BGMを変えつつ…

2010年11月12日
カナダのアイスダンスチーム、ウィーバー・ポジェ組が、今シーズンのFDに『ムーランルージュ』の音楽を使っているんですよね。(その映画のサントラの中から何曲か組み合わせている、というか)

で、最初のほうで使われているのが、『Diamonds Are a Girl’s Best Friend』でね、ボーカル入りなんですけど「A kiss on the hand / May be quite continental(手にキスされるのも古風で良いかも知れないけど)」の歌詞の、「hand」のところで女性のウィーバーが、キスを受ける形の手を、ちょい、と差し出す振りをするんですよね。
それがツボってしまって。なんかかわいい!
何回も見ちゃってます。
ただ、組んで滑り始めちゃってるところなので、男性のポジェに向かって、という訳じゃないんだけど。

この『Diamonds~』は、もともとは、マリリン・モンローが、映画『紳士は金髪がお好き』の中で歌った曲。(それをDOUBLEがカバーしたのを聴いて知りました、ということでそのCDを貼り付けてみたのですが)。
曲名はつまり、「ダイヤモンドは女のコのベストフレンド」。その映画でモンローが演じた、「贅沢が大好き、お金が大好き、愛よりもお金をとるわv」というキャラクターをまさに体現した曲な訳ですよ。しっかし…、「愛より金」と言い切ってもキュートさを失わず嫌味にならないのは マリリン・モンローだから でしょうねえ。

上記の歌詞の対訳は私がだいたいこんなだったか?と思い出そうとして思い出せず辞書を引いて適当に書いたのですが、これは「continental」を何と訳すか迷う~~。つまり、古風というか、こう、紳士というか、王子様というか、騎士というか――にキスされるみたいで、淑女扱い、お姫様扱いされるようで、そういうのも気分は良いけど、というような意味の詞なんだよね…、え~~と古風で優雅で格調高いフォーマルな振る舞い、みたいな、そういうニュアンスを全部含む言葉が見つからなくて悩みました。
「けど」と逆説をつけたのは、この次に続く歌詞が「But diamonds are a girl’s best friend」だから。
なので…「手の甲にキスされる、なんていうのもお姫様みたいで素敵ね。でもやっぱり女のコにとっては、ダイヤがいちばんなの!」というよーな感じなのかな。
さらにその後は「だって、女が歳を取る(girls grow old)と、男は冷たくなっていく(Men grow cold)でしょ。でもダイヤは永遠に変わらないわ」などという雰囲気で続いてく訳。その詞の意味も面白いけど、カッコ内に示したように、英語詞も良く出来てるなあ、というか、前に何かで英語の歌詞は、韻を踏んだり意味を引っ掛けたりすることに重きを置く、ていうのを聞いたことがあるんだけど、ああこれがその実例か、とすごく腑に落ちた感じがして面白くて、それで好きになった歌なんですよねー。
…というお話でした。

------------
『Life is beautiful』
DOUBLE
CD フォーライフミュージックエンタテインメント 発売:2004/11/24 2,500円

コメント