、そんな訳で、面白い一枚でした。
『タッチ・ミー・アゲイン』
2010年1月22日 ドラマCD
原作 ヤマシタトモコ
キャスト
『タッチ・ミー・アゲイン』
保村真(押切)・野島裕史(遠田)
『息をとめて、』
森川智之(佐方巧)・阿部敦(芥且己)
『Candied Lemon Peel』
中谷一博(檸檬)・近藤隆(英介) 他
短編3本のオムニバスです。
『どうしても触れたくない』を聴いてたときに、なんとなくこれを思い出して、データを探し出して、再度聴きました。(これはもう盤のほうは手元にない…。)
このジャケ絵の雰囲気が、ちょっと似てると言えないこともない、っていうのと、野島お兄ちゃんと、森川さんがこっちにも出てる、っていうのが思い出した要因。前回明記してないですが、森川さんは『どうしても~』では小野田役で出ています。
------------
最初に聴いたとき、なんていうか、ビミョ~…と思ったのですが、表題作『タッチ・ミー・アゲイン』に関しては、今回も…やっぱりちょっとキビシイな~~、と思いました。ゴメンね。あと2本は、そんなに悪くない、に格上げできましたが…、これはでも、原作の特性によるところが大きい。と思う。
『タッチ・ミー・アゲイン』はほかの2本とちょっとカラーが違って…、セリフ回しが独特なのは他作品とも共通してるんだけど、これはそれに加えてセリフ・モノローグなどの言葉が少なめで断片的、…散文的、つうの?とにかく、見るからに音のドラマにはしづらそうな感じ。そしてキャストのふたりが、声を張って喋ってる時は似てはいないんだけど、トーンを落として呟くようなモノローグを言ってる時は声が似てるんですよね。それが余計に話をわかりにくくさせてしまってたかもね…。何回か繰り返して聴いてればわかってくるんだけど、この作品は特に受視点と攻視点が入り混じってるんで、最初聴いたときには「これどっちのモノローグ?」つって迷ったものでした。あと、原作の雰囲気を守ろうとしてなのかも知れないけど…、モノローグの喋り方が淡々としすぎな気がします。セリフでの芝居の部分は良いと思いますが…、全体としてはやはり、わかりにくい。
とは言え、私この野島兄の声のトーンと喋り方がけっこう好きなんだよね。(←これ伏線です(笑)。後日タネあかしします)。
『息をとめて』はほかの2本と比べると、明らかにセリフの量が多い…というか、口数が多いタイプの人が主人公。とにかく自分の気持ちを相手に説明しまくってる。(『タッチ・ミー~』のふたりとは対照的だな…)。しかしこれは、主役のふたりが、ヤマシタ節とでも言うべき独特のセリフ回しをうまく喋ってると思います。とくに森川さん。帝王ってだけあって、なんだかんだ言ってやっぱウマイんだなー。阿部くんはBLCDでカラミのある役は初めてだそうですが、充分上手いと思いました。初で帝王をヤッちまうとはね…。
『Candied Lemon Peel』。…やっぱ近ちゃんは上手いよね…!と、私は思うんですが。なんか、近ちゃんて、こう、キメ台詞っていうか、その話のキモになるセリフを印象的に言ってくれる気がするんですよね。「キス…して欲しい」(『キミのすべて』/奈津巳役)とか「俺のこと目茶苦茶にして」(『やらしい昼下がり』/淳也役)とかは、ぐはッてなったし、「あなたのお気持ちに沿うことが出来ませんでした」(『デコイ』/安見役)は胸を衝かれました。この『Candied Lemon Peel』でだと…「…いんだよ。れっちゃんのこと愛してるから、おれ」かな。いや、「赤玉出るまで抱いてやっからおれの愛を思い知れ」…か?檸檬役の中谷氏は、普通に上手いと思いましたけど、トークを聞いてみたら、BLどころかドラマCDすらも初めてだそうです。…それで変態女装SMゲイにめちゃくちゃにされちゃう受の役って、…凄いね。
キャスト
『タッチ・ミー・アゲイン』
保村真(押切)・野島裕史(遠田)
『息をとめて、』
森川智之(佐方巧)・阿部敦(芥且己)
『Candied Lemon Peel』
中谷一博(檸檬)・近藤隆(英介) 他
短編3本のオムニバスです。
『どうしても触れたくない』を聴いてたときに、なんとなくこれを思い出して、データを探し出して、再度聴きました。(これはもう盤のほうは手元にない…。)
このジャケ絵の雰囲気が、ちょっと似てると言えないこともない、っていうのと、野島お兄ちゃんと、森川さんがこっちにも出てる、っていうのが思い出した要因。前回明記してないですが、森川さんは『どうしても~』では小野田役で出ています。
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最初に聴いたとき、なんていうか、ビミョ~…と思ったのですが、表題作『タッチ・ミー・アゲイン』に関しては、今回も…やっぱりちょっとキビシイな~~、と思いました。ゴメンね。あと2本は、そんなに悪くない、に格上げできましたが…、これはでも、原作の特性によるところが大きい。と思う。
『タッチ・ミー・アゲイン』はほかの2本とちょっとカラーが違って…、セリフ回しが独特なのは他作品とも共通してるんだけど、これはそれに加えてセリフ・モノローグなどの言葉が少なめで断片的、…散文的、つうの?とにかく、見るからに音のドラマにはしづらそうな感じ。そしてキャストのふたりが、声を張って喋ってる時は似てはいないんだけど、トーンを落として呟くようなモノローグを言ってる時は声が似てるんですよね。それが余計に話をわかりにくくさせてしまってたかもね…。何回か繰り返して聴いてればわかってくるんだけど、この作品は特に受視点と攻視点が入り混じってるんで、最初聴いたときには「これどっちのモノローグ?」つって迷ったものでした。あと、原作の雰囲気を守ろうとしてなのかも知れないけど…、モノローグの喋り方が淡々としすぎな気がします。セリフでの芝居の部分は良いと思いますが…、全体としてはやはり、わかりにくい。
とは言え、私この野島兄の声のトーンと喋り方がけっこう好きなんだよね。(←これ伏線です(笑)。後日タネあかしします)。
『息をとめて』はほかの2本と比べると、明らかにセリフの量が多い…というか、口数が多いタイプの人が主人公。とにかく自分の気持ちを相手に説明しまくってる。(『タッチ・ミー~』のふたりとは対照的だな…)。しかしこれは、主役のふたりが、ヤマシタ節とでも言うべき独特のセリフ回しをうまく喋ってると思います。とくに森川さん。帝王ってだけあって、なんだかんだ言ってやっぱウマイんだなー。阿部くんはBLCDでカラミのある役は初めてだそうですが、充分上手いと思いました。初で帝王をヤッちまうとはね…。
『Candied Lemon Peel』。…やっぱ近ちゃんは上手いよね…!と、私は思うんですが。なんか、近ちゃんて、こう、キメ台詞っていうか、その話のキモになるセリフを印象的に言ってくれる気がするんですよね。「キス…して欲しい」(『キミのすべて』/奈津巳役)とか「俺のこと目茶苦茶にして」(『やらしい昼下がり』/淳也役)とかは、ぐはッてなったし、「あなたのお気持ちに沿うことが出来ませんでした」(『デコイ』/安見役)は胸を衝かれました。この『Candied Lemon Peel』でだと…「…いんだよ。れっちゃんのこと愛してるから、おれ」かな。いや、「赤玉出るまで抱いてやっからおれの愛を思い知れ」…か?檸檬役の中谷氏は、普通に上手いと思いましたけど、トークを聞いてみたら、BLどころかドラマCDすらも初めてだそうです。…それで変態女装SMゲイにめちゃくちゃにされちゃう受の役って、…凄いね。
『どうしても触れたくない』
2010年1月17日 ドラマCD
原作 ヨネダコウ
キャスト 嶋俊亜紀:野島健児、外川陽介:石川英郎、他
新しい職場に初めて出社した日、嶋はエレベーターで二日酔いの男と一緒になる。
それが、新しい上司・外川との出会いだった。
無遠慮で図々しいように見えて、気遣いを忘れない外川に惹かれる嶋だが、傷ついた過去の経験から、一歩を踏み出せずにいる。
一方、忘れることのできない記憶を抱えながらも外川は傷つくことを恐れず、嶋を想う心を隠さない。
好きだけど、素直にはなれない――……不器用な想いの行方は?
