『白鳥の湖』

2011年6月12日 趣味
白鳥の湖 [DVD]
DVD ワーナーミュージック・ジャパン 発売:2009/06/24 2,940円

1992年7月 パリ・オペラ座 バスティーユ
パリ・オペラ座のエトワール ピエトラガラ&デュポンが演じた、ブルメイステル版による華麗な上演!

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だそうです。
『ブラック・スワン』の後、一回ちゃんと見ておこうと思って、買いました。
アマゾンのレビューを見て、値段と内容からいってこの辺が良さそうだと思ったんだけど、見てみたらちょっと変わった演出で、スタンダードな『白鳥の湖』とはちょっと違う感じ。これはこれで良かったんだけど、2枚目として見たかったかもなという感想です。

私が子供のころ聴いていたレコードは、たぶん主に第二幕を編集したものだったんじゃないかなと思います。だってLPレコード一枚だったもん。全幕通して3時間くらいあるのに。

なので、第三幕の舞踏会の音楽を聴いて、「あ、これ『白鳥の湖』だったんだ」っつーのばっかりでした。スペインの踊り、ナポリの踊り、マズルカ等々。あとオディールのグランフェッテの場面の音楽が『ブラック・スワン』で聴いたのと違ってて、あれ?って思いました。版の違いですかね。

で、この辺の音楽がですね、どっかで聞いたことがあるやつばっかりなんですよ。運動会とか、校内放送のBGM、デパートの館内放送のBGM、TV番組のBGM、そういうので。それで「あ、これ『白鳥~~」となる訳です。

白鳥の踊りを見ていて、ところどころ、「あ、なんかこのポーズ見たことがある」っていうのがありました。あれですね、漫画『Do Da Dancin’!』。これで見たんですね。そういえばこの漫画の中で、主人公が、スペインの踊りを割り当てられて「民族舞踊なんて…!!」っつってガーン!となるところがあるんですけど、…そういうものなんですかね?でも、主人公はその後スペインの踊りをやってみたら「楽しいー!!」って言ってましたが。

その『Do Da Dancin’!』作中と、このDVDでは、スペインの踊りは、ヒールのついた靴で踊られてました。比較的フラメンコに近い振り付けですが、踵は踏み鳴らしていませんでした。ためしにYouTubeで探してみたら、トウシューズでかなり跳躍の多い振り付けのスペインの踊りも見つかりました。
…?なんですかね。ひょっとして、踵をつく踊りが、バレエでは嫌われるのかしら…?

あと、このDVDでは道化が大活躍でした。私は王子よりも印象に残った。ソロの踊りも何度かあったし、それ以外でも王子に付きまとってて(笑)、それが特に。落ち込んでる王子を励ましたり、母親の前に出るのに気が進まない王子に代わって王妃の前でおちゃらけてみたり、賓客たちが王子の前で踊って見せているときは王子の足元で猫みたいに丸くなってくっついているし、王子が悪魔を追って出て行こうとすると、引き留めて「ダメ、ダメ」と首を振って見せたりと。
もう道化萌えです。
新しかった。白鳥、黒鳥、王子、悪魔くらいしか知らなかったので、こんな役もいたのかと。


『白鳥の湖』はもう一枚くらい見てもいいな…。

『椿姫』

2011年6月12日 趣味
ヴェルディ:歌劇《椿姫》 [DVD]
DVD UNIVERSAL CLASSICS(P)(D) 発売:2010/09/22 2,940円

ちょっとしたきっかけがあって、『アイーダ』と『椿姫』をこの機会に見ておこうと思って両作品のDVDをそれぞれ買いました。

これは『椿姫』のDVD。乾杯の歌が有名ですね。
このDVDは当たりでした。ヴィオレッタ役のアンジェラ・ゲオルギューがドンピシャのキャスティング!!美人!!

…たいへんに申し訳ないんだけれども、オペラって、役柄の上での美醜とキャストのそれが一致しないことが珍しくないんですよね。イケメンの騎士の役をどっしりしたおっさんが演じてたり、傾城の美女の役をたっぷりしたおばはんが演じていたりする…。オペラは顔じゃない。顔じゃないよ、たしかにね。でもなー…。DVDでは特にねー…。正直、その辺気になって物語に入って行きにくい…。
映像は見ないで音だけ聞くべきかもな…。

ちなみに、バレエの場合、少なくとも、スタイルはいい。

…という訳で、主役の歌手がたいへん美人だったのでなかなか楽しめました。(でも初回は寝落ちしました…)

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もう一枚、『アイーダ』のDVDも買ったのですが、こちらはハズレでした。人気のある演目のはずですが、残念ながら良さがわからなかった。女性二人の確執が見所のひとつなんですが、…ごめんね、あんまり美人じゃなかったし…。

