「死亡フラグ」って言葉はご存知だろうか。
たとえば、決戦の前に、「この戦いが終わったらOOしようと思っている」とか言ったやつに限ってその後死んじゃう、みたいなパターンって多いと思うんだけど、そういう思わせぶりなセリフを言ったり、したりすることとかそのシーンを指して死亡フラグと言うことがある…って、まあご存知とは思いますが念のため。

えっと、以後、各種田中芳樹作品について、 わりとネタバレ しています。たぶん、このブログを読んでくれている人は、すでに知っているか、今後も読まないかだとは…思うんですけど。と、勝手な予想。

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アルスラーン戦記は、昔角川文庫、今カッパノベルス、途中何年も新刊が出ない期間があったりして、変な刊行のされかたをしているシリーズですが、いまのところの最新刊は去年の秋に出た13巻。これは読んでなかった。12巻もちょっと読んだかどうだか記憶が定かでなかったので、今回改めて読んでみました。

…そしたら、これはまさか死亡フラグ?っていうかすごく死亡フラグに見える…!てゆーシーンが何箇所かあって。うわ、この先の巻でもしかしてナルサス死ぬ?まさか?や、でも田中芳樹作品では軍師はまず死ぬからな…。まさか、このアルスラーンのシーンは…?うーん、いわゆる英雄譚では"英雄の死"ってひとつの見せ場ってゆーか、なんてゆーか、わりと大切な要素っていうか、そういうのだしな。田中さんも英雄譚のつもりで書いているんだろうし、銀英伝でもラインハルトは死んでるしな…。
……。

しかし、この新しいほうの2冊では、主人公のアルスラーンの成長ぶりはめざましく、1巻の14歳の王太子時代から見守ってきた読者としては(15歳で即位して、最新刊では19歳直前の国王)、「よく育ってくれた」と愛しくすら思うほどで…、温厚篤実で、威張ってるところが全然なくて、部下たちを友として扱うし、何か命令するときにも「頼む」姿勢だし、いい子すぎる…!
読者からの人気も絶大だろうし、死なせないで欲しいっていう声も大きい筈だ。と思う。
…けど、いい人過ぎるっていうのも、早く死ぬキャラにありがちな要素な気がする。キルヒアイスとかね。
この最新刊では、その懐の深さをさらに増しつつ、静かな強さを湛えて王者の風格すら感じられるようになってきたと同時に、早くもサブキャラの中に死ぬやつが出始めて、それに心を痛めたりとかいろいろ…こう、翳りを感じさせる雰囲気だったんですよねー…。

あと3冊ぐらいで終わる予定らしいんですけど…。今年は出るんですかね…。

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ちょい話かわりますが、私、夏前くらいに2ヶ月弱くらいかけて、銀英伝のアニメ全110話を見ました。…読破じゃないし…、なんて言えばいいの、この場合。踏破?…も、違うな。(ファーストガンダム50数話よりきつかった。倍だもんね)
とにかく大変だったんですけど、あ、こんな端役であの声優さんが出てたんだ、っていう発見が沢山ありました。いまだから出来た発見というか。
「銀河声優伝説」と異名をとるほど、とにかく沢山の声優さんが出ていらっしゃるので、アルスラーン戦記のCDを聴いていても、「あ、この人銀英伝にも出てたな」と思うのは、ま、当然っちゃ当然か。

それで、似たパターンの配役だなって思ったのがありました。銀英伝のユリアンと、アルスラーン戦記でエラムをやった佐々木望さん。どっちも軍師の弟子っていう立場の役。あと、すごいマイナーで出番もそんな多くないんですけど、銀英伝でリュッケ、アルスラーン戦記でジャスワントをやった松本保典さん。どっちもSP的な、護衛する立場の人…と思っていたら、銀英伝のほうでは正確には次席副官で、主君にくっついていることは多いけど、護衛とはちょっと違ってました。
ただ気がついたから言ってみたかっただけ…でしかない話なんですけどもね…。すいません。

いつものように尻切れトンボですが…。
まあそんな訳で、今日のところはこの辺で。

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