----------------------------------------
昨日。机の上とかに積んであるCDが雪崩を起こしたりして限界だったんですよね。しかもドラマCDとかクラシックとかジャズとかごっちゃで…。(最近はJ-POPとかDLで手に入りやすいものは盤を買わないようにしてます)。それでCDを片付けていたら出て来て、ふともっかい聴いてみたくなって聴いたんですね。
という訳で、買ったのは今月ではないのですが、ちょっと感想を書いてみようと思います。
---------------------
前に聴いたとき、こんなにイイと思ったっけ…?というくらい良かったです。なんでだろうなあ?やっぱり、原作の記憶が薄れてるから…?思い当たるのはそれくらいですかねえ。
それにとにかくノジケンが可愛い。私がいままで聴いたノジケンの中では、これがいちばん可愛いです。
なんか、嶋が、嶋のほうが、だめだと思いながらもどんどん外川を好きになって行ってしまう感じがよく聴き取れた気がしました。泣きながら外川と話すシーンではホント、想い溢れてます、って感じがして凄く良かった。
天邪鬼な言動も多いけど、嶋って本当に外川のことが好きなんだなあ…。
私、原作読んだとき、そこまでのこと思ったっけなあ…?
多分ね、この嶋自体が、ちょっとネガティヴでおとなしくて、感情が表面に出にくいタイプのキャラだから、ということと、ちょっとドライな感じがする絵柄(や、でもカラーは全然そんなことない)だからってことで、そこまでは思わなかったような気がするんですよね。あ、決して原作をマイナス評価するつもりではなく、そういう特性があるっていうか、それはそれで味わいあるんですけど、紙面で見ると平板な文字でしかないセリフやモノローグに音で色付けすることで良いほうに転化するっていう例だと思います。あと、セリフ付け足されてるところあるんですけど、うまいですね。絵で語るっていうかコマで語る原作の雰囲気をうまくフォローしている付け足し方だと思いました。
もともとシンプルなストーリーなだけあって、説明的なモノローグがほとんどなくて、しみじみとドラマに聞き入っていける構成なのも良かったですね。たまに入る心情を吐露するモノローグがぐっと来る。あと、私はそんなにBGMを気にしたことってなかったんですが、これはなんか良かったな。ちょっと悲しげなシーンで流れる曲と、盛り上がってくるシーンに合わせて流れる曲がいいなって思いました。
ただ、CD自体のつくりがちょっと半端…。2枚組なんですけど、メインの嶋&外川の話で約1.5枚、残り約0.5枚で番外編的な、本編のサブキャラ小野田と出口の話、という構成なんですね。(念のため、「出口」は人名です。入り口とか出口、とかってことじゃなくて)。
私はこの出口役の野島お兄ちゃんが好きなんで、嫌じゃないんですけど、でも、しょーじき言うと嶋&外川の話で一個の作品にしたほうが良かったんじゃないかな~という気がします。
(直接会話したりするシーンはないんですけど、野島兄弟の両方が出てるCD…だなと)
そうだ、冒頭部分にあるタイトルコール、外川役の石川さんが、ナレーション口調で「どうしても触れたくない」と言ったあとで、ノジケンが嶋のセリフっぽく、「どうしても触れたくない」ともう一度言うんですが、これがすごく切ない響きで良かったです。
そんな訳で、切ない嶋くんが可愛い、と思いながら聴いた作品でした。
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先月、『デコイ』、『交渉人~』のほかにも買ったものがあるんですけど、見事に積んだんですよね。月イチルールをやめようかなとも考えていたのですが、積んでしまうくらいなら、やっぱり戻そうって方向に考え直しました。
でも今月は、…新規購入をお休みして、いままでに買った作品をちょっと整理していこうと思っています。
キャスト 嶋俊亜紀:野島健児、外川陽介:石川英郎、他
新しい職場に初めて出社した日、嶋はエレベーターで二日酔いの男と一緒になる。
それが、新しい上司・外川との出会いだった。
無遠慮で図々しいように見えて、気遣いを忘れない外川に惹かれる嶋だが、傷ついた過去の経験から、一歩を踏み出せずにいる。
一方、忘れることのできない記憶を抱えながらも外川は傷つくことを恐れず、嶋を想う心を隠さない。
好きだけど、素直にはなれない――……不器用な想いの行方は?
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昨日。机の上とかに積んであるCDが雪崩を起こしたりして限界だったんですよね。しかもドラマCDとかクラシックとかジャズとかごっちゃで…。(最近はJ-POPとかDLで手に入りやすいものは盤を買わないようにしてます)。それでCDを片付けていたら出て来て、ふともっかい聴いてみたくなって聴いたんですね。
という訳で、買ったのは今月ではないのですが、ちょっと感想を書いてみようと思います。
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前に聴いたとき、こんなにイイと思ったっけ…?というくらい良かったです。なんでだろうなあ?やっぱり、原作の記憶が薄れてるから…?思い当たるのはそれくらいですかねえ。
それにとにかくノジケンが可愛い。私がいままで聴いたノジケンの中では、これがいちばん可愛いです。
なんか、嶋が、嶋のほうが、だめだと思いながらもどんどん外川を好きになって行ってしまう感じがよく聴き取れた気がしました。泣きながら外川と話すシーンではホント、想い溢れてます、って感じがして凄く良かった。
天邪鬼な言動も多いけど、嶋って本当に外川のことが好きなんだなあ…。
私、原作読んだとき、そこまでのこと思ったっけなあ…?