あと、…「この作品はこういうもの」としてあまり問題にされてないのかなあ…?
ファラオ時代のエジプトが舞台の話ではあるんだけれども、主人公のアイーダが、黒人系の女性なんですね。でもってほんとうはエチオピアの王女なんだけれどもゆえあって奴隷に身をやつしてエジプトの王女(白人)に仕えている、という設定になっているの。(最初、黒人歌手を起用したのか?と思って見ていたんだけれども、どうやらそうじゃなくて、メイクで塗っているみたいでした)。
でも、主役はアイーダのほうで、恋愛の勝者もアイーダのほうなんですが(しかし残念ながら現世では幸せになれません)、エジプトの王女が「この奴隷め!」とかって罵るシーンがあったりして、こういう時代背景と舞台設定とはいえ、「え、いいの、これ?人種差別じゃ…?」って、非常に戸惑った私でした。なので、一大スペクタクルロマン!みたいに言われている作品だけど、物語に入って行けなかった。


『お菓子キャラクターの魔法のタワシ』 (プチブティックシリーズ 520)
ムック ブティック社 発売:2009/09 500円

アクリル毛糸で編むたわしの編み方が書いてある本です。

カールおじさんが編めちゃうし、キョロちゃんも編めちゃう。

それで500円。

安い!この手の本としては、安すぎる!
即買いです。

そして、本を開いて、はじめて知ったことがあります。
カールおじさんとよく一緒にいる熊のキャラクターがいますよね。
彼の名前は、

くまのダイスケ

…。

ダイスケ!?

うっそ、マジで!? ちょうウケる。 ダイスケ!!
こんなところにも、ダイスケ!!

私的には、これをブログに書かずにいられようかというほどの衝撃でした(笑)。
まあそんな訳で。
『かぎ針あみスイーツのこもの』 (暮らし充実すてき術)
単行本 高橋書店 発売:2010/09 1,155円

これも思わず買ってしまいました。

表紙作品は、いちごのケーキに見えて、コースター5枚重ねになっている、という作品。ほかに、小物入れのふたにフルーツやクリームのモチーフを盛ってケーキに見立てたもの、ロールケーキ型のミニバッグもあり。
ちっこいクッキーやキャンディー、ドーナツ、マカロン等のモチーフはストラップパーツを付けたら携帯アクセサリーやキーホルダーにも出来る。
そういう実用性を考えた小物と(本当に実用に耐えうるか、とは多少別な…)、「似せる」ことを追求したケーキ類やタルト類のモチーフ…というか、オブジェ的なものも載っていて、その両立を目指したのかな、と思える構成の本です。


でも単純に見ていて楽しい。

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そうそう、栗モチーフの編み方は、ネット上で発見しました。

ただ、現在、やる気が出ない期間なんですよねー。
ノると、ベスト1着を2晩ほどで仕上げてしまえるんですけど…。(模様の難易度や糸の太さにもよりますが)
ノらないときは、ほんとダメ。

『ニット男子』

2010年10月24日 趣味
『ニット男子 <棒針編みとかぎ針編みの小物 A to Z>』
大型本 文化出版局 発売:2010/08/06 1,260円

書店で見かけた。

…達央に似てる。(気がする)。誰だこのモデル。と思って手に取った。広瀬友祐くんだそうです。巻末のプロフィールを見ると、ミュージカル版『テニスの王子様』で俳優デビューだそうな。(…しかし、アレがミュージカル…?)

パラ見したところ、掲載されているニットの作品数も多く見えるし、デザインも悪くなく、ちょっと作ってみたいと思えるアイテムもあったので買ってみた。そして数えてみたら、本当にサブタイトルの「A to Z」の通り、ちゃんと26点載っている。しかも色違いとか使用糸違いとかで点数を稼いでいない(その場合は、作品A、A´、のような書き方)。

小物メインの本なので、キャップ、マフラー、ネックウォーマー、アームウォーマーあたりが主なんだけど、ひとつ面白いと思ったのは、ネクタイ。写真を見る限りではシャツとの馴染みも良くて、"使えそう"と思えるデザイン――。

――脱線しますが。
こういう手作りモノをやっていて思うのは、 実際に身に付けたときにダサくないラインを探るのは難しい …と、いうようなことなんですよね。作品単体としては悪くないし、ハンガーに掛けて眺める分には、充分きれいなんだけど、実際これ、どう?と思うようなデザインて、よくあるよね。例えば、かぎ針編みの、レーシィーで大胆な透かし柄のカーディガンなんて、確かに、編み地そのものは美しいけど、実際に着たら「まるで蜘蛛の巣が貼り付いたみたい」…なんてことが…。

なので、メンズニットで、小洒落た感じの本書は、なんとなく実用性が高そうに見えるところがいい。

この本、ニットのデザインと、モデルの雰囲気(草食系て訳じゃなく、かといって肉食系に傾きすぎてもいない。うーん…。スポーティな感じ?)がうまくマッチしていて、すごく、いい出来。だと思う。

あと、デザイナーさんのコメントが良かった。基本的にユニセックスなデザインにしたので、男子も女子もたくさん編んで、たくさん着て欲しい、というような、そんなコメントが載ってました。

