今頃NHK杯の感想。2

ペアについて。

ペアはあんまりじっくり見なかったです。すいません…。

取り敢えず、高橋＆木原組を押さえとくぞって見てた訳ですが…。
どうしてもやっぱりマーヴィンと組んでた時と比べちゃうよね。もう解消しちゃって、もう新しく組んじゃったんだからもう前のことはとやかく言わないほうがいいんだろうけど、私はマーヴィンとのペア解消を惜しむ気持ちがいまだに強くて、すごい複雑…。

一昨シーズンのSPで「イマジン」をやってたけど、私にとっての高橋＆トランはあれに尽きるんだよね。演技開始時、ふたりは少し離れて、力を入れずにニュートラルな状態で正面を向いて立っているだけ。あれがつまり、"人間"ていうか"個人"、人種も国籍も国境も、そういうの何も関係ないです、ってゆー、（イマジンの歌詞にもある。Imagine there’s no countries （想像してごらん　国なんて無いんだと））そういう提示なんだね、と私は受け取った訳。そんでそこから二人手を取り合ってひとつのものを作り上げていく、っていうプログラムに見えた。たぶん、コーチだって、振り付けした人だって、二人の今後のことをいろいろ憂えていたんだろうしそのうえでこの曲を振ったんだろう…というか少しも考えないでこれっていう選択はないでしょう。…そのふたりがコンビ解消しちゃうなんて…。今回のエキシビでカステリ＆シュナピアが「フィーリング・グッド」を使っていましたけど、ああこの曲成美ちゃんとマーヴィンも使ってたよね、と思い出しては涙ぐんじゃったりして…。…もうオリンピックが悪者にしか見えない。これだけ日本のペアとして活動実績があったのに、国籍が取得できなければ五輪代表になれないなんておかしい。逆に、国籍さえ取得できればなんでもいいのかって話になっちゃって、猫ひろしみたいなのが出てきちゃう訳じゃん。（猫ひろしは結局出れなかったけど）。それって本当にオリンピック精神にのっとっているの？……まあ、言っても今更だし、ペア解消にはもしかしたら関係ないことだったのかも知れないしね、私が勝手に思ってるだけで。

日本人同士のペアで、佐藤有香さんがコーチっていう純国産ぺアがいてくれればなあと夢見てた私ですが、それが実現したのにそれほど嬉しく感じないとは…。


でもエキシビションを見てたら、インタビューで「生まれ変わったら何になりたい？」という質問に成美ちゃんは「バスケ選手」木原君は「野球選手」と答えていて、フィーリングが近いように見えたし、エキシビの演技のラストでスロージャンプがうまくいかなくて、それで木原君が成美ちゃんに「ごめん」という仕草を何度も見せていて、そういうパートナーシップの良さ、みたいなのも垣間見られて、それを見ているうちに、だんだん、ああ、いいのかな、これで、と少しずつ思えるようになって来た。木原君は気さくでいい子だね。考えてみれば、私みたいなことを言う人ってほかにもいるだろうし、いま一番大変なのは彼なのかも知れない。今後も見守っていこうっていう気持ちにだんだん落ち着いてきました。

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全然競技の感想じゃなくって済みませんでした。


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アイスダンスで追記。
リード姉弟の、クリスのほうの衣装だけど、FDの時は裃っぽいなと思ったら曲は"Shogun"で、エキシビのときは水干に似てるなと思ったら曲が"陰陽師"だった。衣装を担当した人は、わかってますね。さすが。