上位3組がハイレベルな戦い。
とくに、年齢が同じで、どちらも昨季シニアデビューという、シブタニ兄弟とイリカツの勝負、どちらに軍配が上がるかに注目している私。

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さて。

■ リード姉弟
競技直前の6分間練習で、クリスがほかの選手と衝突するアクシデントがあった。その瞬間も見ていたけど、ヒヤっとした、ホント。背中からぶつかっていったので、背中や腰の怪我を心配したんだけど…。
あとで彼らのブログを見たら、怪我はそっちじゃなくて。接触した相手のブレードがスケート靴を突き破って右足小指の付け根あたりに グサッ といっちゃったと…。出血がかなりひどく最終的に4針縫い、トドメに骨折もしていたというツイてなさ。
それでも棄権せずにFDを滑り切ったのは偉かったよ。演技中は完璧に表情が作れていたのでわかんなかったんだけど、実際には激痛に耐えていたらしい。演技中、耳元にクリスの呻き声がずっと聞こえていたとキャシーがブログに書いていた。
ほんとよく頑張った。ちょっとスケートのスピードは感じられなかったけど、リフトはかなり良かった。そんなに痛いのに、ちゃんとキャシーを落とさずにくるくる回して。クリス偉かったぞー!

早く治りますように。

■ クリンクライラット / ジュレッティシュミット(アメリカ)
曲はブルースかな?
こういうのも悪くないけど、もっとパッと明るくて、リン(女性のほうね)がニッコニコしながら踊るような、そういうのが今度見たいなー。
口がすごく大きいんだけど、それがすごく可愛いよ。って前も書いたけど。
あと、目というか、顔の上半分が、なんとなく、あっちゃん(前田敦子)に似てる気がする。私、前にあっちゃんの良さがいまいちわからないというようなことを書いたけど、撤回する。『フライングゲット』のあっちゃんがすごく可愛く見えて、最近はかなり好きになった。
なので、このリンもかなり好きになった。

■ アレサンドリーニ / バトゥリ(イタリア)
さっすがイタリアのカップル。『トスカ』ハマってるわ。
愛の悲劇ね。まさしく。
コメント少なくてごめん。でもこの組もすごく雰囲気良かったんだよ。

■ ジガンシナ / ガシ(ドイツ)
ロミオとジュリエット、っつーと、フィギュアスケートではニーノ・ロータ作曲のバージョンが圧倒的に多いけど、これはバズ・ラーマン版のやつだね。レオ&クレアのロミジュリ。これが使われてるのは私は初めて見る。
…あれっ、このジュリエットは、前日のあのセクシーなお姉さんか…!しばらく気付かなかったよ。全然違うんで。うーん、なるほど。
うん、雰囲気作りはすごくうまい。キスシーンを再現したストレートラインリフトは美しかった。

■ シブタニ兄妹(アメリカ)
彼らにドンピシャの曲を持って来たね!イン・ザ・ムード、ムーンライト・セレナーデあたりの、ちょいレトロっつーか、1950年代くらいのビッグバンド形式のジャズ。その頃の高校生のダンスパーティを再現したみたいな雰囲気。アレックスの衣装が、シャツにネクタイ、ニットのベストだったんだけど、これを"チョッキ"って言いたくなる(笑)。それが似合ってるよ、って意味。
スケートのスピードが最後まで落ちないし、ステップやツイヅルが本当にキレイ。
いつ見ても、フレッシュで、溌剌としてて、瑞々しくて、キラキラしてて、ほんと、素晴らしい!!

■ ウィーバー / ポジェ(カナダ)
シャンソン?やや物憂げなボーカル曲。一転して大人のムード。
愛って、いい時ばかりじゃないのよね、苦しむこともあるのよ、切ないものなのよ、っつー雰囲気のプログラム。ウィーバーの眉根を寄せた表情がセクシーで切ない。ポジェもそう。ラストは彼女に背を向けるポーズなんだけど、そっち向いたげて!とか思った。
この組のリフトが好き。一見シンプルなポーズなんだけど、実はバランスとタイミングが難しいみたいな、そういうリフト。ほかの組のリフトは凝ってるんだけど、「え、え、いまどうなったの?」と目が追い付かないことがままあるんで(笑)。

得点面では。
リフトでのタイムオーバーがあり、減点1。そのためにわずか、わずか0.09ポイント差でシブタニ兄妹を下回ってしまった。「OH,No~~~~!!!」と言いたくなる。いや、シブタニ兄妹も好きなんだけど、ウィーバー&ポジェも好きなんで。

■ イリニフ / カツァラポフ(ロシア)
曲は『アヴェ・マリア』。って、どのアヴェ・マリア?と思う訳なんだけれども。聴いて、あ、あれだ、シューベルトじゃなくてグノーじゃなくて、ほら、あれ…、…。結局自力で思い出せず、検索してしまった。正解は「カッチーニの」として知られている(けど実は…という話が見つかった)アヴェ・マリアだった。結婚式場かなんかのTVCMに使われたよね。
しっとりして雰囲気のある曲だけど、イリカツに合うかって言うと、私は微妙だと思う。こういう挑戦も必要だとは思うが。彼らもノリにくそうに見えた。そのせいなのか、ステップなんかにミスが出てしまっていた。
最終順位は、シブタニ兄妹、ウィーバー&ポジェに次いで、3位。うーん、残念だったね。

キスクラ席で、イリカツの隣にやはり、モロゾフの姿が。このアヴェ・マリアはモロゾフの振り付け?…うーん、後で書くけど女子シングルのレオノワもバーバーのアダージョでやりにくそうだった。モロゾフは、こういうのが好きなの?
こういう曲は難しいよ。うまくハマったのは、安藤美姫くらいだよね。

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まあ、そんな訳で。

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