まあそんな訳で。
『男のシャツの本』の確認をしにAmazonに行ったら、これを見つけた。


即買。



おじーちゃん

2010年8月15日 趣味
お盆ですので、ちょっと実家に帰ったりしてました。
甥っ子1号はいま小学1年生。甥っ子2号は先月2歳になったところです。

とにかくパワフル。


ギャアギャア、ドタドタ、バタバタ…。
ただ元気がある、ということだけじゃなくて…、
うちは、普段、祖父母たち(つまり私の両親と叔母ですが)が、甘やかしているからなんじゃないかと思いますが、だいぶ聞き分けが良くない気がしますね…。例えば、なにか行儀悪いことをしたときに、親は叱るけど祖父母は叱らない訳ですね。やってることは同じなのに。
私も軽く悩むところです。とりあえず「やめなさい!」とビシィ!と言う方針なのですが…、「子どもの叱り方」的な本でも読もうかなあ…。

あ、そうそう、軽く悩むというか、これは困るなと思うのが、
甥っ子1号なんですけど、
「○○行きたい」と言っておいて着いた途端「やっぱり来なくても良かった」とか、
食べ物で、○○を用意していたら「××がいい」と言うので××にしたら「やっぱり○○でも良かった」と言ってくるというパターンが…、最近ちょくちょくあるんですよねー…。
ぶっちゃけ正直に言って、かなりイラッとするんですよね。
ひょっとすると…、「やっぱり~~ても良かった」という言い回しを言ってみたいだけなのでは…という気もちょっとするのですが、カンの域を出ません。(「~~しか~~ないんだよ」を間違った使い方してるのが目立ってた時期もあったし…)

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しまった、話の方向が、持って行きたかったのと違う方に行ってしまった。

気を取り直して。

この、
『ピタゴラ装置DVDブック1』
DVD ポニーキャニオン 発売:2006/12/01 2,940円
を今回おみやげに持って行ったのですが、大・好・評!でした。
見たことあります?NHK教育TVでやってる「ピタゴラスイッチ」という番組内のコーナーで、定規とか、クリップとか、本とか、身近なものを使って組み立てた装置をビー玉とかが転がっていく…というようなのを映した映像なのですが、そのからくりが物凄く凝っていて、面白いんですよ。大人が一緒に見ていてもとても楽しい。

そして。
2歳になった甥っ子2号は、喋る言葉がだんだん「宇宙語」から「人語」に近づいてきました。どこか行きたい時「いこ」、逆に行きたくない時「いい」、のどが渇くと「みみもー」(飲み物)、部屋が暗いと「でんきん」(電気)、おもちゃが動かないと「でちん」(電池)。あとはバナナが「ばばば」で、ちょうだいが「ちょうあい」…とかかな。
で、「おじーちゃん」と言ってる時があって、つまり私の父のことを言ってるのかな、と思い、「じーちゃんは今あっちの部屋だよ」「じーちゃんは出かけたよ」などと答えていたのですが、「おじーちゃん」を発したとき、よくよく聞いて、状況を観察してみると、…どうやら私のことを言ってるようなんですよ。うちの父に対しては「じーちゃん」としか言わないし。(ついでにうちの母のことは「あーちゃん」、兄嫁のご両親のことは「じぃじ」と「ばぁば」)。
私は「おばちゃん」と言われることは別に嫌ではないのですが、しかし「おじーちゃん」はさすがに、ちょっとなあ…。

お~い…

2010年3月13日 趣味
ショパン生誕200周年記念 トリビュート企画CD
JAMMIN’ with CHOPIN~トリビュート・トゥ・ショパン~
CD バップ 発売:2010/03/24 2,700円

まあ、探すともなく…、なんとなくCD情報を流し見ていたんですよね。
そしたら、これを発見。
「ショパン生誕200周年企画。クラシック以外のジャンルで活躍するアーティストたちがアレンジして、ピアノ以外の楽器も使って演奏してしまうという、なんとも型破りな一枚。」なんだそうです。

…が、そんなことよりも。
「jam」には即興演奏する…、いわゆるジャムセッションする、の意味があるので、ショパンとジャムる、くらいな意味のタイトルなんだろうと思うけど…

『JAMMIN’ with CHOPIN』

ってタイトルだからっつって、

ジャム 塗った 食パン のジャケ写って…!

ただの駄洒落じゃねーか…!

…脱力した。

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子供の頃のことを思い出すよ。
音楽教師たる私の父が、まあ、子供向けに…と思ってのことだったと思うのだが。
ショパン → 食パン
シューマン → シュウマイ
シューベルト → シュウマイ弁当
ベートーヴェン → 弁当弁当
チャイコフスキー → ちゃいこウイスキー
…と、教えられた…。

あと、「ハレルヤ」は「禿げる嫌(や)」だったし、「ホルン吹き」は「ほら吹き」で、「オーボエ吹き」は「大ぼら吹き」などなど…。枚挙に暇がない。
よく晴れているし、月も出てないからね。

パソコンで巡る星空紀行 プラネタリウム・シアター(CD-ROM付)
単行本 インプレスジャパン 発売:2008/07/18 1,890円

甥っ子には星座早見盤(紙製)をやっておいて、自分はPCソフトで星をかるく勉強中、という訳です(笑)。
と、言っても、晴れた日に仕事から帰って来たとき、部屋に入る前に(半分口開けて)空を眺め、目立つ星を見つけて、あとでこのソフトでなんて星だったか調べる程度ですが。
ちょっと使い方にコツがいるソフトですね。初期設定のままではすごく沢山いろんなものが表示されすぎて却って星がわかりにくかった…。

