10月の1枚は番外編
2009年10月22日 音楽
バッハ:『無伴奏チェロ組曲』(全曲)
チェロ:ヤーノシュ・シュタルケル(Janos Starker)
CD BMG JAPAN 発売:2007/11/07 2,520円
今月はここまで、ドラマCD(またはそれに類する商品)のなかにも、「ちょっと聴いてみたいな」くらいのものはけっこう沢山あったんだけど、「これ!」というのを選べずにいました。そんな中、このところ笛部がらみでバッハを耳にする機会がちょくちょくあって、そんなこんなで、ふと、この曲のことを思い出したんですね。
でも、ちなみにこの曲を知るきっかけはアニメだったんですよね。
『エヴァンゲリオン』の劇場版にちょっと使われてたり(第1番第1曲)、『BLOOD+』にちょっと使われてたり(第5番第1曲)。
が、今回調べるまでは、どういう曲なのかをちゃんと認識してなかった。上記のアニメで使われてた曲も、「…そういえばどっちも『無伴奏チェロ組曲』だなあ。…楽章違いかなんか?」って思っていたら大違い。
第1番から第6番まであって、各6曲ずつの組曲。つまり、大雑把に『無伴奏チェロ組曲』って言ったら、トータル36曲もそれに該当する曲があるという訳。…わーお。曲名1発で直に解答に行き着かないっていう…。クラシックが若干いやになりかかるのはこういうところかも…。ショパンのノクターンだって、何曲あると思う?(21曲だそうです)。
ここまで来るとなんだか、「こうなったら、ちゃんとしたCDを買って全曲聴いてやらなきゃ気が済まねぇ!」…みたいな妙なノリに…。
じゃあ、どのチェロ奏者のCDを買う?って段になった時、私が思いつけるのなんて、ヨーヨー・マくらいがせいぜいで。しかしそこはさすがAmazon、『無伴奏チェロ組曲』で検索をかけると、クラシック音楽のCDだけに絞っても300件以上の検索結果が。多すぎですよ!クラシックがいやになりかかるのは…その2。
あ、ヨーヨー・マのやつもありますね…、どれどれ、商品の説明を読んでみよう。以下引用
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本作は1983年にヨーヨー・マが初めてバッハの無伴奏チェロ組曲をデジタルでレコーディングしたもので、当初はLPでリリースされた。その後1998年に、あるビデオシリーズのサントラ用に同曲を再度レコーディングしている(『バッハ:無伴奏チェロ組曲』)ので、以前の演奏と聴き比べることができ、興味深い。
幸運にもコンサートでヨーヨー・マが実際にこの曲を演奏するのを聴いたことがある人は、この2つの演奏のどちらも彼の最高のバッハではないことにすぐ気付くだろう。最初の方は、比較的素直な解釈で優雅に演奏され、芸術性も高いが、やや情感に欠けるところがある。2番目の方は、もっと感情豊かにはなっているが、かなり自意識が強いような印象を受ける。どちらも、バッハの偉大な音楽を具現化した価値ある演奏であることは確かだ。しかし、シュタルケルの最後の演奏に見られるような円熟した感銘は与えてくれない。おそらくそれが、ヨーヨー・マが3度目のレコーディングで達成することになる点だろう。(Leslie Gerber, Amazon.com)
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引用終わり。太字部分は私の注釈ですが…。
えっと、つまり、ヨーヨー・マによるこの曲のCDは2個あるけど、どっちもハズレ…とまでは言ってないか、…っていうか、それよりも"シュタルケルの最後の演奏"を収録した盤をもしかして売りたいのだろうか、この文章は?
