連休中は実家に帰っていたので、(実家だと手持無沙汰でTVをよく見るので)けっこう見てました。

かいつまんで、感想を。

男子シングル、田中刑事くん。初めて見たー!名前だけは知ってたんだけど。インパクトある名前で忘れられないじゃん。フリーの「アンタッチャブル」が似合いすぎだったよ。スケートもなかなかいい感じだったから、このままいけば、伸びて来そうですね。次世代の芽が見えた。

女子シングル3位に食い込んだ宮原知子ちゃん。3ルッツ+3トウを跳んできましたね。しかもかなりクリーンだった。キム・ヨナ並み。確か、2アクセル+3トウと、3連続ジャンプもありましたよね。ジャンプのカードをすべて揃えてますね。スピンも上手だった。ステップも悪くない印象だったけど、つなぎがやっぱり、ちょっと未熟な印象。来シーズン期待できる。

そこ行くと、ジャンプのカードが揃っていなくても優勝、の真央ちゃん。スケーティングスキルをはじめとする、ジャンプ以外の要素も大切、という実例ですよね。これを実現させた佐藤信夫先生はやっぱり名コーチだな、…と勝手に思っているのですが(笑)。

あっこちゃん、ショートがすごく良かったのにねー、フリーが残念だった。うーん…。彼女は、ジャンプが決まらないとそのほかの演技もなんだかぱっとしない感じになってしまう…パターンが多いような気がします。でも、彼女が理想とする点、順位を獲得するためには3回転+3回転が必須…と、本人がそう考えているんだと思います。だからこそリスク高くてもプログラムに入れてくる。しかも、3トウ+3トウじゃなくて、3フリップ+3トウをやろうとしているでしょ?すごく高い目標を持ってやっているんだということがわかります。もしかしたらそれが、ジャンプ失敗すると演技に精彩を欠くように見える一因になっているかも。…と私が勝手に考えているだけですけどね。本当はどうか知りません。

本郷理華ちゃん。優雅な雰囲気を持った子ですね。ジャンプがよく決まってたし、今後も期待できそうですね。フリーがよかったですね。プログラムを作ったのは誰だろう。ファンファーレで始まって黒鳥登場シーンの部分が使われていて、スペインの踊りに入りそう…なところで違うところに繋いであって、聴いててちょっとかくっとなったけど、まあしょうがないよね。町田くんの火の鳥ほどは酷いつなぎ方じゃなかったし。あと、終曲の、白鳥の主題が長調に転調して現れるところが使われてて、そこは「よし!」と思った。昨シーズンのアシュリー・ワグナーの黒鳥のときに、使えばいいのにーと思った部分だったから。

そんなところかな。
何か思いついたら追記するかも知れません。
でわ。
結局、競技、あんまり見なかったです…。

でもエキシビは見ないと、って、ちょっと頑張って見た(笑)。「豊の部屋」があるからですよ。選手のいろんなコメントが聞けて楽しいんです。好きなのこれが。

羽生くんがすごく話し上手だったことが印象に残りました。自分の演技のVTRを見ながら、「ここらへんはまだ4回転のことは考えてないです。きれいに滑ろうと思ってました」「ここから頭4回転に切り替わってます」とか、そういうの。ほかの選手は、そういうことがうまく出てこなくて、豊先生や鳥海アナから水を向けられると答える、みたいな感じだったけど、羽生くんはみずから進んで口を開いてましたね。
羽生くんは、なんかスケートもしっかりしてきた感じがありますよね。今後が楽しみだな。

あと、真央ちゃんの演技を見守る大ちゃんと羽生くんを映した映像がちらっと出て、それが面白かったです。ジャンプの失敗を見て「あっ!」ってなってる様子とか、うまくいったのを見てほっとしてる様子とか。ほほえましかったです。