今日あたりは、20時ごろに真上を見上げると、いわゆる「夏の大三角形」が見えました。比較的目立つ明るい星が3つあって、それらを繋ぐとやや縦長の三角形になるんです。明るい順にベガ、アルタイル、デネブ。ベガが左下、アルタイルが頂点、デネブが右下、と自分のための覚書き。

あと、北東のほうかな、「W」の形に見えるカシオペア座もわかった。
北斗七星も探して見回してみてたんですけど、わかんなくて、あとでこのソフトで調べたらいまはかなり低い位置あるようで、家並みに隠れて見えなかったみたい。

「♪消えないでスピカ~」ふふふ~んと鼻歌を歌いながら、スピカってどこなのかな、とこのソフトで探してみたら、いまは空には出てない…というか、地球に隠れて見えない?…なんて表現したらいいんだろ。「六等星でもいいさ~~♪」ふふふ~ん♪

きっかけのひとつは『スカイ・クロラ』かもなあ。あれの原作のほうに、パイロットの主人公が夜中にふっと目を醒まし、かすかに物音がするので外に出てみる、っていうシーンがあるんだけど、その時、時計を見てくるのを忘れたのだが、空を見上げて知っている星座を見つけ出すことでだいたいの時刻がわかった、と書いてあって、それはすごい、と思った訳。
で、国際天文年の今年、本屋で平積みにされていたこのソフトを見たとき、このことを思い出して、購入の動機の一部になった。

パイロットつながりで行くと『星の王子さま』でも、地理で大陸の形を勉強したことが、夜間飛行で迷ったときに役立ったって話があったな。今回の星の話とはちょっと違うけど。思い出したので。

あたしそう言えばじつは、『戦闘妖精雪風』のフライトシミュレーションゲーム、持ってるんですよね。あまりに難しくて初回ミッションだけで挫折したんですけど…。ただA地点からB地点まで指定ポイントを経由して飛行せよ、的なものなんですが…、ろくに説明書も読まずに始めたんですが、何の知識もなしに飛行機を飛ばすのは、ゲームといえども無謀でした。いきなり墜落はしないけど、高度下がってますよ的な注意が出たり。
今は、その頃よりは、飛行機の知識についてもう少しマシ…にはなっていると思うので、またやってみようかなあ。

でも今べつなゲームやってるし。
あ、なんか、すぐゲームの話するよ、みたいに書いたけど、まだ決着がついてないので(苦笑)、また後日…。
そのゲームの合間に、星を見ました、というお話でした。
『EXTRA HEAVY SYRUP』 1 小川 彌生(講談社コミックスキス)
コミック 講談社 発売:2004/02/13 410円

あ、これもうそんな前なんだ。

えっと、
「シュレディンガーの猫」についてご要望があったので(ない、ない!)ちょっと私なりに書いてみることにしました。と、いうか、ちょうど放射線の話題を書いたところだったので、なにげに放射線がらみのネタでもある「シュレディンガーの猫」につなげていこっかな、っていうのも考えていたんですよ。

哲学的なアプローチをするとなると…、すごくいろんな解釈の仕方があると思います。でも、もとはすごーく純然たる物理学上のパラドクスを示した例え話なのですよ。…ということが実は私も最近わかりました。

さて。このコミックスをなんで出したかっていうと、やっぱり「シュレディンガーの猫」が絡んでいるからです。表紙の女の子ふたりが、ちょっと変わった便利屋さんで、そのドタバタでスリリングな仕事振りをコメディタッチで描いている漫画、だと思います。
…いま、もっかい読んでから書こうと思って探したんだけど、見つからないんですよねー。どこに仕舞い込んだかなあ。古本屋には回してないと思うんだけど…。
でね、この主人公たちがある女の子と知り合うんですが、その子の彼氏が失踪中なんですよ。で、その彼氏はある企業で量子コンピューターの開発だったっけ、なんかそういうのに関わってるの。女の子が、失踪前の彼と交わした会話を思い出して語るシーンがあります。彼と1日まったく連絡が取れなかった日の翌日に「昨日なにしてたの?」と尋ねると、「何してたと思う?」と彼氏。「え?え~っと、1日中篭って仕事?」「ほかには?」「仕事が嫌になって1日中パチンコしてたとか」「その両方だよ」って言ったかどうだったかは忘れたんですけど(おい)、とにかく、「君と会っていない時にはいろんな僕がいて、君に会うときにシュッとひとつになるんだ」的なことを言ってたと思います。これも一種の「シュレディンガーの猫」で、彼女と会っていない時の彼が箱の中に入れられた猫で、彼女と会っている時の彼が箱を開けたときの猫。
…、余計わかりにくくなっちゃったような気がする。(えー!)

