このフレーズが2番目に印象的だった。

いちばん印象に残ったのは実は、「うんこでない」だったんですけど、ブログのタイトルにするにはちょっと微妙だったんで(笑)。ちなみに185ページです。6歳児が真剣な顔で言う。

『スウィーパーはときどき笑う』 交渉人シリーズEX.
榎田尤利
(SHYノベルス)
新書 大洋図書 発売:2010/12/25 903円


以下、多少のネタバレあり

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や、しかし、この「おソースにゃんにゃん」はかなり、この作品のカラーというか、味付けに重要な役割を果たしている感じがしました(笑)。一気に明るくなったというか。語感もそうなんだけど、「おソースにゃんにゃん」と言えない男子高校生(笑)。だよね! 言えないよね! つってちょうウケた。

あと、タイトルにある「ときどき笑う」。これって、笑顔とか微笑的な笑いのことじゃなくて、ニヤリ笑いみたいな、そういう笑いのことだよね…と思いつつ読んでいて、ああここで笑うからこのタイトルなのね、と1回思ったけど、あとからもう1回笑う場面が出てきて、うぉ、これもか! 上手い! と、思ったのでした。
優しくておとなしい、レトリバー犬みたいな紀宵の中にも、奥深いところをさぐっていくとそういう強さ、不敵さがある。ツボったね。キヨ、格好いい。

ツルカメ、いいコンビだなあ…。

智紀の「変わろうとする努力」は、見ていて頑張れと応援したい気持ちもあったけど、なかなか痛々しくて…。あの、芽吹を真似て交渉っぽいことをするシーンでも結局火傷してしまうあたり見ちゃおれんというかなんというか…。「俺もアホだ」のモノローグがまた。わかってる、っていうのがわかるというか。
でも『交渉人』シリーズ通しての「変わる・変われる」のテーマに沿ってるんだなあと思いました。


ドラマCDで聴きたいなあ…!
紀宵に三択を提示する芽吹、「それが恋というものです」と言う芽吹、智紀との会話の後に給湯室で顔を覆ってだかだか足踏みする芽吹を、平川さんの芝居で聴きたい。
チンピラ相手に啖呵を切る智紀、ギャル喋りで「もう帰る!」と芝居を打つ智紀、兵頭に助けを求める必死の智紀を、梶くんの声で聴きたい。可愛いだろう。
バイトで智紀を諭す紀宵のセリフ、テツとのちょっと取引っぽい会話、益子に笑いながら言うあのセリフ、日野さんに言って欲しい。

ああ~~、聴きたいなあ!


コメント

秋林 瑞佳
2011年1月9日21:09

うん、聴きたいです!
私、読みながら頭の中で全部声優さんの声に変換させてしまいました<「スウィーパー」

日野さん&梶さん、ベストな配役だと思うんですよ。
そして平川さん&子安さんも、このふたりじゃないとダメな域のキャスティングで。atisあたり、引き継いで作ってくれないものでしょうか?

”D”
2011年1月9日23:07

ねーっ、聴きたいよね!!

> 読みながら頭の中で全部声優さんの声に変換させてしまいました<「スウィーパー」

私もです。とくに、子安さんの影響力が凄く強くて、兵頭のセリフがいちばん、なんていうか「音がした」というか。ほかのキャラはもう少し、こうかな、それともこうかな、という余地がありましたね。ま、出番の多い少ないも関係あるかもしれません。

> 日野さん&梶さん、ベストな配役だと思うんですよ。

同意です。本当のこと言うと、少し前まではおふたりをちょっと甘く見て(聴いて)ましたけど、最近になってあらためました。
日野さんには、この紀宵の凄みのある芝居、期待できる。
是非ホント、どこかに引き継いで欲しいです!!