サウンドシアター ドラマCD ベルサイユのばら
2010年5月15日 ドラマCD コメント (8)
続編が出るそうですね! おめでとうございます!
ていうか、出て当然でしょう、本作の不完全燃焼具合では、というのが私の意見です(後ほど説明いたします)。
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私は、ちょうど本作に出演していらっしゃる鈴村さんとタメなんですが、漫画版もアニメ版も宝塚版も読んだり見たり鑑賞したりしたことがありません。でも有名な作品なので、例えばバラエティ番組でワンシーンだけ取り上げられたり、とか、そういうシチュエーションで目にしたことはあります。
という訳なので、男装の麗人オスカルと、アンドレの悲恋の話だ、という認識でした。
それともうひとつ、多大な勘違いをしていたことが今回判明しました。すいません、どうか笑わないで(笑)。
えっと、私は、オスカルは女であることを周囲に秘密にしてるんだと思ってたんです。アンドレとは友人同士、何も知らずに友人として接してくるアンドレに対し、表面では同性の友人として振舞うが、内面では女としての気持ちに苦しむオスカル…って、それは多分なんか別の話です!ほんとすいません!!!!
…というくらい激しく誤解していた私にとっては、このドラマCDが、初めて接するまともな『ベルばら』です。(ええ、これが)。
以下、ネタバレがありますよ~~~~
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森川さんの第一声「わたし、オスカルは男として育てられた」が、すごく"美人"を意識して声を作っているように聴こえて、良かったです。キレイ系を頑張っている森川さん。お疲れ様でした。でも完全に達央アントワネットに持って行かれてる気がしますが。いや、そのアントワネットに勝った(?)デリバリー伯夫人…もとい、デュバリー伯夫人(鈴木千尋さん)の 「ホーッホッホッホ! 」も凄かったですが…、達央、本当に"女"だった。
あの、デュバリー伯夫人に 「負けたわ!」 と泣き崩れるシーン、女のプライドというか女の意地というかそういうのをとても感じましたね。
それと、「オスカル、あなたに女の心を求めるのは無理だったのでしょうか。わたくしは、王妃である前に生きた心をもったひとりの女性です。愛したい、愛されたいと、身を震わせて待っているひとりの女です」のセリフに物凄い説得力を感じました。森川さん…、いや、オスカルが「私は王妃さまのお気持ちを理解できなかった…!」と泣いて走り去るのも無理ないさ、というほどの女っぷりだったよ、達央。
…このあたりが、トラック1と2。オスカルとアントワネットのエピソードを拾い集めてぎゅっとまとめたダイジェスト。
このCD、起承転結もよく出来ているんだね。オスカル&アントワネットで『起』、そしてオスカルと、この『起』の部分でサブキャラ的に出てきていたフェルゼンにクローズアップしていきアントワネットを少し下げて語られる『承』、突然新キャラ・ロザリーが登場し、オスカルに関わっていく『転』、で、この『転』でいままで物凄く影の薄かったアンドレも存在感が増してきたところで、アンドレがロザリーに「だけどお前はいい。諦めて泣いて、そしていつか誰かほかの男と本当の恋をして…。だが俺は…」と苦しい胸のうちを明かして『結』の部分が始まる。
だがしかーし!!!
やっとここまで辿り着いたのに!『結』のボリューム少なすぎるでしょ!?
ほかのトラックは12~18、19分もあるのに、これだけ8分て!
アンドレ不完全燃焼じゃないですか! アンドレがカンドレしないと!
『ベルばら』なんだから、これで終わっちゃダメじゃん!(ってお前がいうな)
続編!続編希望!
つまり、私でもそんくらい、『ベルばら』のおおまかな流れが理解できた、という訳です。とにかく壮大なストーリーで登場人物が多くかつ相関関係が複雑な本作をこういうトラック分けにしたのは、えっと、なんて言うんだろう、ある意味ひとつの正解例、じゃないかなって。最初私、1回聴いただけでは相関関係が把握出来ないと言いましたが、これでもまだわかりやすく作ってあるほうなんだ、と今書いてて思い直しました。
ま、でも、今回の比較対象が『真夏の夜の夢』だから…。これは登場人物は多くて、入れ替わり立ち代りに現れるけど、意外と相関関係は入り乱れていなくてわかりやすい印象があります。人間チームは人間チーム、妖精チームは妖精チームで分かれているしね。
という訳で、私の場合は、このメンズオンリーシリーズ、『ベルばら』と『真夏~』で印象が似ています。とにかく沢山いろんな人が出ていて、あんな人が/こんな人が女性役を演じている!というのを聴く楽しさがあるのがこの2作。
そしてあとは、代永がひとり最後まで頑張り通してしまった『赤毛のアン』、石田彰と神谷浩史のふたりで丁寧に物語を紡いだ『ロミオとジュリエット』、という、そういうイメージです。
順番からいったら次は森川&鈴村でじっくり聞かせる『ベルばら』2になる?