私もちょっと前までは、「箱の中に毒と一緒に猫を入れて蓋をする。蓋を開けてみるまで、猫が毒を食べたか食べないかわからないから、蓋を閉じたままの状態のときの箱の中の猫は生きているとも死んでいるとも言える」、という話だと思っていたのですが、その後調べてみたら、箱の中に猫と一緒に入れられたのは、ただの毒ではなかったのですよね。放射性物質のラジウムと、放射線検出器と連動した青酸ガス発生器、それと一緒に猫を入れる、という話だったのですよ。

さてここで、アニメ版聖闘士星矢における、キグナス氷河の師匠・クリスタル聖闘士の言葉を思い出して欲しい。(知るか!という声が聞こえてきそうだぜ…)。えっとね、冷気を操ることで技につなげていく聖闘士さんたちなんですけど、その原理っぽいことを説明してくれるシーンがあるんですよ。「氷河よ、物質はすべて原子でできている」「原子?」「そうだ、原子は常に動いていて熱を生み出している」だから、物質を凍らせるにはその原子の動きを止めればいいっていう理屈で、「氷河よ、小宇宙(コスモ)で原子の動きを止めるのだ!」「原子を、とめる?」っていうようなシーンでね、うろ覚えですけど、多分こんな感じなの。
ちなみに、電子レンジはだいたいこの逆の原理なんだよ。ある周波数の電磁波をびびびって水分子に当てると、分子が振動して熱が発生してあったかくなんの。

で、この原子のイラストとかって思い出せる?高校の化学でだいたいやるじゃん?太陽系のイラストに似てて、太陽が原子核、周りの惑星が電子っていうあんな感じの。その太陽にあたる原子核の中には、陽子と中性子が詰まっています。そいつらが何個詰まっているかでなんていう原子になるか決まる。陽子が1個だけで中性子がゼロだと水素、陽子2個と中性子2個だとヘリウム、って感じにね。この陽子はプラスの電荷を帯びている…つまり磁石のプラスと一緒ね。だから陽子が2個いたら、磁石のプラス同士を近づけたときと一緒で反発しあうはずなんですけど、ヘリウムみたいな小さい原子のときは引力みたいなのが働いて原子核の中に引き止められている訳。これが今度、ラジウムみたいなでっかい原子になると陽子や中性子が何十個も入っている訳だけども、そいつらが原子核の中のどの辺の場所にいるかっていうのがはっきりしてなくって(不確定性原理)、場合によっては陽子が固まって存在することもありうる。そうなるとプラス同士の反発しあう力が、引き止める力を上回ってしまうこともあり、結果、陽子(と中性子)が原子核からぼかぁ~んと飛び出していってしまう。これが放射線。(の一種)。(この原子核から飛び出していく陽子2個と中性子2個のかたまりがアルファ線)。

いま話している「陽子」っていうのは勿論「ようし」のことなんだけど、こんなに繰り返して使っていると、なんだか「ようこ」ちゃんていう女の子みたいな気もしてきちゃう…。ようこは反発して家を飛び出した、みたいな。…。
…さて、この原子核の中での陽子や中性子はいつも同じ位置にはいなくって、あっちに行ったりこっちに行ったりしている(と想像される)訳だけど、量子力学の世界では、そういういろんな状態が重なり合った状態で存在しうると解釈されます。…なんで重なり合ってるの?っていうところが、ホント言うと私もよくわからないんですよねー…。か、重なり?"重なる"ってどういうことなの?…と思いつつもとりあえず進んでみます。で、この重なりあった状態っていうのは観測する事で、いずれかの状態に収縮すると考える、んだそうです。それが、上に出したコミック『EXTRA HEAVY SYRUP』で言うところの、「君と会うときシュッとひとつになる」なんだと思います。

ちょっと強引だけど、そういうつながりで行くと、原子核の中での陽子と中性子の位置は、そこに留まっていられる配置のときと、放射線となって飛び出してってしまうような配置のときとが、重なり合った状態で存在している、ということになります。ってことは、猫と一緒に箱に入れたラジウムが、放射線を出していない状態と出している状態とが重なり合って存在しており、検出器がそれを感知して青酸ガスが発生しているときとしていないときも重なり合ってるってことになり、最終的に猫も生きている状態と死んでいる状態が重なり合っている、という結論が導き出されてしまうことになる。――っていうのが、シュレディンガー先生が唱えた思考実験なのです。たぶんね。私の解釈では。

実際問題、猫は死んでるか生きてるかどっちかでしかなく、箱を開けてみるたびに死んでいる状態と生きている状態がランダムに観測されたりなんてしません。じゃあ、原子レベルでの陽子や中性子の状態についての定義が間違っているのか?というとそうではない。こっちのほうは説明が難しいんですけど、いろんな実験やら観測やらでやっぱりミクロレベルでは、そういう粒子の状態が重なり合ってると考えるしかない、みたいになってたと思います。たぶん。

っつー訳で、実際ありえない、おかしい結論が導き出されてしまう例え話のひとつとしての「シュレディンガーの猫」が、これです。また、それによって、量子力学の不思議さ、奇妙さを逆に示してくれるお話なんじゃないかなって、思います。

