日記書いちゃえ

2006年4月22日 読書
当直中ですが手がすいたのでちょいと息抜きに。

さっきまでNKHのドラマ『マチベン』を見ていました。放送スタート前に、江角マキコがすっぴんで硬派な女性弁護士を演じる、という記事を見かけてから気になっていたドラマですが、先週、先々週は見忘れていました。当直室のTVは映りが悪くて、目が疲れそうです。かなりちらちらする。江角がすっぴんかどうかはわかりませんでした。でも若村麻由美とともに芝居がよかった。話も面白かった。と思う。『マチベン』が始まったら途端に電話が鳴ったり、処方箋が来たりして、何回も途中で席を立ったからです。ドラマが終わると、仕事も暇に。やっぱり誰か、当直している私を見ているに違いない…。いくら非科学的だと言われようとも私はこの自説を捨てる気はない。(そこまでのものなのか?)

『インサイダー』をなぜ見ようと思ったかを思い出しました。『エス』の影響で最近、警察ものの映画・ドラマ・小説を続けて見たり読んだりしているのです。『インサイダー』は警察ものではありませんが、情報提供者を守る、とかいうキーワードに反応したんだったと思います。でもどちらかというと情報提供者というより告発者の話、と言うべきかも知れません。それにしてもラッシー演じる告発者のたいへんなストレスに胃が痛い思いをする映画でした。一度、相手を指差して立ち上がった以上は、圧力に屈してその手を引っ込めれば、一転して自分が指をさされる立場に追い込まれてしまう。某メール問題も然り、では?真実としてどうだったのか、ということよりも公的にどう結論付けられたかがその後の関係者の運命を左右する。だから死んでも負けらんねー、っつう感じの気迫みたいなもの、そういうのがアル・パチーノの演技の中に見えた。気がします。
あ、あと、『フェイク』と勘違いしていたのもあり。アル・パチーノが出てて、潜入捜査官が出てくる映画があったような…。というポイント2コのみの記憶では『フェイク』に辿り着かず、いま、わかった。今度みよう。

『手記 潜入捜査官』(高橋功一/角川書店)。『エス』一巻の奥付に参考文献としてあげられている本です。英田さんもあとがきで少し触れていたように思います(というのは勘違いで、あとがきでではありませんでした。済みません)。最初のほうだけ読んだところで止まっちゃってるとこです。この作者はいろんな課を渡り歩いた刑事さんだそうで、それで同僚たちから「便利屋」などと呼ばれていたそうです。その経験と器用さを買われて銃器対策課の立ち上げに指名されたというくだりを読んだあたりで、そういうとこちょっとだけ私にも共通してるかも、と思ったらなんか、イタイ感じがしたんで、あとは辞めたら読もうと思って棚上げにしたのでした。私も、皆から行きたくない、あの人たちとは一緒にやれないって言われた分院に行ったし、ソレに関わりたくないつって退職者が出たりした部署の立ち上げをやったりしたんだよね。ムダに小器用なのと駆け引きベタな性格なのを見抜かれていて、いいように利用されているだけなんじゃないか…とか考えちゃう訳で。けど、その2ヶ所に行って、戻ってきたって実績を作ったことはそれなりにでかかったと思うんだよね。それまで皆、流れた後は辞めてくばっかりだったんだからさ。だから、も、いーだろ、とかも思ったりして。…と、本とは全然関係ない話。…。

さて、元警察官の小説家、ということで佐竹一彦氏の著作も最近2作読みました。
『警視庁公安部』(角川文庫)
これは個人的にハズレ!主人公に魅力を感じないし、なんか刑事ものっぽくないっていうか…。陰湿、根暗、スッキリしない話。ネタになってる事件もピンと来ない。でもまあ、案外、公安ってそういうものなのかも…?
『ショカツ』(角川文庫)
ところがこっちは凄く面白かった!ベタ褒めしよう。新米刑事とベテラン刑事の人間関係がメインの話だと思います。プラス、所轄と本庁の力関係の不自由さみたいなものもあり。ベテラン刑事がめちゃくちゃ格好いいんです。ああしろ、こうしろと言わず、質問しない限り答えない。自分の姿(仕事)を見せることで新米刑事を育てていくタイプ。渋い。
パトレイバーの劇場版3作目に出てくる刑事さんたちをなんとなく連想して、ベテラン刑事を久住(CV:綿引勝彦)、新米刑事を秦(CV:平田広明)のイメージで読んでいました。秦刑事は新米よりはもうちょっと上な感じでしたけど。

----以下は『ショカツ』のネタバレよ。

新米刑事さんが本庁にしてやられた感じになってすっかり意気消沈しちゃってるところで、ベテラン刑事が係長に捜査方針について掛け合って、なぜそんなにこだわる?と聞かれて「連中にはちょいと借りがあるんでね。どうしても恩返しがしたい」と言うところでぐっと来た。連中っていうのは本庁捜査一課のこと。カタキとってやるよ、おらついて来い!みたいな感じ?カッコイイ!
あと、「捜査とは盗犯に始まり盗犯に終わる」なんて成句をのっけていたりして、渋くて地道な刑事の姿を見せてくれている感じが良かった。

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おお、だらだら書いたなあ…。でもすげー時間かかった。仕事しながらでしたし。

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