まあそんな訳で。
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失礼、書き漏れてました。
ロザリーを演じた前野、可憐でした。ちょっと見直した。うまいね。
こんにゃく伯夫人…もとい、ポリニャック伯夫人を演じた羽多野も面白かった。
そういやこいつら『真夏~』での男性役チームだな…。
ていうか、出て当然でしょう、本作の不完全燃焼具合では、というのが私の意見です(後ほど説明いたします)。
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私は、ちょうど本作に出演していらっしゃる鈴村さんとタメなんですが、漫画版もアニメ版も宝塚版も読んだり見たり鑑賞したりしたことがありません。でも有名な作品なので、例えばバラエティ番組でワンシーンだけ取り上げられたり、とか、そういうシチュエーションで目にしたことはあります。
という訳なので、男装の麗人オスカルと、アンドレの悲恋の話だ、という認識でした。
それともうひとつ、多大な勘違いをしていたことが今回判明しました。すいません、どうか笑わないで(笑)。
えっと、私は、オスカルは女であることを周囲に秘密にしてるんだと思ってたんです。アンドレとは友人同士、何も知らずに友人として接してくるアンドレに対し、表面では同性の友人として振舞うが、内面では女としての気持ちに苦しむオスカル…って、それは多分なんか別の話です!ほんとすいません!!!!
…というくらい激しく誤解していた私にとっては、このドラマCDが、初めて接するまともな『ベルばら』です。(ええ、これが)。
以下、ネタバレがありますよ~~~~
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森川さんの第一声「わたし、オスカルは男として育てられた」が、すごく"美人"を意識して声を作っているように聴こえて、良かったです。キレイ系を頑張っている森川さん。お疲れ様でした。でも完全に達央アントワネットに持って行かれてる気がしますが。いや、そのアントワネットに勝った(?)デリバリー伯夫人…もとい、デュバリー伯夫人(鈴木千尋さん)の 「ホーッホッホッホ! 」も凄かったですが…、達央、本当に"女"だった。
あの、デュバリー伯夫人に 「負けたわ!」 と泣き崩れるシーン、女のプライドというか女の意地というかそういうのをとても感じましたね。
それと、「オスカル、あなたに女の心を求めるのは無理だったのでしょうか。わたくしは、王妃である前に生きた心をもったひとりの女性です。愛したい、愛されたいと、身を震わせて待っているひとりの女です」のセリフに物凄い説得力を感じました。森川さん…、いや、オスカルが「私は王妃さまのお気持ちを理解できなかった…!」と泣いて走り去るのも無理ないさ、というほどの女っぷりだったよ、達央。
…このあたりが、トラック1と2。オスカルとアントワネットのエピソードを拾い集めてぎゅっとまとめたダイジェスト。
このCD、起承転結もよく出来ているんだね。オスカル&アントワネットで『起』、そしてオスカルと、この『起』の部分でサブキャラ的に出てきていたフェルゼンにクローズアップしていきアントワネットを少し下げて語られる『承』、突然新キャラ・ロザリーが登場し、オスカルに関わっていく『転』、で、この『転』でいままで物凄く影の薄かったアンドレも存在感が増してきたところで、アンドレがロザリーに「だけどお前はいい。諦めて泣いて、そしていつか誰かほかの男と本当の恋をして…。だが俺は…」と苦しい胸のうちを明かして『結』の部分が始まる。
だがしかーし!!!
やっとここまで辿り着いたのに!『結』のボリューム少なすぎるでしょ!?
ほかのトラックは12~18、19分もあるのに、これだけ8分て!
アンドレ不完全燃焼じゃないですか! アンドレがカンドレしないと!
『ベルばら』なんだから、これで終わっちゃダメじゃん!(ってお前がいうな)
続編!続編希望!