多分ね、この嶋自体が、ちょっとネガティヴでおとなしくて、感情が表面に出にくいタイプのキャラだから、ということと、ちょっとドライな感じがする絵柄(や、でもカラーは全然そんなことない)だからってことで、そこまでは思わなかったような気がするんですよね。あ、決して原作をマイナス評価するつもりではなく、そういう特性があるっていうか、それはそれで味わいあるんですけど、紙面で見ると平板な文字でしかないセリフやモノローグに音で色付けすることで良いほうに転化するっていう例だと思います。あと、セリフ付け足されてるところあるんですけど、うまいですね。絵で語るっていうかコマで語る原作の雰囲気をうまくフォローしている付け足し方だと思いました。
もともとシンプルなストーリーなだけあって、説明的なモノローグがほとんどなくて、しみじみとドラマに聞き入っていける構成なのも良かったですね。たまに入る心情を吐露するモノローグがぐっと来る。あと、私はそんなにBGMを気にしたことってなかったんですが、これはなんか良かったな。ちょっと悲しげなシーンで流れる曲と、盛り上がってくるシーンに合わせて流れる曲がいいなって思いました。
ただ、CD自体のつくりがちょっと半端…。2枚組なんですけど、メインの嶋&外川の話で約1.5枚、残り約0.5枚で番外編的な、本編のサブキャラ小野田と出口の話、という構成なんですね。(念のため、「出口」は人名です。入り口とか出口、とかってことじゃなくて)。
私はこの出口役の野島お兄ちゃんが好きなんで、嫌じゃないんですけど、でも、しょーじき言うと嶋&外川の話で一個の作品にしたほうが良かったんじゃないかな~という気がします。
(直接会話したりするシーンはないんですけど、野島兄弟の両方が出てるCD…だなと)
そうだ、冒頭部分にあるタイトルコール、外川役の石川さんが、ナレーション口調で「どうしても触れたくない」と言ったあとで、ノジケンが嶋のセリフっぽく、「どうしても触れたくない」ともう一度言うんですが、これがすごく切ない響きで良かったです。
そんな訳で、切ない嶋くんが可愛い、と思いながら聴いた作品でした。
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先月、『デコイ』、『交渉人~』のほかにも買ったものがあるんですけど、見事に積んだんですよね。月イチルールをやめようかなとも考えていたのですが、積んでしまうくらいなら、やっぱり戻そうって方向に考え直しました。
でも今月は、…新規購入をお休みして、いままでに買った作品をちょっと整理していこうと思っています。
ちょっと思い出して聴いてる
2009年12月24日 ドラマCD
マグマ 稲葉浩志
CD Rooms Records 発売:1997/01/29 3,059円
このアルバムに入っている、『眠れないのは誰のせい』をいま聴いています。
『交渉人~』のドラマCDを聴いていたらね、BGMで、似てるというほど似てはいないけど、なんとなくこの曲のイントロを連想させる音楽があったことと、あと、「清い我慢も度をこしゃこうなる」っていう歌詞があるんだけど、その「清い」っていうワードと、キヨの本名「紀宵」が同じ読みだから、芋蔓式に連想しちゃって。
それで聴いているとですね、なんかだんだん、芽吹のことを言ってる歌に聞こえてくるんですよね…。だってさ、他人の幸せを満面の笑顔で喜んでる自分、または他人の不幸せを涙を流して悲しんでる自分、それってなんかちがくね?俺ってホントにそう思ってる?無意識のうちに自分の欲を押さえつけてるんじゃん、俺?…みたいな歌に聞こえる(よね?)から、なんかさ。ま、だいぶこじつけですけど。
それでこの日記カテゴリが「音楽」じゃなくて「ドラマCD」な訳です。
しかし、この『マグマ』ってアルバムは、なんつうか、内省的な詞が多いんで…、たまに聴いてて変に落ち込んじゃうときがある…。
CD Rooms Records 発売:1997/01/29 3,059円
このアルバムに入っている、『眠れないのは誰のせい』をいま聴いています。
『交渉人~』のドラマCDを聴いていたらね、BGMで、似てるというほど似てはいないけど、なんとなくこの曲のイントロを連想させる音楽があったことと、あと、「清い我慢も度をこしゃこうなる」っていう歌詞があるんだけど、その「清い」っていうワードと、キヨの本名「紀宵」が同じ読みだから、芋蔓式に連想しちゃって。
それで聴いているとですね、なんかだんだん、芽吹のことを言ってる歌に聞こえてくるんですよね…。だってさ、他人の幸せを満面の笑顔で喜んでる自分、または他人の不幸せを涙を流して悲しんでる自分、それってなんかちがくね?俺ってホントにそう思ってる?無意識のうちに自分の欲を押さえつけてるんじゃん、俺?…みたいな歌に聞こえる(よね?)から、なんかさ。ま、だいぶこじつけですけど。
それでこの日記カテゴリが「音楽」じゃなくて「ドラマCD」な訳です。
しかし、この『マグマ』ってアルバムは、なんつうか、内省的な詞が多いんで…、たまに聴いてて変に落ち込んじゃうときがある…。
サイバーフェイズCD『交渉人は疑わない』
2009年12月24日 ドラマCD
作者 榎田尤利 イラストレータ 奈良千春
キャスト 芽吹 章:平川大輔、兵頭寿悦:子安武人 他
-----
クリスマスイヴですね。
そんな日に、ひとりきり、自室でゆっくりとコンビニで買ったケーキを食べつつこのCDを聴いている訳だけど…。どうなんだろうね、こんな自分―― などということを考えてはいけない。
しかし最高の贅沢ではあると思う。誕生日の過ごし方でも同様のことが言える。ひとりきりで他の誰にも気を遣うことなく、全部の時間を自分のためだけに使い、食べ物なども特別なものを自分のためだけに用意する、ということを私は贅沢だと思っている。 ま、しょっちゅうしてるけどね、そんな贅沢。
それにしてもコンビニのケーキも侮れないね…。どこぞのパティシエが監修しているらしいが…。ちょうウ・マイ。
----------------
すいません、初っ端から脱線して。
以下、 ネタバレ も含みます。
ひと言で言って、面白かったです。聴いてて笑みがこぼれるというか、楽しめるシーンが多かったです。
以前はもっと早口でもっと沢山喋ってほしいと思っていましたが、これで聴き慣れると、喋りのテンポもこれでいいかな、という気がして来ます。
子安さんが本当に面白いです。そうだなー、今回印象に残ったのは、「乳首出してんじゃねえよ」と、手錠の鍵について言った「ない!も、下水ン中だ」かな。下水の「げ」の音に強くアクセントをつけて吐き捨てるみたいに言ってるんですが、うまいなー、合ってるなー、と思いました。
芽吹のセリフに、前作よりもオヤジっぽいフレーズが増えているように感じられるんですが、それを言う平川さんもホント面白い。「小悪魔的プルプル発射スペシャル」にきゅんとするオヤジ心の表現は、いっそ素晴らしかったですよ。
ただし…、ちょっと気になったところがあります。
原作の、手持ちの単行本ではp82~85にあたる辺りですね。表面上の会話の流れは拾われているんですが、芽吹の内面の描写がごそっと抜け落ちている感が否めないんですよねー…。「あの兵頭が……人を殺めていた。/衝撃は、じわじわと俺の心を侵食していく。俺に触れたあの手が、指が――ひとりの人間の命を奪っていたのだ。」(p83より引用)というくらいにショックを受けて、来客が帰ったあとも「しばらく一歩も動きたくなかったし、誰とも喋りたくなかった」というほどで、さゆりさんが、電話が掛かってきても取り次がずにそっとしておくという気遣いをするくらいに芽吹は激しく動揺したのに、CDでは「溝呂木の兄を殺した…。あの兵頭が……」くらいしか触れられず、表面上の交渉の依頼を続行するかどうかのやりとりでシーンが終わってしまっている…。
うーん、でも、原作でもわりとすぐに立ち直ってるしなー…、それに、「人を信じる/信じない(または人は変われる/変われない)」が最大のテーマの話な訳だから、こんくらいでもいいのかなあ。
私、このシリーズに関しては2巻までは前振りだと思っています。3巻からがホントのメイン。…なんじゃないかと、勝手に考えていますが。
原作の感想になっちゃいますが、私は…、あくまで私個人が思ったことですが、2巻までは読んでも「フーン、きれいごと書いちゃって」みたいに思うくらいだったんですよ。でもそういう突き放した感想以外に、きれいごとだけじゃ終わらない予感もありました。そういう伏線が読み取れたんですね。それが3巻でちゃんと出て来て、私の中でのこのシリーズの位置づけが変わった、よーなところがあります。
------------
ストーリーの感想になっちゃったな。改めて、CDの感想を。
溝呂木役が石井真さんでした。ああ、知ってる、あのゲームに出てた…。
七五三野役が江川大輔さんでした。ああ、そういやこの人が出てるゲーム、持ってるな…。
…あ、ていうか、あれだ、平川さんと、この石井さんと、あと鵜沢役の安元も、あれに出てる、『断罪のマリア』。
すいません、これも全然感想じゃないね…。
次作もおそらくCD化されるだろうと思うけど、朝比奈役は誰が演るんだろー。すっごい重要な役じゃん?
