ミュンシュ(シャルル),ボストン交響楽団 フォレスター(モーリン) フォレスター(モーリン) ボストン交響楽団 ミュンシュ(シャルル) マーラー CD BMG JAPAN 2006/12/20 ¥1,050
さすらう若人の歌 1.いとしいひとがお嫁に行く日は
さすらう若人の歌 2.今朝ぼくは野原を歩んだ
さすらう若人の歌 3.ぼくは燃える剣をもっている
さすらう若人の歌 4.いとしいあの子のつぶらな瞳が
亡き児をしのぶ歌 1.いま太陽は明るく昇ろうとしている
亡き児をしのぶ歌 2.いまになってわかる、なぜあんなに暗い炎を
亡き児をしのぶ歌 3.おまえのお母さんが
亡き児をしのぶ歌 4.子供たちはちょっと出かけただけ
亡き児をしのぶ歌 5.こんな嵐の吹きすさぶ日に

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すいません。「サスラ」しかかぶんない『SASRA』小冊子の話題を書こうと思ってます。
 
 
以下、ネタバレ、マジバレ、本気バレ(本編についても)

 
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例えば。この小冊子を見て、ああまた本編を読み返したいわ〜〜って思うかっていうと…、あんま思わなかったですネー…。もうほとんど思い出になっちゃってました。

けど、それでも、どーん!と来たのは、江戸編のその後編。スゲーって。まじヤバイって。
江戸編の主人公って、ホントは沼田なんじゃないの!?って思ったんですよ。単行本の江戸編も沼田が赤児の一を手にするとこから話がスタートして、一と幸之助を引き合わせたのも沼田、引き裂いたのも沼田、ラストをキメたのも沼田!大してセリフもない。表情すらも動かないのに、全ての事象に恣意的に関与している。小冊子の江戸編でもその存在感は相変わらず。その揺らがなさにビビるっつーか。ただただ将軍家だけが彼の全てな訳ね?なんとしてもお世継ぎをって執念もすごいし、その嫡男が健康に育ち、学問にも武芸にも優れているとなれば、あとはどっちを選ぶかなんて沼田にとっては自明だろうし、そのためにあの子を連れてきたんでしょう?幸之助と縁があり、真相を知っているあの子、志波幸之助少年。この子と一を引き合わせれば、一が何を知ってしまうか、そうしたらどうなるか、そんなこと知った上で、むしろそれを望んでそうしたんでしょう、沼田!(それかもしかして沼田がアメン神とかなんじゃないの?)
なんか、沼田の生き様を見た気がすんだよね。将軍家に対する、至上の忠誠。将軍家による治世が維持されることが、もっとも世のため人のためになると信じて疑わぬ男。一や幸之助が不幸になろうとも、この治世が乱れてしまってはもっと多くの民が不幸になってしまうではないか、っつー多分そういう理屈なんだろうと思うんだけど。

…と、なぜかアツく語ってしまいました。もうBLとして読んでないもの、私(笑)。

コメント

りょう
りょう
2007年12月11日11:45

>あとはどっちを選ぶかなんて沼田にとっては自明だろうし、そのためにあの子を連れてきたんでしょう?

一のご機嫌とりかと思ってました…。でもその後の行動を見れば、確かにそう思えますね。嫡男のそばに置く人間の身元は詳細にチェックを入れているでしょうし。
このおじさんが結構好きで、沼田が年食ったという描写で、渋くてステキvとか思ってしまいました。

”D”
”D”
2007年12月11日22:16

渋いおじじは私も大好きです。
やーホントのとこ、沼田は一体何をどんな風に思っていたんでしょうね。
なんか私はこの江戸編って、頭の中に絵が浮かぶんですよね。漫画のコマみたいな感じだったり映画のワンシーンみたいな感じだったりするんですけど、無表情な沼田の横顔を意味深に映してまたぱっとシーンが変わるみたいな絵が。光の加減や、そのカットを挟むタイミングとかでなんとなく察する、みたいな。

いつまでも考えちゃうのは、ほかの軽くて読みやすくて萌えがあって〜〜なパートじゃなくてこの江戸編のことだったりします。