ロッキン・オン
2006年12月10日すいません、これは駄洒落。ここ2週間はずっと、月曜から土曜まで毎日朝から夕方までのフルタイム勤務(たいてい残業付き)でした。週6日勤務を通称して「ろっきん」と皆、言っているので。
本来は週休2日の筈だ。薬局自体が閉店している日曜日のほかに、もう一日ずつローテーションで休む。この日曜以外の休みのことを個休というのだが、12月は年末の休店日・29、30日に個休をふたつ持って行かれるためこのようになる。(公休日は31日のみのなのだ)。皆、管薬(かんやく;管理薬剤師の略。要するに店長さん)に文句言いっ放しだ。しかし管薬は管薬で本社から首絞められているようなものなので…。
前の病院の時も思っていたんだけど、なぜ、年末になると皆大挙して医療機関に押し寄せるのか…。年末年始休みの分を前倒しにしているにしたって、毎日が毎日忙しさ5割り増しみたいにはならない筈だろ。
やっぱり窓口業務はつらい。他の職種でも、そりゃやっぱり"窓口"に立つのはつらいんじゃないかなとは思う。
最近の窓口業務(私の場合はお薬渡し)で印象に残ったことなどを少々書いてみたいと思う。守秘義務や個人情報保護のことを考えて、差し障りない程度のつもり。
単純な鎮痛剤が単独の処方で、頭痛か何かかなと思ったら、「全然眠れないし、何も食べられない。食べたら全て吐いてしまう。それで受診したのに、どうしてこの薬を出されるのか、意味がわからない!」と、喚かれました…。たじたじですよ。一般内科に行ったようなのですが、精神的なものだからウチの科じゃ診れない、みたいなことを言われたようです。私に喚いても仕方がないということはわかっていらっしゃったようなので、もともとたまに使用するというその鎮痛剤を受け取って、お帰りになられました。自分に起因しないことで怒りをぶつけられる理不尽さ、これが"窓口"(←電話含む)のつらさの最たるものではないでしょうか…。
「ちょっと訊いていいですか」と隣の窓口の同僚薬剤師さんが言うには、「この薬(子宮収縮促進剤)って、妊婦に禁忌ですよね。でもこの人、何日か前にも別の薬をもらいに来ていてそのとき妊娠1ヶ月って質問表に書いてるんです」。それはつまりあれでしょう、そのう…、流産。いわゆる産後薬だもの。流産でも母体にとっては出産したのと同じようなものなので。それに子宮収縮抑制剤を使うにしても、週数が少なすぎるのでそれと間違えたっていう線も薄いと思う。「患者さんに流産したかどうか訊くんですか?うわっ、き、訊けない…!」でもその薬を本当にその人に飲ませていいのか、確認するのが仕事なんですよね。同僚薬剤師さんは四苦八苦しながら、流産という言葉では聞き出せなかったものの、この薬でいいってことはなんとかわかったようでした。これはほんと、訊けないよねえ…。
「271番でお待ちの山田太郎(仮名)さんお薬が出来ました」と私がお呼びすると2人のかたが同時に窓口におみえになりました。「いま山田太郎さんをお呼びしたのですが…」「私が山田太郎です」「私も山田太郎です。おやまあ!」。…!びっくりした!しかも、持ってる引換番号も、271番と278番とかなんですよ。聞き間違えやすい。うぉーっ、こえーっ!!超怖ぇーーっ!! 幸いにして空いている時間帯だったんですが、これが混んでる時だったりすると、片方のかたしか現れないことも充分有り得る。しかもこの時のお2人のうちの片方は、奥様が代理でいらっしゃっていたんですよ。人違いに気付かないままだったり、「たぶん主人がいつも飲んでいる薬だと思います」というのを鵜呑みにしたりして渡し間違えることは充分に起り得る。それでもし健康被害などがあった場合には、私が、私が刑事責任を問われることにもなりかねない訳で。民事で損害賠償だって請求されるかも知れません。さっきの子宮収縮剤でもおんなじことですが。つまり、薬剤師が薬渡しの時に必死で患者情報を得ようとするのはこのような理由によるのがひとつです。
「すごい偶然ですね〜」とその場は皆で笑い合いましたが、笑ってばかりもいられないのでした。