------------
んー、まあ、今回はこんなところでしょうか。あまりうまく書けた気がしないけど…。
キャスト 芽吹 章:平川大輔、兵頭寿悦:子安武人 他
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クリスマスイヴですね。
そんな日に、ひとりきり、自室でゆっくりとコンビニで買ったケーキを食べつつこのCDを聴いている訳だけど…。どうなんだろうね、こんな自分―― などということを考えてはいけない。
しかし最高の贅沢ではあると思う。誕生日の過ごし方でも同様のことが言える。ひとりきりで他の誰にも気を遣うことなく、全部の時間を自分のためだけに使い、食べ物なども特別なものを自分のためだけに用意する、ということを私は贅沢だと思っている。 ま、しょっちゅうしてるけどね、そんな贅沢。
それにしてもコンビニのケーキも侮れないね…。どこぞのパティシエが監修しているらしいが…。ちょうウ・マイ。
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すいません、初っ端から脱線して。
以下、 ネタバレ も含みます。
ひと言で言って、面白かったです。聴いてて笑みがこぼれるというか、楽しめるシーンが多かったです。
以前はもっと早口でもっと沢山喋ってほしいと思っていましたが、これで聴き慣れると、喋りのテンポもこれでいいかな、という気がして来ます。
子安さんが本当に面白いです。そうだなー、今回印象に残ったのは、「乳首出してんじゃねえよ」と、手錠の鍵について言った「ない!も、下水ン中だ」かな。下水の「げ」の音に強くアクセントをつけて吐き捨てるみたいに言ってるんですが、うまいなー、合ってるなー、と思いました。
芽吹のセリフに、前作よりもオヤジっぽいフレーズが増えているように感じられるんですが、それを言う平川さんもホント面白い。「小悪魔的プルプル発射スペシャル」にきゅんとするオヤジ心の表現は、いっそ素晴らしかったですよ。
ただし…、ちょっと気になったところがあります。
原作の、手持ちの単行本ではp82~85にあたる辺りですね。表面上の会話の流れは拾われているんですが、芽吹の内面の描写がごそっと抜け落ちている感が否めないんですよねー…。「あの兵頭が……人を殺めていた。/衝撃は、じわじわと俺の心を侵食していく。俺に触れたあの手が、指が――ひとりの人間の命を奪っていたのだ。」(p83より引用)というくらいにショックを受けて、来客が帰ったあとも「しばらく一歩も動きたくなかったし、誰とも喋りたくなかった」というほどで、さゆりさんが、電話が掛かってきても取り次がずにそっとしておくという気遣いをするくらいに芽吹は激しく動揺したのに、CDでは「溝呂木の兄を殺した…。あの兵頭が……」くらいしか触れられず、表面上の交渉の依頼を続行するかどうかのやりとりでシーンが終わってしまっている…。
うーん、でも、原作でもわりとすぐに立ち直ってるしなー…、それに、「人を信じる/信じない(または人は変われる/変われない)」が最大のテーマの話な訳だから、こんくらいでもいいのかなあ。
私、このシリーズに関しては2巻までは前振りだと思っています。3巻からがホントのメイン。…なんじゃないかと、勝手に考えていますが。
原作の感想になっちゃいますが、私は…、あくまで私個人が思ったことですが、2巻までは読んでも「フーン、きれいごと書いちゃって」みたいに思うくらいだったんですよ。でもそういう突き放した感想以外に、きれいごとだけじゃ終わらない予感もありました。そういう伏線が読み取れたんですね。それが3巻でちゃんと出て来て、私の中でのこのシリーズの位置づけが変わった、よーなところがあります。
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ストーリーの感想になっちゃったな。改めて、CDの感想を。
溝呂木役が石井真さんでした。ああ、知ってる、あのゲームに出てた…。
七五三野役が江川大輔さんでした。ああ、そういやこの人が出てるゲーム、持ってるな…。
…あ、ていうか、あれだ、平川さんと、この石井さんと、あと鵜沢役の安元も、あれに出てる、『断罪のマリア』。
すいません、これも全然感想じゃないね…。
次作もおそらくCD化されるだろうと思うけど、朝比奈役は誰が演るんだろー。すっごい重要な役じゃん?
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んー、まあ、今回はこんなところでしょうか。あまりうまく書けた気がしないけど…。
サイバーフェイズCD『交渉人は黙らない』
2009年12月14日 ドラマCD
作者 榎田尤利/イラストレータ 奈良千春
キャスト 平川大輔(芽吹 章)、子安武人(兵頭寿悦)、他
同じレーベル、同じイラストレーター、同じ攻声優…ということで、どうしても連想しちゃうんですよね、『デコイ』の後では。
で、持ってたので、再度聴いてみた。(『最果て~』まだ入手してないんで…)
そしたら前に聴いた時より面白く感じられたんですよね。あれ、なんでだろう…?