とはいえ、この猫が一体どういう状態になっているのか…、ホントのところ、生きてんの?死んでんの?という疑問には多くの人が惹きつけられているように思います。ここから先は、ホントにもう、量子力学の世界を離れて、色んな解釈の仕方があって、結局のところ答えはない…のかも知れません。
最近つかってるヘッドフォンはこれです。発売もわりと最近ですね。
締め付け感が少なく、軽くて、デザインが可愛い。ボタンがデザインのモチーフになってるみたいです。お値段も手頃。音質とかは、うーん、普通?でも私には充分使いやすいです。
付属の収納ポーチがまた可愛いです。メーカーサイトの製品情報ページhttp://www.audio-technica.co.jp/products/hp/ath-fw3.htmlで見られます。
なんと、この盤では ショーン・コネリー がナレーションをしているそうだ。

私が子供の頃聞いた盤は、CD化されてないのかもな、見つからなかった。レコード2枚組だったな。ブリテン『青少年のための管弦楽入門』、プロコフィエフ『ピーターと狼』、サン=サーンス『動物の謝肉祭』、デュカス『魔法使いの弟子』、この4作品を、老教師が授業で子供たちに教えるという設定。「静かに!しーずーかーに!コラ!席に着かんか!」みたいな感じで始まり、「この楽器のこの旋律がこの動物のこんな様子を表わしとる訳じゃな」というふうに進むレコードだった。で、4時間目のお題が『魔法使いの弟子』な訳で。師匠の魔法使いから留守番を命じられた弟子が、掃除をラクしようとして箒に魔法をかけたら、多分、止まらなくなっちゃって、それを止めようとして折ったんじゃなかったかなあ。確かそしたら今度は箒が2本になって暴れ出し、また折ったらまた増えて…っていう話だったと思うんだけど。で、どうなることかと思ったけど、最終的にはどうにか収拾がついて城は静けさを取り戻すというハナシを音楽で表した交響詩が『魔法使いの弟子』。で、この曲のラストが、静かな部分がしばらく流れたあと、 ジャジャジャジャン! と鳴って終るのですが、そこで居眠りしてたとこから目が醒めて椅子から転げ落ちるのが授業してたはずの老教師なんですよ。「べ、べつにワシは…」とか言いつつ教室を見渡すと、生徒たちは老教師が居眠りしてる隙にみんな抜け出してて誰もいない。それでも自分で自分に言い訳しつつ終業の鐘を鳴らす老教師。するとその鐘が外れて落っこちて。ガランガランと坂を転がり落ちていく鐘を「お〜い、待っちくりぃ〜〜」と老教師が追いかけていくというベタなオチつき、という楽しいレコードだった。いま思い出していても楽しい。
で、その老教師役をやっていたのが、矢田稔さんだ。
誰かって?
『風の谷のナウシカ』で、爺さん三人組が出てくるでしょう。ナウシカに「皆、私を信じて荷を捨てなさい!」と言われて、「姫さま、笑うとる…!」「助かるんじゃ〜」とあわあわする爺さんたち。あと、トルメキア軍の戦車を強奪したあと思いっ切り後退してしまい「前に行くんじゃ!」「わかっとるがな」っていうあの爺さんたち。あの中の一人が矢田さんです。この「わかっとるがな」を聞いて、あ!と思ったんですよ、あのレコードの語りと同じ人!と。…もしかして、これが私が声を気にするようになった原点?私のルーツ?これルーツバトン?考えてみたらそこまで遡れる訳?
昨日何気なくこの話題に触れた後に気付いてからひとりでびっくりしていたのですけど、それを今日の日記に書いてみました。

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『どんぐりと山ねこ』を聞いていて思ったのですが…。
この話は、主人公のところに山ねこから、「めんどな裁判しますからおいでんなさい」というはがきが来て、まあ主人公は喜んで出掛けて行く訳ですが、辿り着いてみるとどんぐりたちがどんなどんぐりがいちばん偉いかでもめているが決着がつかないから意見を聞かせてくれという話なのですが…。あれ。これってなんだか…裁判員制度?と思ったりして。

宮沢賢治作品は、著作権が消滅しているため、インターネットの図書館・青空文庫さんで、Webで読めます。気になる人は検索してみましょう。
こんなキャンペーンに今日気付いた。明日の消印有効。このでっかい瓶に入った杏の実、そそる…。
http://www.shinluchu.com/cp/index.html
衝動買いして衝動的に応募してみた。財布にいつも、何枚か切手いれてるんです。こういうときのためって訳ではなかったんですけど…。
いま呑みつつ書いてます。たまに呑むとおいしいよね、これ。
こういう、ビールや缶コーヒーほどのメジャー商品でなく、TVCMもしているそこまでマイナーって訳でもない商品の懸賞って、キャンペーン規模の割に応募者が少ないのか、比較的当たる可能性が高い。ずっと前に杏露酒青ラベルの頃に、そのCMで使用された曲のCD(胡弓で演奏した『サマータイム』)が当たったことがある。そのほか、私が当てたことがある懸賞は、某NHK「おしゃれ工房」テキストの読者プレゼントでアクリル毛糸たわしのキット。あとは…。ないな。そんなもんか。
それにこりゃー、CDよりは欲しい人が多そうだ。