まあそんな訳で、毎日忙しいんですよ。お疲れ様です。(と、自分で自分にも言ってみたり)。
本来は週休2日の筈だ。薬局自体が閉店している日曜日のほかに、もう一日ずつローテーションで休む。この日曜以外の休みのことを個休というのだが、12月は年末の休店日・29、30日に個休をふたつ持って行かれるためこのようになる。(公休日は31日のみのなのだ)。皆、管薬(かんやく;管理薬剤師の略。要するに店長さん)に文句言いっ放しだ。しかし管薬は管薬で本社から首絞められているようなものなので…。
前の病院の時も思っていたんだけど、なぜ、年末になると皆大挙して医療機関に押し寄せるのか…。年末年始休みの分を前倒しにしているにしたって、毎日が毎日忙しさ5割り増しみたいにはならない筈だろ。
やっぱり窓口業務はつらい。他の職種でも、そりゃやっぱり"窓口"に立つのはつらいんじゃないかなとは思う。
最近の窓口業務(私の場合はお薬渡し)で印象に残ったことなどを少々書いてみたいと思う。守秘義務や個人情報保護のことを考えて、差し障りない程度のつもり。
単純な鎮痛剤が単独の処方で、頭痛か何かかなと思ったら、「全然眠れないし、何も食べられない。食べたら全て吐いてしまう。それで受診したのに、どうしてこの薬を出されるのか、意味がわからない!」と、喚かれました…。たじたじですよ。一般内科に行ったようなのですが、精神的なものだからウチの科じゃ診れない、みたいなことを言われたようです。私に喚いても仕方がないということはわかっていらっしゃったようなので、もともとたまに使用するというその鎮痛剤を受け取って、お帰りになられました。自分に起因しないことで怒りをぶつけられる理不尽さ、これが"窓口"(←電話含む)のつらさの最たるものではないでしょうか…。
「ちょっと訊いていいですか」と隣の窓口の同僚薬剤師さんが言うには、「この薬(子宮収縮促進剤)って、妊婦に禁忌ですよね。でもこの人、何日か前にも別の薬をもらいに来ていてそのとき妊娠1ヶ月って質問表に書いてるんです」。それはつまりあれでしょう、そのう…、流産。いわゆる産後薬だもの。流産でも母体にとっては出産したのと同じようなものなので。それに子宮収縮抑制剤を使うにしても、週数が少なすぎるのでそれと間違えたっていう線も薄いと思う。「患者さんに流産したかどうか訊くんですか?うわっ、き、訊けない…!」でもその薬を本当にその人に飲ませていいのか、確認するのが仕事なんですよね。同僚薬剤師さんは四苦八苦しながら、流産という言葉では聞き出せなかったものの、この薬でいいってことはなんとかわかったようでした。これはほんと、訊けないよねえ…。
「271番でお待ちの山田太郎(仮名)さんお薬が出来ました」と私がお呼びすると2人のかたが同時に窓口におみえになりました。「いま山田太郎さんをお呼びしたのですが…」「私が山田太郎です」「私も山田太郎です。おやまあ!」。…!びっくりした!しかも、持ってる引換番号も、271番と278番とかなんですよ。聞き間違えやすい。うぉーっ、こえーっ!!超怖ぇーーっ!! 幸いにして空いている時間帯だったんですが、これが混んでる時だったりすると、片方のかたしか現れないことも充分有り得る。しかもこの時のお2人のうちの片方は、奥様が代理でいらっしゃっていたんですよ。人違いに気付かないままだったり、「たぶん主人がいつも飲んでいる薬だと思います」というのを鵜呑みにしたりして渡し間違えることは充分に起り得る。それでもし健康被害などがあった場合には、私が、私が刑事責任を問われることにもなりかねない訳で。民事で損害賠償だって請求されるかも知れません。さっきの子宮収縮剤でもおんなじことですが。つまり、薬剤師が薬渡しの時に必死で患者情報を得ようとするのはこのような理由によるのがひとつです。
「すごい偶然ですね〜」とその場は皆で笑い合いましたが、笑ってばかりもいられないのでした。
まあそんな訳で、毎日忙しいんですよ。お疲れ様です。(と、自分で自分にも言ってみたり)。
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