考えてみたところ、思いついた理由は主にふたつ。
1.『デコイ』で子安慣れした
2.ほどよく原作を忘れていた
以下、ネタバレも含みます。
------------------
1について。『デコイ』を聴くまで私ちょっと子安さんに苦手意識があったんですよね。どのへんに?…と言われても、うーん…、明確に言えないんですけど。
でも良く聴くと面白い響きがある。「ネゴ屋ね」「そっちは俺です。お茶目だったでしょう?」「差別はんたーい」など、ついクスっとなったりして。『デコイ』の感想で書いたことを訂正する。こっちの子安さんの芝居も好きになった。
2について。聴いたあとにもう一回原作をパラ見してみたら思い出したんですが、前に聴いたときは、芽吹と兵頭の掛け合いのテンポがちょっとトロく感じたんですよね。とくに芽吹のほう。もっと早口でとにかく沢山まくしたててもらいたかったなーって思って。ずっとじゃなくてもいいんです。せめて二人の漫才のシーンだけでも。
あとモノローグの部分について。もともと原作が一人称なんだから、もっと地の文そのまま取り入れてくれればいいのになーって思ったりもして。
えっと例えば、この、ヤクザの事務所を訪れるシーン。威嚇されるのは慣れてるぞ、さあどう出る?的なモノローグなんだけど…
原作 : さあ、くるぞ。誰だテメエ、なんだテメエ、なんか用かコラ……今日はどれかな?
↓
CD : さて、今日はどんな酷い出迎えをされるやら。
ってなってるのね。ね、原作のままのが面白くない?
モノローグの流れ的に原作の文章そのままくっつけるのには若干無理があるかな?いや不可能ってほどでもないでしょう、と私などは思うのですが。
この作品ホント原作の文章がリズム感よくて面白いから、それをとにかくマシンガントークで喋り倒すようなつくりだったら私もっと好きになれたなこのCD。(そりゃもうアニメ『涼宮ハルヒ~』の杉田くらいに喋り倒して欲しい)(相当大変だと思うけど)。
平川さんならやってくれると思うけどなあ。…ていうか、なんか、平川さん、原作を読んでるっぽい発言をなさってますけど…、フリートークで。(ユギさんのCDでも原作だとこういう絵で、とかって言ってたし)。それは大変じゃない?普段から毎日膨大な量の台本を読む…ような職業でしょ?平川さんゲーム出演も多いし。とある声優さんのブログで「ゲームの出演きまりました!送られてきた台本です!」つってどーん!!って、これ何のタワー?みたいな写真を…拝見したことがありますけど…。でも、ま、読める人は読めるんだろうなあ。すいません余計でした。
話をちょい戻しますが、逆に原作と変えたことでテンポ感が良くなってるフレーズもありました。もしかしたら原作の表現そのままだと露骨だから変えた?と思ったんだけど、CDのほうも相当露骨…。
それはこれ。兵頭のせりふ。
原作 :「そのうち突っ込んでほしくて、俺におねだりするようになります」
↓
CD :「いまに『入れて入れて』って俺におねだりするようになります」
この『入れて入れて』の子安さんの節回しがまた面白かったんですよ。クスってなる。
それから、サブキャラのキャスティングにハマリ役が多いっていうのも特筆すべき事項ですね。
まず、さゆりさん役の定岡小百合さん。(お、名前キャスティング)。ほんとチャキチャキの江戸っ子喋りのおばあちゃんですごいピッタリ!「とっとと帰りな!」って言うときに若干「とっとと帰りない!」に近い発音になってるところなんかが特にそう。
あと、伯田さん役の小原雅一氏。穏やかでいい人そう…っていうか実際いい人だよね、伯田さんて。これもすごいハマってる。伯田さんが出て来るたび、伯田さんいいなあ伯田さんいいなあって思ってました。(でもこの声優さん、調べたら30歳だった…。当然もっと歳だと思った…)。
あと冒頭で抹茶白玉パフェを食べる周防組組長、キヨ、智紀、アヤカ…と、皆ハマってたなーと。
そういえばキャストトークが、なんていうか、気楽な感じだったな。『デコイ』のトークは"疲れ"が出てた気がする(笑)。
『交渉人は疑わない』も聴いてみたくなってしまいました。
うーん、12月の2枚目か。
キャスト 平川大輔(芽吹 章)、子安武人(兵頭寿悦)、他
同じレーベル、同じイラストレーター、同じ攻声優…ということで、どうしても連想しちゃうんですよね、『デコイ』の後では。
で、持ってたので、再度聴いてみた。(『最果て~』まだ入手してないんで…)
そしたら前に聴いた時より面白く感じられたんですよね。あれ、なんでだろう…?
考えてみたところ、思いついた理由は主にふたつ。
1.『デコイ』で子安慣れした
2.ほどよく原作を忘れていた
以下、ネタバレも含みます。
------------------
1について。『デコイ』を聴くまで私ちょっと子安さんに苦手意識があったんですよね。どのへんに?…と言われても、うーん…、明確に言えないんですけど。
でも良く聴くと面白い響きがある。「ネゴ屋ね」「そっちは俺です。お茶目だったでしょう?」「差別はんたーい」など、ついクスっとなったりして。『デコイ』の感想で書いたことを訂正する。こっちの子安さんの芝居も好きになった。
2について。聴いたあとにもう一回原作をパラ見してみたら思い出したんですが、前に聴いたときは、芽吹と兵頭の掛け合いのテンポがちょっとトロく感じたんですよね。とくに芽吹のほう。もっと早口でとにかく沢山まくしたててもらいたかったなーって思って。ずっとじゃなくてもいいんです。せめて二人の漫才のシーンだけでも。
あとモノローグの部分について。もともと原作が一人称なんだから、もっと地の文そのまま取り入れてくれればいいのになーって思ったりもして。
えっと例えば、この、ヤクザの事務所を訪れるシーン。威嚇されるのは慣れてるぞ、さあどう出る?的なモノローグなんだけど…
原作 : さあ、くるぞ。誰だテメエ、なんだテメエ、なんか用かコラ……今日はどれかな?
↓
CD : さて、今日はどんな酷い出迎えをされるやら。
ってなってるのね。ね、原作のままのが面白くない?
