DVD バンダイビジュアル 2004/09/24 ¥6,300

ちまちま見ていまして、やっとここまで来ました。
番外編的な2話で、普段は脇役に甘んじているパズと、サイトーがそれぞれ主役の話です。

ネタバレますが…、

パズ(イラスト左のくわえ煙草の兄ちゃん)が昔別れた女が、パズとそっくり同じ外見に義体化(このお話の世界で言うサイボーグ化)して彼の前に現れる。「なぜ俺になろうとする?」。彼女はあんなに愛し合っていたはずの相手が自分の前から消えた理由がどうしても理解できなかった。そしてそれを断ち切ることが出来ずに引きずり続け、彼と同じ外見(の体)に入ることでそれを知ろうと考える――。
ものの形に魂が宿る、という考えかたもありますよね。で、彼女はその形の中に入ることで、その魂を手に入れた…という状態になった、と言ってもだいたい間違いじゃないと思うんですよね。彼女のキメぜりふは、「でも、もういいの。私は私の中に、あなたのゴーストを手に入れたから。だから本当のあなたは、もう、いらない…」。このせりふを聞いた途端にぞわーっと来ましたね!なんつうか、わかるもの。どうわかったかって言われるとちょっと困るけれど、なんつうか、女ならではだよね、こういうのって。情念、とでも言いましょうか。
この1話の中で、見応えがあったのは、この2人の対峙のシーンだけでしたけど(笑)、このわずかなシーンで1話分以上にズシーンと来た。

サイトーさんの話は1話通してスゲー格好良かった!ポーカーをしながら昔語りをする、みたいなつくりなんですけど、昔語りが終わったあと、タチコマたちがサイトーさん凄い!みたいな感じで「は〜〜」っていう感嘆のため息を発していましたが、私も一緒にそれが出ましたもんね。そんな空気に構わず「カードをくれ」って言うサイトーさんが最高にクール。惚れたね。

まあそんな訳で。
いまのところ「個別の11人事件」には、前回の「笑い男事件」ほどには、どうなるんだ?感を感じていないんですが…、早いところ続きを消化したいです。

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