あと、↑このお店の名前、面白い。「e酒どっと呑む」だって。おやじギャグが効いてるね。

むかーし、前の職場の山の分院に行ってたときの上司N氏が、カレンダーの、この日は患者さんがいっぱい来るっていう予想日に「.com」ってメモっていて、「この日、何の日スか?」って訊いちゃったんですよね。「どっと混む。なんちゃって!」。…。
折り畳んだときの長さ5.8cm(小指ぐらいの大きさですね)で、スモールブレード(小刃)と爪やすりと鋏の組み合わせの、キーホルダーに付けられるように輪っかがついているこのタイプがいちばん好きです。よく使うツールだけがついている。爪やすりの先っちょはマイナスドライバーとしても使えますが、なんかほじったり、なんか押し込んだりするのにもよく使っています。これがホント便利なんですわ!あと段ボールを開封する時にスモールブレードのほうじゃなくこっちを使うと切れ過ぎなくていいです。段ボールのフタ部分を切り取りたいときはこのスモールブレードが超便利!それほど力を入れなくてもズバズバ切れます。というかこの小ささでこの切れ味にはビビリますね。ぶきっちょさんという自覚がある人にはこの道具はオススメしないほうがいいかもな〜と思わせます。カッターナイフよりも刃に厚みがあるから、このサイズでもしっかり切れるのかな。でも最近切れ味が鈍って来たので砥ぎたいんだけど…、道具がなくて。
ところでこの写真のモデルはなんと、ハンドル(ツールを格納する外側の部分)がSTG(スターリングシルバー)。ハンマー仕上げのようなでこぼこの表面になってます。同じくSTGで鏡みたいにきれいに仕上げてあるタイプのもあります。あるということが今回わかりました。お値段見てビックリ。まあそりゃするわな…。けど、これ、欲しい…!と思ってしまったのです、それがし。最近私、よく耐えてるし、自分へのご褒美にーとか言って買ってしまおうかしら…。ああううどうしよう…。

NHKのドラマ

2006年10月1日 趣味
昨日、NHKドラマ『クライマーズ・ハイ』前編も途中から見ました。ふとつけたらやってて、見始めたらハマっちゃって。NHKのサイト見たら、今回の放送自体が再放送のようです。あらすじを引用。
1985年8月12日、運命の日。群馬県の地方新聞記者・悠木和雅は魔の山とよばれる谷川岳の衝立岩の登頂に同僚と挑戦するはずだった。だがそれは突然絶たれる。もう一つの聖なる山がたちはだかったからだ・・・
群馬県御巣鷹の尾根の日航ジャンボ機墜落事故から20年。横山秀夫のベストセラーを原作に、未曾有の大事故を報道する地元新聞記者たちの興奮と混乱に満ちた1週間を描く。

いやもう、ブン屋のおっさんたちのアツいことアツいこと!けど、このでかいヤマを前にしてためらう気持ちというか臆する気持ちというかもあるところが描かれているので引き込まれる。飛行機が消えた?落ちた?本当に落ちたのか?どこに落ちた?長野か?群馬か?群馬なら自社の地元だが、長野なら――(これがどっちかがそんなに重要なこととは知らなかった)。わからない、だが時間がない、それでも朝刊を刷らねばならない。
うわー、胃に穴開きそうー、ブン屋さんてこういうものなんだ…。と思いながら見ていたら、あっちゅーまに「つづく」になってしまった。次週の後編も憶えていたら見たいです。

積読?

2006年9月24日 趣味
ISBN:4056041865 大型本 大人の科学マガジン編集部 学習研究社 2005/09/26 ¥2,200

これも積読っちゃ積読になるのか?
引越前にほしくなって、でも荷物になるからと思って我慢していたものを、引越後すぐに購入したにもかかわらず…、そのまま…。…。
プラネタリウム、というか、星座投影機作成キットがついているんです。今日やっと組み立てました。あとは投影するのに充分な程度に暗くなるのを待つだけです。いままでにも、市販のものでもうちょっと星図のちゃちなやつを買ってみたことがあるけれど、光点が少ないし星座を結ぶ線がいっしょに投影されちゃうのが好きじゃなかった。これはかなり星図が精密。
楽しみ。
それまでまた本を読もう。

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追記。
暗くなったのち、投影してみた。おおっ。かなりイイ!天井まで距離があるとけっこうぼやけるのが多少気になるけれど、前買ったことがあるやつより全然イイ。全然星の数が多い。満天の星になります。湿気が多少きになりつつも、風呂場で使ってみたりします。そんないきなり壊れるってこたないし、あとでちょいと手入れすりゃいいからということで。電気消して、投影機をつけて、湯船にぼけーっとつかるんですよ。星の海にひたっているみたいですよ。けっこう癒しですよ。
ISBN:4579111109 単行本 嶋崎 隆一郎 文化出版局 2006/08 ¥1,680