モノローグの流れ的に原作の文章そのままくっつけるのには若干無理があるかな?いや不可能ってほどでもないでしょう、と私などは思うのですが。
この作品ホント原作の文章がリズム感よくて面白いから、それをとにかくマシンガントークで喋り倒すようなつくりだったら私もっと好きになれたなこのCD。(そりゃもうアニメ『涼宮ハルヒ~』の杉田くらいに喋り倒して欲しい)(相当大変だと思うけど)。
平川さんならやってくれると思うけどなあ。…ていうか、なんか、平川さん、原作を読んでるっぽい発言をなさってますけど…、フリートークで。(ユギさんのCDでも原作だとこういう絵で、とかって言ってたし)。それは大変じゃない?普段から毎日膨大な量の台本を読む…ような職業でしょ?平川さんゲーム出演も多いし。とある声優さんのブログで「ゲームの出演きまりました!送られてきた台本です!」つってどーん!!って、これ何のタワー?みたいな写真を…拝見したことがありますけど…。でも、ま、読める人は読めるんだろうなあ。すいません余計でした。
話をちょい戻しますが、逆に原作と変えたことでテンポ感が良くなってるフレーズもありました。もしかしたら原作の表現そのままだと露骨だから変えた?と思ったんだけど、CDのほうも相当露骨…。
それはこれ。兵頭のせりふ。
原作 :「そのうち突っ込んでほしくて、俺におねだりするようになります」
↓
CD :「いまに『入れて入れて』って俺におねだりするようになります」
この『入れて入れて』の子安さんの節回しがまた面白かったんですよ。クスってなる。
それから、サブキャラのキャスティングにハマリ役が多いっていうのも特筆すべき事項ですね。
まず、さゆりさん役の定岡小百合さん。(お、名前キャスティング)。ほんとチャキチャキの江戸っ子喋りのおばあちゃんですごいピッタリ!「とっとと帰りな!」って言うときに若干「とっとと帰りない!」に近い発音になってるところなんかが特にそう。
あと、伯田さん役の小原雅一氏。穏やかでいい人そう…っていうか実際いい人だよね、伯田さんて。これもすごいハマってる。伯田さんが出て来るたび、伯田さんいいなあ伯田さんいいなあって思ってました。(でもこの声優さん、調べたら30歳だった…。当然もっと歳だと思った…)。
あと冒頭で抹茶白玉パフェを食べる周防組組長、キヨ、智紀、アヤカ…と、皆ハマってたなーと。
そういえばキャストトークが、なんていうか、気楽な感じだったな。『デコイ』のトークは"疲れ"が出てた気がする(笑)。
『交渉人は疑わない』も聴いてみたくなってしまいました。
うーん、12月の2枚目か。
私的BLCDアワード2009。
ってふと思いついて急に言ってみただけだったんだけど…、じゃあ、助演男優賞は誰だろう、って考えてたんですよ、さっきね。そして思いつきました。
伊藤健太郎だ。ピーチパイの兼太郎ママ役で!
ってふと思いついて急に言ってみただけだったんだけど…、じゃあ、助演男優賞は誰だろう、って考えてたんですよ、さっきね。そして思いつきました。
伊藤健太郎だ。ピーチパイの兼太郎ママ役で!
サイバーフェイズCD『デコイ 迷鳥』
2009年12月12日 ドラマCD コメント (2)
いやー、素晴らしかったです。近ちゃん、ブラボー。私的BLCDアワード2009主演男優賞はきみだ。
この近ちゃんが演じた安見ってキャラは、この作品の始点-終点での落差が凄くでかいんですよ。や、落ちて、上がって、また果てしなく落っこちる、みたいな感じ?それをよく演じ切っていたと思います。何より私この人の声質が好き。
この『デコイ』って話そのものも凄く良くできています。2組のカップルを同時進行で書いたBLって、私はいままでほかに読んだことはなかったような…気がしますが。あっても、例えば1組は以前に別の作品で出てきていて、前振りありのスピンオフ作品的に展開するに当たってもう1組出てくる、っていうようなものだろうと思うのですが、本作は、2組とも前振りなしで出て来てクロスオーバーしていく複雑な設定です。安見と火野、那岐と加賀谷、っていう組み合わせなんですけど、火野と那岐の間にもすごく深い事情があるっていう、多分私のこの説明じゃ全然意味が測れないような複雑さだと思います。…でも小説では、読んでてそれがわかりにくいってことはない。さすが英田サキ。
ただ、確かにちょーっと詰めが甘い気がする箇所はあるんですけど…、しかし充分読まされます。
サスペンスタッチで、重くて暗いネタが絡んでるので、読んだ後には凄い疲労感を感じるんですが、面白い作品です。楽しいとかハッピーになるっていうそういう面白さじゃない訳ですけど、興味深くて読み応えがある、というか。
以下、ネタバレも含みますよ。
-----------------
この『迷鳥』のほうでは、近ちゃんの出番はちょい少なめで鳥さんにクローズアップしていく展開ですが、しかし近ちゃんの演じた内容は濃かった!子安さんと対決するシーンあり、鳥さんとも対面するシーンあり、三木さんとの決別のシーンあり、ほんとどれも素晴らしかったです。
鳥さんも良かったし、子安さんもまあ良かったし、…いや、子安さんはあれで全然いいんだけど、私が考える火野っていうキャラにもうひとつ迫り切れてないよーな余地、みたいなのを…ちょっと感じたから。
あ、わかった、"狂気"の要素が足りないんだな。でも確かに原作でもそんな狂気っぽさを強く描写してなくて、静かに淡々としているように書かれていた、とは思うんだけど、言ってること、してることからしても、ちらっと狂気が滲んだような声だったら私は納得できたかも…。杉田あたりがやったらそういう風になるかも知れない。
みやけんも、まー悪くはなかったんだけど、私の好きな低音じゃないんだなー。(こにたんとか安元とかの低音は好きなほう)。あと、カラミのときね、イクときの喘ぎが、なにあんた吐きそうなの?って雰囲気に聞こえるんですよね。私の耳が悪いのかもしれないけど。前になんかほかのCDで聴いたときもそう思ったことがあって…。
や、でもあそこは良かったな。最後のほうで那岐にイヴの予定を聞くところ。あそこは可愛かった(笑)。
みきしんのこの篠塚喋りは…、実は前からあんまり好きじゃなかったんですよね。なんか変な節がついてる。そのせいでちょっと飄々とした雰囲気が出ているんだけど、篠塚って、そういうタイプとちょっと違うように…私は思ってるんで。ま、個人的な好みの問題です。そんなにみきしんは悪くないですよ。
----------------------
前編にあたる『囮鳥』、後編にあたる『迷鳥』ともに2枚組み。トータル4枚のCD…通して聴いたら、フツーに映画見るよりも長いじゃん。わお。
量的にも重かったし、質的にも重かった…!でも満足したなー。
『囮鳥』はだいぶ前に買って積んであったんですが、それを聴いた途端に『迷鳥』を、今月の1枚とかそういうことを考える前に気付いたら買っちゃってました。
今月、ちょっとその「月1作品」に絞る買い方をお休みしてみようと思います。もうちょっと聴いてみたいものがあるんで…。ボーナス月だ。
-----------
それにしても…、『迷鳥』ってタイトル、よくつけたね。合ってるわー。
この近ちゃんが演じた安見ってキャラは、この作品の始点-終点での落差が凄くでかいんですよ。や、落ちて、上がって、また果てしなく落っこちる、みたいな感じ?それをよく演じ切っていたと思います。何より私この人の声質が好き。
