"この世の果て"

2003年9月21日
という意味の名を持つその店は、あらゆる常識から果てしなく遠かった――フレンチレストラン「ロワン・ディシー」を舞台に繰り広げられる佐々木倫子のレストランコミック!
…という感じのアオリ文句がいつも帯についている『Heaven?』(佐々木倫子/小学館)が、ついに完結!…していたのですね。
凄く面白かったのに、ちょっと淋しい。
表紙の下に「ご苦楽レストラン」て書かれてあるのが笑えます。
極楽と引っ掛けてあるのね。
伊賀君がけっこう好き。
なんていうか、「その苦労、わかる」って気もするし…。…。
あの手の苦労はね…、語るとギャグになるんだけど、当事者はけっこーツライんだよね〜…。
ハハハ…。
ハー…。
(追憶の彼方へ…)

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追記。
たけし版『座頭市』のトレイラーなどを、
http://office-kitano.co.jp/zatoichi/
で、見つつ…。
ちょいと思い出したことなど。んなこと知ってらいね、というかたもいらっしゃるとは思いますが、そうでないかたには「へぇ」のひとつもいただけるのではというお話を。
昔は、目の見えない人が按摩さん(マッサージ師さんです)ていう職業を選ぶのはわりと定番だったみたいで、――あとは女の人なら"ごぜ"さん(三味線ひいて唄うたう人。あの「風が吹けば桶屋が儲かる」の話に出てくる。)とか、恐山でなら"いたこ"さんとか。――そんで、時代劇に出てくる按摩さんは坊主頭のことが多い。ていうか実際、坊主頭の人が多くて、僧侶であることもあったらしいです。で、そういう人のことを"座頭"っていうみたい。で、座頭の市さんだから、座頭市。時代劇を見てると、坊主頭の盲人が出てくると、「おい按摩ァ」とか「ちょいと按摩さん」とか、皆フツーにそう呼びかけてて、たけし版『座頭市』でもそうなので、そのスタイルと按摩って直結しているようですね。それから、「つかまらさしていただきやす」と言って肩を揉み始めたりとかも定番というか。(肩を揉む=掴まる)。で、ビートたけしもそれ言ってくれるかなとちょっと期待してたんですが、言ってなかったようです。(聞き漏らしかも知れないけど)。

仕込み杖の柄に手をかけて、ちょっと首をかしげるようにしているビートたけしの市さんは、耳を使って目を凝らしているよう。
惹き込まれて見入ってしまう姿です。

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