結局、あんまり見なかったです。

とくに女子シングルはまあ、毎回ですが、論争があったりするとね、気持ちが萎えます。男子シングルもまあ、ありますよね、そういうのが。

ほんとは、アイスダンスをかなり楽しみにしていたんですが…、実況があまり好きになれなくて、途中で「もういいや」と思ってしまって(それでも注目している選手だけなんとか頑張って拾い見しました)。とくにショートダンスにおけるパターンダンスの説明がいまいち的確ではなかったですね。解説も…、若松さんはもともとペアのスケーターだし…、だめじゃないけど…、リフトのバランスなんかについてのコメントはいいんだけど、ステップについては大したコメントがなくて…、ウィーバー&ポジェのあの渾身のアルゼンチン・タンゴで、ウィーバーがあんなに沢山飾り足を入れてるのにそれを全然コメントしてくれないのは残念すぎます。私みたいな素人にもあんなにわっかりやすい特徴なのに。あー…、でも、私が贅沢になったんだな、昔は本田武史くんのほとんどしゃべらない解説でも楽しく見ていられたのになー…。

そういえば本田くんは、男子シングルでは解説のレベル上がったなって、思いました。上から目線で済みません。
解説のレベルっていうのとはまたちょっと別な話になりますが、SPで町田くんのルッツがシングルになってしまったとき、本田くんとしてはかなり大きな声を出してしまっていたことが印象に残っています。それで「ああここが勝負の分かれ目なんだ」って、思ったんです。SPには3つしかジャンプが入れられないので、そのルールの中で、各自が出来るもっとも点がとれるジャンプを3本きれいに欠けさせることなく揃えること、それが上位に残る必須条件なんだなって、本田くんのそのリアクションのときにすごくそう思いました。

町田くんといえば、フリーの『火の鳥』ですが…、開会式の感想でああ書いてしまったけど…、ああ、そういえば、昨シーズンも この曲の繋ぎかたは酷すぎる って思っていたんでした。ブツ切りっていうかぶった切りもいいとこで、いくらなんでも酷いでしょう…って。唯一よかったと言ってもいいかなっていうのは、冒頭から数えて2個目のジャンプ(4回転のコンビネーションだったかな)と同タイミングで「カスチェイの踊り」に切り替わるところ、かな。それくらいで、とにかく、「そこで切る!?」つって、原曲を知っているとすごくがっかりします。こういうの、プログラムコンポーネンツスコアに影響しないのかしら。

原曲を知っていても、うまい組み合わせでうまくつないだな、っていう筆頭はアイスダンスのイリニフ&カツァラポフの『白鳥の湖』かな。湖の情景で静かに始まって、中盤ワルツでちょっとゆるめて、そこからまた曲調を変えて演技終盤に向かってこれでもか、って盛り上がっていく流れがとても良かったし、曲のつなぎ目もそんな不自然じゃなかったように思います。(演技内容もよくて、しかもイリカツ銅メダルですよ、素晴らしかった)。

コストナーの『ボレロ』はよーっく聞いているとちょっと変(フレーズが寸詰まりになっていたり、変な小節が挟まっていたりしたように聞こえた気がしました)だと思ったけど、それを目立たせない編曲で逆にそこがうまいと言えなくもないかな。(元が単調な曲なので目立ちにくいのかも知れません)。

鈴木明子ちゃんの『オペラ座の怪人』もすごい良かったんですけど、あれはつないだというより曲のアレンジ自体がいいんですね。音楽の解釈も非常に点数高かったですね、と八木沼さんがコメントしていましたが、そりゃそうでしょう、と思いました。選曲や編曲自体に対する採点では勿論ないですが、曲が良くなきゃ解釈とか演技っていうところに繋がっていかないんじゃないかと思います。そういう意味では高橋大輔や鈴木明子ちゃんは選曲に妥協がないですよね。
まあ、いくら曲や振り付けが良くても、とくにシングルの場合はジャンプが決まらないと点が出ないので、曲は多少変でもいいのかなあ。でも私なんかはいちおう音楽畑(の端っこくらい)にいるので、曲が変だとちょう気になります。
バレエとか経験のある人はまた違った感想をおっしゃっているので、そういう感想の違いも面白いですね。

-------------

と、まあ、そんなところでしょうか。
あと閉会式見て終わりにしようか、と思っていたんですが、もー力尽きました(笑)。配信も今日で終わってしまいます。
ていうかフィギュアは世界選手権がホントもうすぐですね。

まあそんな訳で。ソチの記事はおしまいです。著しく時期を外しているのにお読みくださりありがとうございました。

コメント