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昨シーズン、マイナーだマイナーだと騒いでしまったアメリカのマイナー選手ですが、今シーズンも3位に入ってきて、これはもう、マイナーじゃないかもなと思いました。去年の「北海道」Tシャツの話を持ち出されてました。

スペインのフェルナンデス選手(豊先生にめっちゃ気に入られてましたね)の演技もコミカルで楽しかった。

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中国の15歳、李子君がかわいかった。この子、伸びるといいなあ。

ちょっと思うんだけど、キム・ヨナや安藤美姫が、現役を引退しないままのんびり休んでいられるいまの状況って、やっぱり次が伸びて来ないからなんじゃないかって思うんですよね。男子はどんどん4回転を跳んで来てる。女子の場合は、3回転-3回転のコンボがそれに相当すると思うんだけど、それがなかなか進化してこない印象があります。見かけるのはトウループ-トウループがほとんどで、フリップ-トウループがたまにある?キム・ヨナや安藤美姫のように第一ジャンプにルッツを持ってくる選手、今いますか?若手もっと頑張れよ!と思うと同時に、やっぱこの2選手ってそれだけずば抜けてるんだな、とも思う。ジャンプだけじゃないけど、でもジャンプ跳べなきゃ始まらないし。

エキシビで、へそ出しルックの李子君を見て解説の八木沼さんが、3回転-3回転を跳ぶだけあって、すごい締まった体してます、と半ば唸るように感心してました。VTRで見てもすごいクリーンなジャンプだった。今後に期待したいですね。

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オープニング、それとインターミッションに入っていた地元のジュニアスケーターたちによるスケートもきれいで楽しめました。
プロジェクションマッピングってこういうのにも使えるんですねえ。最近のこの映像投影技術の急速な進化にはびっくりしますね。
なんか昔本で読んだ、ヴァーチャルリアリティの話が完全に架空のものって訳じゃなくなったんだなーって思って。

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大ちゃんが、またピアソラの曲を使ってましたね。イントロ聞いてすぐピアソラとはわかったんですけど、「ブエノスアイレスの…どれだっけ?」状態になってしまいました。『ブエノスアイレスの~』は、春夏秋冬、全部あって、4曲まとめて『ブエノスアイレスの四季』と呼ばれますが、すいません、正直、どれを聞いても哀愁たっぷりのタンゴで、「みんな秋に聞こえる…」と思ってしまうヘタレな私でした。ごめんなさい。
大ちゃんのアンコールで、また、一昨年のショートプログラムのマンボの一部を使ってて、これほんと楽しいんだけど、会場も大盛り上がりで(笑)、みんなこれ好きだなーって思いました。

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リード姉弟。ショートダンスは、見たんですよね、そういえば。クリスの、怪我からの復活のシーズンとなる訳ですが…、うーん、いまいち、滑りにぎこちなさみたいな…。相変わらず、ツイズルがいまいち…、みたいな…。正直、私、そんなに上手だと思って見てはいないんですけど、 でも大好きなの彼らが。 だってすごい頑張ってるんだもん!
…でも、「豊の部屋」のコーナーで、フリーダンスの映像が出てたんですけど、こちらはショートダンスよりもずっとスケーティングが滑らかで、スピードもあったように見えました。あれ?なんだろう、この違い?

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どーもくんが軽やかに滑ってるのが見られるのもNHK杯ならではですよねー。私どーもくんも大好きなんだー。
NHK杯サイト(http://www1.nhk.or.jp/figure/)で、まだ「どーもくんオンアイス」の動画が見られますよ。
実況アナが冷静に、「この型ですから、ひっくり返るとみずからは起き上がれないどーもくんですが」とか、「意外に身軽です」などと余計なことを言うのを聞くのが好きです。
放送席のゲストに今回は本田武史くんがいてしきりに「ベテラン揃いですよね」と言っていました。中に誰が入っているか、知ってるんですね?

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ほかにも沢山思ったことはあったんだけど、まあとりあえずこのくらいで。