今日(すでに昨日か)はちょっとお仕事がラクな感じだったので、本屋に寄ってふだんそんなにまめに覗かないコーナーにも足を向けてみた。そして手にとって見たら惚れてしまってお買い上げの本。よかった表紙画像が出て。じゃないと説明が難しいもん。
ソーイング本です。ってゆうかテーラー本?まさしく「男のシャツの本」。スタンダードな白ワイシャツからはじまってフォーマルなシャツ、カジュアルなシャツ、果てはミリタリーシャツにウエスタンシャツまで、作り方&型紙つきで紹介されています。襟やカフスのディテールの解説や着こなしのワンポイントアドバイスもついている。
こんなスマートで上品でセクシーなシャツをいつかは縫ってみたいものです。薄い透け感のある白い布地をつかって繊細なピンタックを寄せたシャツが窓際にハンガーで掛けてある写真が載ってるんですが、それ、お買い上げの決め手になりましたね。光が透けて見え、かつピンタックが淡い影になっているんです。そのシャツの魅力を存分に伝える雄弁な写真でした。
いつかの萌えバトンとかフェチバトンを思い出させる本でもありますな。…。
これはフツーにやりたいです。
いいよね。
こんな風景の場所に住んでみたいです。

…ほんとにやろうかな。

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うん、蕎麦の薬味を冷凍しておくの、なかなか重宝でしたよ。

衝撃的半々獣

2004年6月29日 趣味
http://www.hanpanda.com/characters/usapan/index.html
みんなこれ知ってる?Dは先週初めて知ったんですよ!普段TVでこういうの見てないから。で、コンビニで「微発泡サプリ」
http://www.beverage.co.jp/bihappo/index.html(hanpandaフィギュア付き!!)を見つけて、買ってみて、それで。もう、すごい衝撃だった…(笑)。だってこんなのありえない…。

…森博嗣氏の『有限と微小のパン』の中で、犀川先生がこう語っています。
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「白い犬がいるとして、それを現実としよう。しかし、白い犬がいることを目で見たら、もうそれは映像という情報になる。白い犬がいる、と言葉にすれば、これも情報だ。観察され、単純化された情報であって、既に現実ではない。(中略) 白い犬を見たとしても、向こう側は見えない。その瞬間、向こう側は白くないかもしれない。しかし、犬の毛の色が瞬時に変化する機構を有していないとする実測結果と、 体の左右でちょうど色分けされている犬はあまりいない という過去情報からの統計的推測によって、それを白い犬だと単純化する」――
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要するにこれは、「実現象と純粋情報の境界も非常に不確定だ」という話の流れから、では「現実」と「情報」はどう違うのか、っていうことを話しているんだと、Dは解釈していますが、…つまり、自分が白い犬を見た、と思ったら、それはすでに「情報」である、と犀川先生は言っているわけですが、中略から後の、「しかし」以降の理由によって、その「情報」は観測者にとって「現実」と非常に近いものである、「白い犬だと単純化する」つまりそれが「現実」とニアリーイコールである、と言えるって話だと思う。
だがしかし、この hanpanda の登場で、(非常に限定された範囲でではあるが)、上記の理論は、打ち砕かれてしまったのだ!(大げさ)(笑) もうこれからは、「体の左右でちょうど色分けされている生物はあまりいない」という推測は、もう成り立たないのだ。たとえば、ブルーのウサギを見たとしても、向こう側はパンダかも知れない。パンダを見かけたとしても、向こう側は別な生き物かも知れない!つまり観察者は向こう側まで回り込んで見なければ、現実と同等として扱える情報を手にすることができないのだ…。おそろしい…。したがって、私にとってはたいへんな衝撃だった…。そんなの、そんなの、私は怖くてダメ…(笑)。

ミトン

2004年6月29日 趣味
DVD ジェネオン エンタテインメント 2004/07/23 ¥3,129 『チェブラーシカ』のスタッフが1967年に製作したパペット・アニメの短編。心がささくれていると感じたときには、最適の逸品だ。主人公の少女は、子犬を飼いたくてしかたがないが、ママは猛反対。がっかりした少女が、雪の上で真っ赤な手袋を犬だと思って戯れているうち、いつの間にか手袋はかわいい子犬に変身してしまった! まったく台詞…

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わあ、かわいい〜。こんなのあったんだ。

ところで、山田ユギさんの『誰にも愛されない』の中の『ボリーフカ』とロマン・ホランのエピソードは、やっぱり『チェブラーシカ』を連想させますよね。これの監督もロマン・カチャーノフっていう人だし、ロマンつながりではロマン・ポランスキーも思いつく…。チェコ、ロシア、ポーランド、っていうのもなんとなく似通ったイメージ。
(とりとめもなく連想していくのは楽しいですね)

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追記。
ごめんなさい、勘違いしていました。『誰にも愛されない』に出てくるのは、"ロマン"・ホランって人だと思い込んで書いてしまったのですが、そうではなくて、"レオシュ・ホラン"って人でした。どこですりかわっちゃったのでしょう。…。
そうして『誰にも愛されない』を読み返していたのですが、これほんとうにいい話…。さすがは山田ユギ。なんか、セリフもモノローグもないコマでも非常に雄弁な感じがするんですよね。そっと置かれた書置きとか、それを陽の差し込む茶の間で立ち尽くして見つめている主人公とか、こう…そういうところがすごくいいなって。

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