四季 秋

2004年2月19日 読書
ISBN:4061823531 新書 森 博嗣 講談社 ¥800

あ、この画像、帯とってくれへんかなあ…。そのほうが好きやねんけど。『四季 春』も帯ついてない画像が、きれいでよかったんにな。

…と、なにやらエセ関西弁。それはいま、TVから聞こえてくる声が関西弁やから。

『四季 夏』ももう、読んだんですが、個人的にはあまり好きな話ではなかったです。うーん。そう、やっぱり、この頃の真賀田四季って、好きじゃないな。どこかで誰かが「人生の盛夏を迎えていた」って書いていたのをたぶん見たと思うけど、それ、確かにそうだなあって思ったな。まさに全盛期って感じ。
だけどこの『夏』での四季は、経験をとにかく欲しているように見えて、それは却って、『春』の四季よりも、子供っぽいような…、フツーの人間に近いっていうか…、天才っぽくない。 …。あ、私、そういうところが不満なのかなあ、もしかして?そう、『春』の表紙の引用文にあったように、彼女には私たちが認識できる時間や空間とは、もっとかけ離れたところにいて欲しい…。

本作『四季 秋』は、ついさっき読み終わったところです。いま、搾りたてフレッシュな状態(?)。
これはね…、なんだか微妙。
もっと早く知りたかったような気持ちと、同時に、このままずっと知らないままでいたかったような気持ちがあります。
あと、なんていうのかなあ…、あるところである人が、ちょっと反則じゃない?みたいなことを言っていたのだけど、じつは私もすこし、そう思った。こーゆうふうにつながっちゃうの?っていうか。まあ、でも、こういうの、許すとか許さないとかじゃあ、ないんだよね。うん、ちょうど書いてあるんだけどね…。でも、許せない、っていう気持ちは、どんな場面でも、誰にとっても、大きな気持ちだよね。怒りや悲しみを派生させ、人の思考や行動を支配する気持ち。

さあ、さて、『冬』は、どうなるのか…。来月刊行ですね。
私としては、かけ離れていて(何から?)、新しい物語(何より?)、が、読みたいなあって気持ち…かな。

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