予防接種の手帖

2004年5月28日
ISBN:487402078X 単行本 木村三生夫 堺春美 近代出版 2002/07 ¥840

おお、こういうのもブックレビュ〜できるんですねぇ〜。(出版されているんだから、それもそうか…)。
これは小さくて簡潔でわかりやすくて、職場で重宝しています。価格もお手頃。ハンドブックタイプ。
あと、もう一冊、予防接種に関する電話問い合わせに当たっちゃった時のお助けアイテムがこれ。表題の手帖の専門家版みたいな感じ。→『予防接種の手びき』ISBN:4-87402-094-1 木村三生夫堺春美 近代出版
http://www.esbooks.co.jp/books/detail?accd=31197483
(赤い表紙の画像がここに出たらいいのに…)

で、する〜っと結核のハナシをここへ持って来ちゃうんですけど…、(ここって何かと使いやすいんですよね、普段から沢山書き込んでいる所だし…)、
日本で結核が流行っているのかというと…フツーの予防接種のスケジュールにBCGが入っているくらいだから、それは流行っている国でなければしない訳で…というわけで、私たちは流行しているという認識は持ってないですけど、…まあ『流行している』ってどのくらいだったらそう言うのかっつーのも微妙なんですけどね。
私が春先に長引く咳で呼吸器内科を受診したときも、お母さん(というニックネームの女医さん)に、にっこにこ顔でとてもやってみたそうに「ついでに抗酸菌染色もやってみます?うふふ」と、要するに結核の検査を勧められたりもしました…。というのは余談ですが、戦前の大流行もあったし、結核は日本の風土病という言われ方もされています。でも私も薬剤師になるまでは日本がそんな結核の国だなんて全然思っていませんでした。
風土病といえば、日本脳炎もそうですね。この病気は温暖で湿潤なアジアの気候で流行しやすい病気なので、日本国内でも北海道では予防接種を行わないこともあるそうです。

でもって、とくに乳幼児にBCG接種をしたほうがいいのはどうしてか、いつくらいからいつくらいまでの間にするのがいいのか、というのが、
結核予防会(http://www.jatahq.org/)の、
「結核の常識」
http://www.jatahq.org/yobokai2/kekkkau_ni_tsuite/tobira1.htm
に、詳しく載ってます。一般の人向けに作られたパンフレットの転載らしいです。わかりやすいです。

ところで、BCGとツ反の関係って、とっても!ややこしくて、薬剤師の私でさえ、薬剤師になってから勉強し直した(…と言ってしまっては恥ずかしいのではないだろうか…)んですが、海外勤務健康センター 研究情報部(http://www3.johac.rofuku.go.jp/)の、
「Q&A. ツベルクリン反応とBCG」
http://www3.johac.rofuku.go.jp/infection/drugs/vac-bcg.html
が簡潔でわかりやすいです。同じツ反陽性でも、日本ではどう扱われるのか、外国ではどう扱われるのか、そのへん白黒つけてくれてます。じつはここをいちばん見て欲しいです…。

ちなみに、いずれも職場PCのブックマークから引っ張ってきたページです。
職場PCも、昔に比べるとなんと便利になったものであることよ…。

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