クラシックのCDを選んでると、ほんと投げ出したくなるよ、こういうとき。同じ奏者でも、録音時期が違えば全然違って聞こえちゃうっていう。
でも、いつのまにかAmazonの試聴がだいぶストレスなくできるようになってたのが救いだったな。(昔は、Amazonじゃなくて他ショップだったかも知れないが、いちいちRealPlayerをインストールしろと言ってきたり、プレイヤーの動作が重くて音が出るまでえらい時間が掛かったり、そのあとフリーズしたりとか、しょっちゅうしていたものだった…)。
…という訳で、4、5枚候補を選んで聴き比べた結果、これがいちばん好みの演奏だったので買ったのでありました。ついでに言うと上記紹介文中で"シュタルケルの最後の演奏"と書かれたCDがこれでした。
聴いてみると、やっぱいいですね。低音がきれいです。ひずみもなくて、音に丸みがある感じ。私けっこう低音好きなんですよね。(声優さんでも。わりと。)
第5番第1曲の出だしのいちばん低いとことか、ちょっと背筋がぞくっとするような良さがある。深遠なるバッハって感じ。
第1番第1曲とかって、笛部でちょっとできないだろうか…。
なんか、聴きながら飲みたい気分。ワインとか飲みながら聴いてみたい。
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しかし、こうして見ると…、聴いた感動より選ぶ苦労のほうが大きかったCDだったんだなー…。
チェロ:ヤーノシュ・シュタルケル(Janos Starker)
CD BMG JAPAN 発売:2007/11/07 2,520円
今月はここまで、ドラマCD(またはそれに類する商品)のなかにも、「ちょっと聴いてみたいな」くらいのものはけっこう沢山あったんだけど、「これ!」というのを選べずにいました。そんな中、このところ笛部がらみでバッハを耳にする機会がちょくちょくあって、そんなこんなで、ふと、この曲のことを思い出したんですね。
でも、ちなみにこの曲を知るきっかけはアニメだったんですよね。
『エヴァンゲリオン』の劇場版にちょっと使われてたり(第1番第1曲)、『BLOOD+』にちょっと使われてたり(第5番第1曲)。
が、今回調べるまでは、どういう曲なのかをちゃんと認識してなかった。上記のアニメで使われてた曲も、「…そういえばどっちも『無伴奏チェロ組曲』だなあ。…楽章違いかなんか?」って思っていたら大違い。
第1番から第6番まであって、各6曲ずつの組曲。つまり、大雑把に『無伴奏チェロ組曲』って言ったら、トータル36曲もそれに該当する曲があるという訳。…わーお。曲名1発で直に解答に行き着かないっていう…。クラシックが若干いやになりかかるのはこういうところかも…。ショパンのノクターンだって、何曲あると思う?(21曲だそうです)。
ここまで来るとなんだか、「こうなったら、ちゃんとしたCDを買って全曲聴いてやらなきゃ気が済まねぇ!」…みたいな妙なノリに…。
じゃあ、どのチェロ奏者のCDを買う?って段になった時、私が思いつけるのなんて、ヨーヨー・マくらいがせいぜいで。しかしそこはさすがAmazon、『無伴奏チェロ組曲』で検索をかけると、クラシック音楽のCDだけに絞っても300件以上の検索結果が。多すぎですよ!クラシックがいやになりかかるのは…その2。
あ、ヨーヨー・マのやつもありますね…、どれどれ、商品の説明を読んでみよう。以下引用
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本作は1983年にヨーヨー・マが初めてバッハの無伴奏チェロ組曲をデジタルでレコーディングしたもので、当初はLPでリリースされた。その後1998年に、あるビデオシリーズのサントラ用に同曲を再度レコーディングしている(『バッハ:無伴奏チェロ組曲』)ので、以前の演奏と聴き比べることができ、興味深い。
幸運にもコンサートでヨーヨー・マが実際にこの曲を演奏するのを聴いたことがある人は、この2つの演奏のどちらも彼の最高のバッハではないことにすぐ気付くだろう。最初の方は、比較的素直な解釈で優雅に演奏され、芸術性も高いが、やや情感に欠けるところがある。2番目の方は、もっと感情豊かにはなっているが、かなり自意識が強いような印象を受ける。どちらも、バッハの偉大な音楽を具現化した価値ある演奏であることは確かだ。しかし、シュタルケルの最後の演奏に見られるような円熟した感銘は与えてくれない。おそらくそれが、ヨーヨー・マが3度目のレコーディングで達成することになる点だろう。(Leslie Gerber, Amazon.com)
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引用終わり。太字部分は私の注釈ですが…。
えっと、つまり、ヨーヨー・マによるこの曲のCDは2個あるけど、どっちもハズレ…とまでは言ってないか、…っていうか、それよりも"シュタルケルの最後の演奏"を収録した盤をもしかして売りたいのだろうか、この文章は?
クラシックのCDを選んでると、ほんと投げ出したくなるよ、こういうとき。同じ奏者でも、録音時期が違えば全然違って聞こえちゃうっていう。
でも、いつのまにかAmazonの試聴がだいぶストレスなくできるようになってたのが救いだったな。(昔は、Amazonじゃなくて他ショップだったかも知れないが、いちいちRealPlayerをインストールしろと言ってきたり、プレイヤーの動作が重くて音が出るまでえらい時間が掛かったり、そのあとフリーズしたりとか、しょっちゅうしていたものだった…)。
…という訳で、4、5枚候補を選んで聴き比べた結果、これがいちばん好みの演奏だったので買ったのでありました。ついでに言うと上記紹介文中で"シュタルケルの最後の演奏"と書かれたCDがこれでした。
聴いてみると、やっぱいいですね。低音がきれいです。ひずみもなくて、音に丸みがある感じ。私けっこう低音好きなんですよね。(声優さんでも。わりと。)
第5番第1曲の出だしのいちばん低いとことか、ちょっと背筋がぞくっとするような良さがある。深遠なるバッハって感じ。
第1番第1曲とかって、笛部でちょっとできないだろうか…。
なんか、聴きながら飲みたい気分。ワインとか飲みながら聴いてみたい。
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しかし、こうして見ると…、聴いた感動より選ぶ苦労のほうが大きかったCDだったんだなー…。
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