街の中に四季をつくる
―ポール・スミザーのパブリックガーデン

単行本(ソフトカバー) 宝島社 発売:2007/11/15 1,575円

これはガーデニングに対する心構え的な面で影響を受けた本です。

イギリス人ガーデンデザイナーのポール・スミザー氏が、兵庫県宝塚市の遊園地跡に英国式庭園を作って欲しいと依頼されて作った庭に関することが書かれてあります。多年草を中心としたナチュラルガーデンを氏は意図するのですが、その場合、庭がある程度の形になるまで数年かかるため、オープン1年目はどうしてもお客さんをがっかりさせてしまう…。それでも花壇にきれいに整列したパンジーやマリーゴールドには魅力がない…というか、それじゃ"ナチュラル"ガーデンじゃないよ、って手っ取り早く花を見せるやり方は断固として拒否する氏の姿勢に、私は正直驚きました。そういう考え方があるって、初めて知った。そっか、キレイに整えなくっていいんだ、って。言われてみれば全くその通りなんですけど。
本書の中に、球根を植えた場所を忘れてしまったらどうしたらいいかと聞かれることがあるが、忘れたって構わない。春になれば芽が出てくるから、ここに植えたんだったって思い出す。もし芽が出なかったらそこの場所には適していなかったんだってことで違う植物を植えたらいい…というようなことも確か書いてあったと思うんだけど、そこも、目からウロコでした。これも言われてみれば全くもってその通りなんですが。そっか。やってみりゃいーんだ。…ということで私も始めたのでした。(それで適当に種を蒔いて、何の種だったっけ、って忘れて、育てばわかるだろ、ってノリになった…)。
今回挙げた3冊の中では実はこれを一番最初に読んだんですよね。

それに、写真が凄く綺麗な本です。ぶっちゃけ、文章なんか全然読まなくたって、写真だけで楽しめる本です。花だけじゃなくて、葉っぱも凄く綺麗。

コメント

nophoto
Development
2015年9月30日8:17

You’ve got it in one. Conu’ldt have put it better.