この『デコイ』って話そのものも凄く良くできています。2組のカップルを同時進行で書いたBLって、私はいままでほかに読んだことはなかったような…気がしますが。あっても、例えば1組は以前に別の作品で出てきていて、前振りありのスピンオフ作品的に展開するに当たってもう1組出てくる、っていうようなものだろうと思うのですが、本作は、2組とも前振りなしで出て来てクロスオーバーしていく複雑な設定です。安見と火野、那岐と加賀谷、っていう組み合わせなんですけど、火野と那岐の間にもすごく深い事情があるっていう、多分私のこの説明じゃ全然意味が測れないような複雑さだと思います。…でも小説では、読んでてそれがわかりにくいってことはない。さすが英田サキ。
ただ、確かにちょーっと詰めが甘い気がする箇所はあるんですけど…、しかし充分読まされます。
サスペンスタッチで、重くて暗いネタが絡んでるので、読んだ後には凄い疲労感を感じるんですが、面白い作品です。楽しいとかハッピーになるっていうそういう面白さじゃない訳ですけど、興味深くて読み応えがある、というか。
以下、ネタバレも含みますよ。
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この『迷鳥』のほうでは、近ちゃんの出番はちょい少なめで鳥さんにクローズアップしていく展開ですが、しかし近ちゃんの演じた内容は濃かった!子安さんと対決するシーンあり、鳥さんとも対面するシーンあり、三木さんとの決別のシーンあり、ほんとどれも素晴らしかったです。
鳥さんも良かったし、子安さんもまあ良かったし、…いや、子安さんはあれで全然いいんだけど、私が考える火野っていうキャラにもうひとつ迫り切れてないよーな余地、みたいなのを…ちょっと感じたから。
あ、わかった、"狂気"の要素が足りないんだな。でも確かに原作でもそんな狂気っぽさを強く描写してなくて、静かに淡々としているように書かれていた、とは思うんだけど、言ってること、してることからしても、ちらっと狂気が滲んだような声だったら私は納得できたかも…。杉田あたりがやったらそういう風になるかも知れない。
みやけんも、まー悪くはなかったんだけど、私の好きな低音じゃないんだなー。(こにたんとか安元とかの低音は好きなほう)。あと、カラミのときね、イクときの喘ぎが、なにあんた吐きそうなの?って雰囲気に聞こえるんですよね。私の耳が悪いのかもしれないけど。前になんかほかのCDで聴いたときもそう思ったことがあって…。
や、でもあそこは良かったな。最後のほうで那岐にイヴの予定を聞くところ。あそこは可愛かった(笑)。
みきしんのこの篠塚喋りは…、実は前からあんまり好きじゃなかったんですよね。なんか変な節がついてる。そのせいでちょっと飄々とした雰囲気が出ているんだけど、篠塚って、そういうタイプとちょっと違うように…私は思ってるんで。ま、個人的な好みの問題です。そんなにみきしんは悪くないですよ。
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前編にあたる『囮鳥』、後編にあたる『迷鳥』ともに2枚組み。トータル4枚のCD…通して聴いたら、フツーに映画見るよりも長いじゃん。わお。
量的にも重かったし、質的にも重かった…!でも満足したなー。
『囮鳥』はだいぶ前に買って積んであったんですが、それを聴いた途端に『迷鳥』を、今月の1枚とかそういうことを考える前に気付いたら買っちゃってました。
今月、ちょっとその「月1作品」に絞る買い方をお休みしてみようと思います。もうちょっと聴いてみたいものがあるんで…。ボーナス月だ。
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それにしても…、『迷鳥』ってタイトル、よくつけたね。合ってるわー。
サイバーフェイズCD『デコイ 囮鳥』
2009年12月10日 ドラマCD
サイバーフェイズCD☆デコイ 囮鳥☆
作者 英田サキ / イラストレータ 奈良千春
キャスト 安見 亨:近藤 隆、火野一左:子安武人、那岐顕司:鳥海浩輔、加賀谷 功:三宅健太 篠塚英之:三木眞一郎
ちょっと間があいちゃいまいしたね。
これの原作を読んだり、これを聴いたりしていました。
ひと言で感想を述べるならば、「近ちゃんを信じて大正解」、かな。この近ちゃんこと近藤隆氏のことが、私、わりと好きなんですよね。それについてちらりと以前書いたことがあります。(もしご覧になるなら→http://26468.diarynote.jp/200908090335361470/)
いままで私が聴いたことのある、主な近ちゃんの引き出しは、高めトーンで可愛い感じ、またはやんちゃな感じ(高校生役とか少年役)と、低めトーンで青年貴族役とか…、これがわりと甘めな響きを含んでて、乙女ゲーなんかで聞くと、けっこういい感じなんだよねー。…と、まあそのくらいだったんですが、原作を読んでみたところ、この安見ってキャラはどちらのパターンでもないので、どういう声で聴かせてくれるんだろう、って思っていたんですよね。そしたらその中間のトーンでした。
これが合う。
そしてやっぱりうまいと思う。
安見って、役者視点で見たら、けっこう難しい…というか、演りがいのある役なんじゃないだろうか。
CDのほうは、後編の『迷鳥』をまだ聴いていない(注文中の納品待ち!)のですが、近ちゃんが言う「私はあなたのお気持ちに、添うことができませんでした」のセリフを早く聴きたい。物凄く聴いてみたい。
でもってこの『デコイ』を読んだら、『最果ての空』がめっちゃ読みたくなりました。積読をくずして『デコイ』を手に取ったのは、ほんの、なんてこたない、たまたまのことでしかなかったんですけど、なにげにいいタイミングで読んでしまいました。
あ。そういえば。
私はわりと低音声優さんが好きなほうですが、英田さんもかなりの低音属性では?と勝手に推測してみたりしました。まず宗近をやったこにたんでしょ、あと聴いてないけど『DEAD~』シリーズは安元でしょ、そして今作で三宅健太。(どんどん低くなって行く)
あと子安さん。そういえばなんか、ノベルスのほうでは『デコイ』と『交渉人』シリーズ連動企画ってありましたよね。(私はこの企画、逃しちゃってるんですけど…)。子安さんって、両方のドラマCDにメインの攻役で出てるなあって。役のタイプは全然ちげーけど。個人的には『デコイ』の子安さんの芝居のほうがタイプ。
以下、ちょっとわりと重大なネタバレを含みますので、ご注意ください。
--------------------------
えっと、私ね、小学生のときに、車にはねられたことがあるんですよ。でも車のほうがかなり低速だったので、かすり傷でしたが…。
夏休み中の、真昼間のことだったと思うんですけど、私が渡ろうとしている、手前側の車線は渋滞していて、車の列が動いていない状態だったんです。でも向こう側の車線は流れてた。で、途切れたように見えたので、私が、手前車線の渋滞している車の間から飛び出したんですね。…ちょっと説明が下手ですね(苦笑)、状況、わかります?
とにかく、それで車とぶつかったんです。手と膝を酷く擦り剥きましたが、それ以外には怪我はありませんでした。でも、運転していた人も驚いて降りてきてくれたし、ちょうど商店の前だったので、お店の人も出てきました。
さて。私、そのとき、どうしたと思います?
