DVD バンダイビジュアル 2006/11/24

ネタバレ含む

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攻殻S.A.C.シリーズの最新作、2ndGIGの約2年後、という設定のようです。面白かったです。ただ、なんていうか、このシリーズとして、きちんと枠に収まっている感じで、それが良くもあり悪くもあり…。これまでのクオリティを引き継いでいて、押さえどころは押さえてあって、安心して見れるだけにスリルがあまりないっていうか。あと、主要キャラをあんまり深刻に喧嘩させたり大怪我させたりっていうのがないのも安心感と同時にスリルに対する物足りなさを感じさせる要因かも。
今作において、これまでの作品からのもっとも大きい変化はトグサの成長ぶりではないかと思います。いままで9課の中でも若輩者だったトグサが、9課を背負って立つポジションに。出世したなあ、と、なんだか感慨深く。また、娘との病院でのシーンで"父親"としての愛情の深さを見せるところがあって、あそこ、すごく良かったな。山寺宏一氏の好演が光ってるとも思った。
あと、相変わらずオチが難しい(笑)。消滅する媒介者?笑い男の時にも言ってたね、それ。よくわからない。自分なりにそうかなって思うことはあるけど、人に訊かれたとき説明できない感じ。
菅野よう子の音楽も相変わらず良いですね。ブルガリア民謡っぽいあのコーラスの使い方も絶妙。古風な音の響きに現代的なビートをかみ合わせると未来感が出る、みたいな感じで。

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