ISBN:408747514X 文庫 五條 瑛 集英社 2002/11 ¥1,000

『プラチナ・ビーズ』を夕方ごろに読了。そしてその続編の『スリー・アゲーツ』に突入。
昼前には地震があり、ちょっと久々に大きかったようですが、市町村合併によって広くなったため、同じ市内でもあっちとこっちではけっこう震度に差がありました。全然構わずに本を読んでいましたよ。…。
久々にがっつり読んだ、という感じ。なんつうか、昨夜の日記の文章を見ると、その前と全然違うんだもん。文章感覚が随分錆び付いてしまっていたんだな、ちょっとはましになったかな…と、少なくとも自分では思いました。

『プラチナ・ビーズ』について感想を少々。このくらいならネタバレってほどでもないと思うんですが。
日本人の女の子って、そんなにバカばっかりかなあ…っていうくらいおバカに書いてあるね。
野口女史は、森博嗣の犀川・萌絵シリーズの国枝先生と共通点が感じられます。こういう厳しく仕事をする女性が私は好きです。できれば自分もそうありたい。
エディが気に入った。何かにつけ被害妄想的な思考回路の葉山視点ではただ厭味なだけのWASPとして描写されているが、本当はそうでもないのではないかな。メイビー。しかし、あんなに余裕たっぷりな態度、あれは羨ましい。
ところで"WASP"って意味がわからなかったので調べた。"スズメバチ"って意味があるのは知っていたけど、それじゃ文脈に合わないので別の意味があるのかな、って。アングロサクソン系プロテスタントの白人(White Anglo-Saxon Protestant)というのがこの場合の意味のよう。
『プラチナ・ビーズ』では、謎のまま残された部分が多くある。それこそ、「知りたいと思ってしまった方の負けなのだ」ってやつか。こうして虜になる、という訳だな。そして『スリー・アゲーツ』になだれ込む。

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