つまり、私でもそんくらい、『ベルばら』のおおまかな流れが理解できた、という訳です。とにかく壮大なストーリーで登場人物が多くかつ相関関係が複雑な本作をこういうトラック分けにしたのは、えっと、なんて言うんだろう、ある意味ひとつの正解例、じゃないかなって。最初私、1回聴いただけでは相関関係が把握出来ないと言いましたが、これでもまだわかりやすく作ってあるほうなんだ、と今書いてて思い直しました。
ま、でも、今回の比較対象が『真夏の夜の夢』だから…。これは登場人物は多くて、入れ替わり立ち代りに現れるけど、意外と相関関係は入り乱れていなくてわかりやすい印象があります。人間チームは人間チーム、妖精チームは妖精チームで分かれているしね。
という訳で、私の場合は、このメンズオンリーシリーズ、『ベルばら』と『真夏~』で印象が似ています。とにかく沢山いろんな人が出ていて、あんな人が/こんな人が女性役を演じている!というのを聴く楽しさがあるのがこの2作。
そしてあとは、代永がひとり最後まで頑張り通してしまった『赤毛のアン』、石田彰と神谷浩史のふたりで丁寧に物語を紡いだ『ロミオとジュリエット』、という、そういうイメージです。
順番からいったら次は森川&鈴村でじっくり聞かせる『ベルばら』2になる?
まあそんな訳で。
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失礼、書き漏れてました。
ロザリーを演じた前野、可憐でした。ちょっと見直した。うまいね。
こんにゃく伯夫人…もとい、ポリニャック伯夫人を演じた羽多野も面白かった。
そういやこいつら『真夏~』での男性役チームだな…。
コメント
森川さんはオスカル頑張ったと思う、でも鈴木達さんが持っていきましたよね、ホント。
ちなみに私、宝塚版「ベルばら」の歌を歌えます。5歳のときに観劇した印象がものすごく強いようで、いまだに覚えてます。
♪あい~それは~あまく~♪
「2」が出るなら、アランというキャラが重要になるので誰がやるのかな~って。男性キャラですけどね。
最初からある程度2枚目を視野に入れて作ってたんじゃ…という気もしますよね。アンドレが関わるエピソードの比重の軽さからいって。
> 森川さんはオスカル頑張ったと思う
うん、頑張ったと思う。ふつうの喋りのときはホント良かった。ただちょっと声を張ろうとすると…若干、こう、ちょっと、"美人"がくずれそうになるというかなんというか…、私はそんな気がしてしまったのですが…。
ほんと、達央、主演女優賞でしたね。王妃である前にひとりの女なのです…って、なるほどねえって納得したもん。(でも民衆は納得しない訳で)。
アラン?
えっと、全然どんなキャラか知らないけど、
じゃあ中村悠一で。(なんで「じゃあ」なの)
アランは後半に出てくる重要キャラです。
アンドレのライバル。
オスカル(上司)←アラン(部下)
中村さん…たしかにいい感じだ、アランに合ってる~♪
(低音じゃなくいつもの声で♪)
羽多野さんのベルナール、たぶん1枚目よりは出番あると思います。
エピソードを端折らなければ。
うん、私もそう思った。美人の引き出しはないのに一生懸命やってた。「MVPはムリだけど努力賞」という感じ。
あと、アンケートはがきに「アランは中村さんで」と書いてみるよ。
> (低音じゃなくいつもの声で♪)
お。当てずっぽうが合ってた?(笑)
そおですね~、アンドレのライバル…ってことだったら、あんまり低いと鈴村さんのアンドレが、もしかしたら軽く聴こえてしまうかも知れない…と思うので、確かに中村さんなら低音じゃない中村さんだといいでしょうね。
さすがTVアニメではヒーロー役も多いだけあって、鈴村さんのアンドレも悪くないんだけど、いかんせん、声質そのものの厚み・深み・重みにどうしても限りがある…。そこはもう、体格というか骨格というか、まあ、そういうのもあってかなあという気もするんですけど。
羽多野くん。…ほんと、女性役が楽しそうだった。もっとやりたいんじゃないか?(笑)。ベルナールも悪くなかったけど(笑)。ベルナールとこんにゃく伯夫人が言葉を交わす、一瞬ひとり芝居の場所も面白かったです。
シナリオを担当させて頂きました立木ミルと申します。
皆さまの「ベルサイユのばら」の世界観を崩さぬように・・・と第二弾もがんばりました。是非、ご拝聴下さい。
なお、ご存知かとは思いますが、この「ベルサイユのばらⅡ」より、モモグレオフィシャルサイト「バナ10」でのお買い上げでないと、特典CDを添付できないシステムとなりました。お早目のご予約をお勧め致します。
構成など、皆さんに沢山ご意見を頂きましたが、「Ⅱ」では出来る限り、政治的背景などを盛り込んだ世界観とアンドレがカンドレになれるように・・・努力したつもりです。お楽しみにご期待下さい。ありがとうございました。立木ミル
シナリオ担当のかたからコメントを頂けるとは、たいへん恐縮です。。
第二弾の情報、ありがとうございます。
アンドレのカンドレっぷりを楽しみに、発売を待たせていただます。
ありがとうございました!