「愛だろっ、愛!」

2007年7月10日
「愛だろっ、愛!」
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火曜日。週末の色疲れっつーかエロ疲れもようやっと抜けてきたって感じです(笑)。昨日の月曜、仕事つらかったもん。それでなんとなく思ったことなんですけど、「愛のないエッチ反対」とか書いたけど、なんか逆なんじゃない、もしかして?「愛があればこのエロ漬けの試練も乗り越えられる」んじゃないか?…なんて考えが浮かんだんですよ。自分自身にこんな発想の転換が起こったことが、面白いと思いました。そしてこんなときにも応用が利くこの「愛だろっ、愛!」って、やっぱり凄い名コピーなんじゃないかしら。
そんくらいエロ漬けはしんどいっていう話です。

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「仕事に裏切られた男」
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英田兄貴作品における受が、「ラブ>>>仕事に対するプライド」の傾向にあるっていう話なんですが、私は言われてみるまでそれに気付いていませんでした…。そう言われてみればそうかも、って思ったんですよね。うわ、いかにいい加減に読んでいるかを白状するようで恥ずかしいです…。ま、読みたいように読んで感じたいように感じている訳でもありますが。ちなみに、私の目には違うように見えていたんです。
以下、英田サキ作『DEAD〜』シリーズと『エス』シリーズと『エロとじv』収録の『兄貴とヤス』についてがっつりネタバレとなります。注意!あ、あとなぜかト/マス・ハ/リス『ハン/ニバル』にも触れます。
っつうかその前に『DEAD〜』1巻しか通して読み終えていない私が言うのもどうなんですかねっつー話もありますが(←ひでー)(いえ、3巻もパラ見したんですよ)(それもヒドイ)、あるいはだからこそなのかも知れません、FBIとしてまるで腰掛OLなユウトをちゃんと見ていないという…。つまりひと言で言うなら「仕事に裏切られた男」だと思っていたんですね、私は。えっと、ユウトに関しては…(っていうか実は1巻が見当たんないんですよ、どこに仕舞ったんだか。なのでうろ覚えですいません!!)、彼は確かもともとアメリカの麻取(ってDEAでしたっけ)だったけど同僚殺しの冤罪で服役って経緯でしたよね。そんな彼に対するFBIのいやらしいことと言ったら!(注;この"いやらしい"は"エロい"意味ではありませんよ念のため)。『エス』にしたって、椎葉は3巻のラストで監察から、つまり身内から追われる破目に陥ってしまうし、『兄貴とヤス』でも、羽鳥は組から犠牲になることを強いられている…と言ってもヤクザの場合はこういうのってちょっと意味合い違うかも知れないけど…。とくに椎葉はほんとギリギリのとこで仕事してて、凄まじいストレスなんだろうなって思って見てました。それからFBIのキーワードで連想したのが、『ハン/ニバル』なんです。『羊た/ちの沈黙』で晴れてFBI捜査官となったクラリスですが、その後は順風満帆とは行かず組織の中で伸び悩む姿が描かれています。結婚もせず仕事一筋、超有能で結果も出しているのに今の自分は…、そんな彼女にレク/ター博士は囁きかける訳です。「君がどんなにFBIに恋しても組織はそれに応えない」みたいな感じのことを。FBIは君を愛さないとかそういう感じだったかも知れない。「組織への忠誠」と「仕事へのプライド」ってイコールではないけれど、影響するでしょう?
なので、彼らが「仕事辞めます」って言っても、あ、そう、まあそういう選択肢もあるかもね、くらいにしか思ってなくて、全然ひっかかってなかったんですよ。それにこれBLだし、みたいな。それで今回、「ああそっか!」って思ったのでした。うん、仕事に対するプライドをもっと見せてくれたほうが、もっと惚れ込めるかもだし、もっとちゃんと読むかも(ってホントすいません、いい加減に読んでて)。
という訳で、こんなふうに違う風に映ってたんです、っていう紹介も、皆さんには興味深く読んでいただけると思って、書いてみました。

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