『最果ての空』 (shyノベルズ) 英田サキ
新書 大洋図書 発売:2009/12/09 903円
読みました。
私はこれ、凄く面白かったし、気に入ったんですけど、どう…なんですかね?ふつうは皆どう思うんだろう…?そこがよくわからない。
発売延期になって、タイトルも変更になってるし…、あの前のタイトルからしてもさ、多分、『エス』、『デコイ』と来てたからその流れを踏襲したかった(あるいはさせたかった)のだけど、篠塚が篠塚であるがゆえに、そうならなかった、…ということなのかなあ、と、邪推してしまったりして。
『エス』や『デコイ』同様の、スリル+ラブみたいなストーリーを読みたかった人にはもの足りないだろうけど、その2作を読んで篠塚というキャラクターを好きになった人は満足できるんじゃないだろうか。
…とも考えてみたのだけど。
-------------
ちょっと前に、NHKの土曜ドラマで『外事警察』っていうのを見た、と書きましたが、結果的に本作の予習をしちゃったことになっちゃってました…。はいはいロシアの外交官がね…。いえ、違うポイントもいっぱいありますが。
まあそんな訳で。
-------------
追記。
ふとアマゾンを見たら、もう8件ほどレビューがついていて、評価はかなり高いようです。良かった、という感想を私が持つのはなんか変(笑)ですが、ちょっと安心しました。篠塚はやはり篠塚らしくあってこそ支持されるのですねきっと。
-------------
さらに追記。
ネタバレ注意です。『デコイ』についてもネタバレ。
ページをぱらぱらとめくりつつ内容を振り返れば振り返るほど気になることが…。
『最果て~』はもう『デコイ』ではないので詳しく書かれてなくて当然と言えば当然なんだけど、やっぱちょっと…気になるんですよね。ちょっとだけ触れられているシーンはあるんだけど、…ちょっとだけなんだよねー…。
由佳里さんへの愛情と、謝罪の気持ちを一生背負って生きていく、みたいなこと書かれてあって、そこまででしたけど、プラス、泰原に対してだってそうでしょう?…ていうか、篠塚のことだから、泰原自身に対しての責任もさることながら、泰原が犯した罪も自分の罪、くらいに考えてるんだろうと思うんだけど…、だったらなおさら幸せを求めることは出来ない(幸せになることに対して罪悪感を持つ、くらいに)と思うと思うんだけど。"幸せになること"自体が、この人にとっての一種の"不幸"として作用してしまう側面を持つような気がする。
…というか、あの泰原の一件は退職願を受理して終わり、という訳にいかないと思うんだけど…。
この『最果て~』時点での篠塚は泰原のことをめちゃめちゃ引き摺ってる筈だけど…、それがほとんど書かれてない…、いや、書かれていないだけで存在はしているんだとは思うし、『デコイ』とは別の物語だからね、っていうことはわかるし、『最果て~』は『最果て~』で面白いんだけど…、どぉ~も、かゆい所に手が届かない感じが、抜け切らないのでした。
新書 大洋図書 発売:2009/12/09 903円
読みました。
私はこれ、凄く面白かったし、気に入ったんですけど、どう…なんですかね?ふつうは皆どう思うんだろう…?そこがよくわからない。
発売延期になって、タイトルも変更になってるし…、あの前のタイトルからしてもさ、多分、『エス』、『デコイ』と来てたからその流れを踏襲したかった(あるいはさせたかった)のだけど、篠塚が篠塚であるがゆえに、そうならなかった、…ということなのかなあ、と、邪推してしまったりして。
『エス』や『デコイ』同様の、スリル+ラブみたいなストーリーを読みたかった人にはもの足りないだろうけど、その2作を読んで篠塚というキャラクターを好きになった人は満足できるんじゃないだろうか。
…とも考えてみたのだけど。
-------------
ちょっと前に、NHKの土曜ドラマで『外事警察』っていうのを見た、と書きましたが、結果的に本作の予習をしちゃったことになっちゃってました…。はいはいロシアの外交官がね…。いえ、違うポイントもいっぱいありますが。
まあそんな訳で。
-------------
追記。
ふとアマゾンを見たら、もう8件ほどレビューがついていて、評価はかなり高いようです。良かった、という感想を私が持つのはなんか変(笑)ですが、ちょっと安心しました。篠塚はやはり篠塚らしくあってこそ支持されるのですねきっと。
-------------
さらに追記。
ネタバレ注意です。『デコイ』についてもネタバレ。
ページをぱらぱらとめくりつつ内容を振り返れば振り返るほど気になることが…。
『最果て~』はもう『デコイ』ではないので詳しく書かれてなくて当然と言えば当然なんだけど、やっぱちょっと…気になるんですよね。ちょっとだけ触れられているシーンはあるんだけど、…ちょっとだけなんだよねー…。
由佳里さんへの愛情と、謝罪の気持ちを一生背負って生きていく、みたいなこと書かれてあって、そこまででしたけど、プラス、泰原に対してだってそうでしょう?…ていうか、篠塚のことだから、泰原自身に対しての責任もさることながら、泰原が犯した罪も自分の罪、くらいに考えてるんだろうと思うんだけど…、だったらなおさら幸せを求めることは出来ない(幸せになることに対して罪悪感を持つ、くらいに)と思うと思うんだけど。"幸せになること"自体が、この人にとっての一種の"不幸"として作用してしまう側面を持つような気がする。
…というか、あの泰原の一件は退職願を受理して終わり、という訳にいかないと思うんだけど…。
この『最果て~』時点での篠塚は泰原のことをめちゃめちゃ引き摺ってる筈だけど…、それがほとんど書かれてない…、いや、書かれていないだけで存在はしているんだとは思うし、『デコイ』とは別の物語だからね、っていうことはわかるし、『最果て~』は『最果て~』で面白いんだけど…、どぉ~も、かゆい所に手が届かない感じが、抜け切らないのでした。
コメント