逃げたんです。
横断歩道もないところで飛び出したことを叱られると思ったんですよ。その場で、じゃなくて、あとで親に叱られると思った…ような気がするんですけど、とにかくその場から全速力で走って逃げました。家に帰ってからも、誰にも何も言いませんでした。いや、親にばれるのが一番まずいと思ってたんで。…自分で憶えてないんですけど、膝の傷はどうしたんでしょうね?ばれてないと思ってたのは私だけだったりして…。
『デコイ』本編を読んでいて、そんなことがあったのを物凄く久し振りに思い出していました。似たシーンがあるっていうこともそうなんだけど、そのシーンでだけじゃなくて、何かにつけてビクついて逃げ出してばっかりの安見になんとなくシンクロするものを感じていました。
そんなこんなで、読み進むうちに、ああ、この人、あっち側に落ちるな、って思って、まあその通りになりましたが。
なんかでもね、那岐たちのエピソードにページを費やしているせいなのか、泰原の掘り下げが足りないように見えて…。記憶喪失になったことでいろいろと精神面で変わってしまったっていう部分はあるにしても、その前、つまり記憶喪失になる前にすでに道を踏み外してる訳じゃん?ホントはあの後、どうするつもりだったんだろう?篠塚もね、どのへんまで想定してたんだろう…というか、想定はしていただろうけど、どのへんまで許容するつもりだったんだろう、というべきか。
あと…、『必殺仕事人』みたい。って思った。
あと、「すべては偶然ではなく必然だ」っていうフレーズ、最近ちょうど『巌窟王』でも聞いたな、って。(『月刊男前図鑑』で中田さんを聴いたあと、また見たくなって見てたんですよ)。
あと、『攻殻機動隊SAC』のアニメにも「DECOY」ってサブタイトルの話数があったなーって思い出してた。英田さんて、ああゆうアニメ、見るのかなあ。
すいません、最後のほう、どうでもいい余談だらけで。
作者 英田サキ / イラストレータ 奈良千春
キャスト 安見 亨:近藤 隆、火野一左:子安武人、那岐顕司:鳥海浩輔、加賀谷 功:三宅健太 篠塚英之:三木眞一郎
ちょっと間があいちゃいまいしたね。
これの原作を読んだり、これを聴いたりしていました。
ひと言で感想を述べるならば、「近ちゃんを信じて大正解」、かな。この近ちゃんこと近藤隆氏のことが、私、わりと好きなんですよね。それについてちらりと以前書いたことがあります。(もしご覧になるなら→http://26468.diarynote.jp/200908090335361470/)
いままで私が聴いたことのある、主な近ちゃんの引き出しは、高めトーンで可愛い感じ、またはやんちゃな感じ(高校生役とか少年役)と、低めトーンで青年貴族役とか…、これがわりと甘めな響きを含んでて、乙女ゲーなんかで聞くと、けっこういい感じなんだよねー。…と、まあそのくらいだったんですが、原作を読んでみたところ、この安見ってキャラはどちらのパターンでもないので、どういう声で聴かせてくれるんだろう、って思っていたんですよね。そしたらその中間のトーンでした。
これが合う。
そしてやっぱりうまいと思う。
安見って、役者視点で見たら、けっこう難しい…というか、演りがいのある役なんじゃないだろうか。
CDのほうは、後編の『迷鳥』をまだ聴いていない(注文中の納品待ち!)のですが、近ちゃんが言う「私はあなたのお気持ちに、添うことができませんでした」のセリフを早く聴きたい。物凄く聴いてみたい。
でもってこの『デコイ』を読んだら、『最果ての空』がめっちゃ読みたくなりました。積読をくずして『デコイ』を手に取ったのは、ほんの、なんてこたない、たまたまのことでしかなかったんですけど、なにげにいいタイミングで読んでしまいました。
あ。そういえば。
私はわりと低音声優さんが好きなほうですが、英田さんもかなりの低音属性では?と勝手に推測してみたりしました。まず宗近をやったこにたんでしょ、あと聴いてないけど『DEAD~』シリーズは安元でしょ、そして今作で三宅健太。(どんどん低くなって行く)
あと子安さん。そういえばなんか、ノベルスのほうでは『デコイ』と『交渉人』シリーズ連動企画ってありましたよね。(私はこの企画、逃しちゃってるんですけど…)。子安さんって、両方のドラマCDにメインの攻役で出てるなあって。役のタイプは全然ちげーけど。個人的には『デコイ』の子安さんの芝居のほうがタイプ。
以下、ちょっとわりと重大なネタバレを含みますので、ご注意ください。
--------------------------
えっと、私ね、小学生のときに、車にはねられたことがあるんですよ。でも車のほうがかなり低速だったので、かすり傷でしたが…。
夏休み中の、真昼間のことだったと思うんですけど、私が渡ろうとしている、手前側の車線は渋滞していて、車の列が動いていない状態だったんです。でも向こう側の車線は流れてた。で、途切れたように見えたので、私が、手前車線の渋滞している車の間から飛び出したんですね。…ちょっと説明が下手ですね(苦笑)、状況、わかります?
とにかく、それで車とぶつかったんです。手と膝を酷く擦り剥きましたが、それ以外には怪我はありませんでした。でも、運転していた人も驚いて降りてきてくれたし、ちょうど商店の前だったので、お店の人も出てきました。
さて。私、そのとき、どうしたと思います?
逃げたんです。
横断歩道もないところで飛び出したことを叱られると思ったんですよ。その場で、じゃなくて、あとで親に叱られると思った…ような気がするんですけど、とにかくその場から全速力で走って逃げました。家に帰ってからも、誰にも何も言いませんでした。いや、親にばれるのが一番まずいと思ってたんで。…自分で憶えてないんですけど、膝の傷はどうしたんでしょうね?ばれてないと思ってたのは私だけだったりして…。
『デコイ』本編を読んでいて、そんなことがあったのを物凄く久し振りに思い出していました。似たシーンがあるっていうこともそうなんだけど、そのシーンでだけじゃなくて、何かにつけてビクついて逃げ出してばっかりの安見になんとなくシンクロするものを感じていました。
そんなこんなで、読み進むうちに、ああ、この人、あっち側に落ちるな、って思って、まあその通りになりましたが。
なんかでもね、那岐たちのエピソードにページを費やしているせいなのか、泰原の掘り下げが足りないように見えて…。記憶喪失になったことでいろいろと精神面で変わってしまったっていう部分はあるにしても、その前、つまり記憶喪失になる前にすでに道を踏み外してる訳じゃん?ホントはあの後、どうするつもりだったんだろう?篠塚もね、どのへんまで想定してたんだろう…というか、想定はしていただろうけど、どのへんまで許容するつもりだったんだろう、というべきか。
あと…、『必殺仕事人』みたい。って思った。
あと、「すべては偶然ではなく必然だ」っていうフレーズ、最近ちょうど『巌窟王』でも聞いたな、って。(『月刊男前図鑑』で中田さんを聴いたあと、また見たくなって見てたんですよ)。
あと、『攻殻機動隊SAC』のアニメにも「DECOY」ってサブタイトルの話数があったなーって思い出してた。英田さんて、ああゆうアニメ、見るのかなあ。
すいません、最後のほう、どうでもいい余談だらけで。
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