考えたことあるよー、とかって悪ノリしてすいません。

たとえばサックスなんですけど。
Dは中学から大学まで約10年ほど、ブラスバンドでサックスをやってました。
だいたいよく使われるサックスは4種類で…、あ、ほんとはもっとあるんですよ。でも主なのは、ソプラノサックス、アルトサックス、テナーサックス、バリトンサックス、の4つです。ちょっと細かい話になるんですが、サックスは移調楽器でして、この4つの中ではソプラノとテナーがB管(べーかん)アルトとバリトンがEs管(えすかん)という分類にわかれます。そして不思議なことに、B管の音色はわりと華やかで、ちょっとばりばりっとした感じで、ジャズとかに向いています。Es管はB管と比べると少し、ですけどちょっと篭ったような、なんとなくニュアンスのある音が出るのでクラシックに向きます。同じサックス属なのに不思議なことなんですが。
(それと、ボーカルの声域を考えると、合わせやすい音域を持っているのはB管。キー高めのバービーボーイズではKONTAがアルト吹いてることもちょいちょいあったけど…、と古くてややマニアックな話ですいません)

という訳で。
高音域で華やかな音の出るソプラノサックスはやんちゃな若者。
中音域でややクラシカルなアルトサックスは美人な青年。
中低音で、ジャズでは花形、ばりっとした音も出るけど、枯れたニュアンスも出せるテナーサックスはスーツを着崩した感じのおっさん。
甘くて優しい低音のバリトンサックスは温厚で包容力のある紳士。

あーこれ、全部の組み合わせ考えられるわー。
やんちゃなソプラノサックス(受)をやさしく受け止めるバリトンサックス(攻)とか、アルトにテナーを攻めさせてもいいし、テナーとバリトンで大人な付き合いでもいいし…、
と一人楽しく相当に妄想したものですが、
…それをついにここで披露してしまったのことよ…。

なんかもう後戻りできない感じ(笑)。

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ついでにピアノ擬人化もやるか。

スタインウェイといえば、高級ピアノの代名詞。いつ聞いてもどこで聞いても華やか。きらびやか。
アイドルのようですね。でもって、わりと素直にみんなから愛されてるような、そういうキャラかなあ。天真爛漫で、ごく自然に王道を歩んでいるみたいな感じで、変にプライド高いとかそういうのはないの。

それでもって、ちょっと神経質で、硬い印象があるのは、カワイのピアノ。硬質でクリアな音質でもあるんですが、半年くらい前に、少し狭い会場でカワイのピアノを聴く機会があったんですが、とくに高音域がキンキンとしてやかましいと感じました。こんな狭いところじゃ僕の良さは生かせないんだい、みたいな。
その同じ時なんですが、ピアノ教師をしている知人が弾くと全然うるさくなくて、すっかりおとなしくなってしまってて…、よく見ると左側のペダルを踏んでいるようだったので後で知人に確認したところその通りでした。グランドピアノの左側のペダルはシフトペダルと言って…えーっとまあ、少し音が小さく柔らかくなる、そういうペダルです。
どうですか、これってまさしくツンデレじゃないですか?

ヤマハのピアノは…、とは言ってもピンからキリまでありますが、それでも、誰が弾いても平均的に鳴る、という印象があります。
実はうちの実家のピアノがカワイのアップライトなんですが、やっぱりなんか硬いし、鍵盤も重いんですよ。(鍵盤の重さは調律、というか調整のせいでもあると思いますが)。で、ピアノ教室に行くとヤマハのピアノで、これがまた軽くて柔らかくて良く鳴って。急に自分が上達したような錯覚に陥ったものでした(笑)。
それで、ヤマハのピアノは温厚でみんなに愛想が良い八方美人タイプ。

そしてもうひとつ、ベーゼンドルファー。
スタインウェイほどの知名度はないものの、ベーゼンもやはり高級ピアノとして実績のあるピアノです。
うちの地元のホールに実はこのベーゼンドルファー様のおピアノがありまして、これまで数回触らせてもらえる機会に恵まれたのですが(去年ぐらいからピアノの練習を再開してます、という話、しましたっけ私?20年くらいのブランクです・苦笑)、これがなんと、"鳴らない"という印象を持ってしまうピアノなんですよ。とくに高音域はもう叩くくらいの感覚で行かないと充分響かないように感じるんです。Wikipediaあたりには「ベーゼンドルファーのピアノはフランツ・リストの 激しい演奏に耐え抜いた ことで多くのピアニストや作曲家の支持を得」なんてことが書いてあるくらいで…、
ああ、そういえば、リスト作曲のちょう難しいピアノ曲として、『超絶技巧練習曲』『パガニーニによる大練習曲』がありますが、現在一般的に演奏されるのは改訂版なんだそうで、改訂前のほうが より難しい んだって(なにこのジャンプかなんかの少年漫画みたいな設定…と思ったよ)。超絶技巧の巨匠ホロヴィッツをして「演奏不可能」と言わしめた、という尾鰭までついてるその難しいほうのバージョンの録音に成功しているピアニストが何人かいますが、そのうちの一人大井和郎氏は「スタインウェイだと演奏効果が高くなりすぎて和音がつぶれてしまう」(つまりこの曲の音の数が多すぎるので、スタインウェイの鳴りでは響きすぎて逆に和音がつぶれるので鳴りすぎないベーゼンのほうがいい…と解釈しました)との理由でベーゼンを採用しています。私そのCD買いましたよ。聴いてみたくて。
…なんで、ちゃんと弾いてくれればちゃんと鳴ってあげるよ、君にできるかな?みたいな、そんなことを言いそうな年上キャラ、かなあ。

ピアノに関しては、なんとなくみんな受って思ってます。この場合の攻はピアニスト。ピアニストを登場させちゃうと、擬人化の定義からは外れちゃうのかなあ?(笑)

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まあそんな訳で。
ほんとすいませんでした。妄想書きなぐって。

コメント

わたし
わたし
2013年9月29日23:58

横からだが、ちょっと待って欲しい。
やんちゃな若者や美人な青年、おっさんや紳士同士の絡みもいいかもしれない。

しかしサックスは口を付ける楽器だ。奏者である、あなたと。
楽器同士の絡みではなくあなたを奪い合う関係だったのではなかろうか!?

”D”
2013年9月30日8:07

まさか楽器擬人化のネタでお客様が釣れるとは(笑)。

>しかしサックスは口を付ける楽器だ。奏者である、あなたと。
たしかに。

>楽器同士の絡みではなくあなたを奪い合う関係だったのではなかろうか!?
ああ、それは考え付かなかったー(笑)
ピアノに関しては人×楽器を考えたんですけど、サックスでは不思議と全然思いつかなかったですよ。なるほど~。

秋林 瑞佳
2013年9月30日20:58

私はC管ユーザーでした。
(フルートだから)

>ピアノに関しては、なんとなくみんな受って思ってます。この場合の攻はピアニスト。
ならば調律師は当て馬ですか?

”D”
2013年10月1日0:13

あー、C管てなんか、素直でまっすぐですよね。

> ならば調律師は当て馬ですか?
んー…、どうですかねえ、結局のところ、調律師がピアノとピアニストの仲を取り持っちゃうようなところもありますしねえ。または、手塩にかけたピアノをピアニストにとられちゃうみたいなところもありますし…、
うわー面白いですねー、三角関係になったー。

去年くらいでしたかねえ、BE-BOY GOLDに鳥海よう子さんの漫画で調律師とピアニストの話があって、けっこう気に入ってたんですが、まだ単行本化されてないみたい。