重大犯罪課チーフ、ブレンダ・ジョンソン。通称「クローザー」CIA仕込みの尋問テクニックで、容疑者を自白に追い込み難事件を解決(クローズ)するプロフェッショナル。
彼女の出番がやってきた。

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脱線。

この1週間凄い忙しくて、般若心経のこと何書こうと思っていたか忘れかかってしまって、考えているうちに脱線したことなど少し挟んで書いてみたいと思います。


しばーらく前にこのドラマを見たんですよ。動画配信で。1年くらいは前かも知れないんだけど、この1話目がすごく印象に残ったんですよね。ちなみにその1話目はワーナー海外ドラマ公式サイトで無料で見ることができます。http://wwws.warnerbros.co.jp/kaidora/thecloser/


以下、完全にネタバレなので注意してください。



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この第1話は、あるコンピューター科学者(以下、博士)の自宅で、身元不明の女性の死体が発見されるところから始まります。
女性の遺体は、頭部を何度も執拗に殴られ、顔面を銃で撃たれており、損傷が激しい。また、乳房を小さくする手術を受けた形跡があり、顔も整形されていました。家主である博士は行方不明。女性秘書が事情聴取を受けていて「博士は休暇中でハワイにいます」。しかし所在が確認できず、博士が女性を殺害して逃亡したのでは、という流れで捜査が進みますが、次第に博士が経歴を詐称していたことが明らかになり、ついには、被害女性こそが経歴だけでなく性別も偽って博士になりすましていたことが判明。性別詐称に関しては性同一性障害かどうかまでは示されませんでしたが、レズビアンであることは作中で示されました。また、秘書は当初そんなことは全く知らないと言っていましたが、秘書宛のラブレター的なEメールも見つかります。で、秘書があやしい、というふうに話が変わってくるのですが、ここでわからないのが、動機ですね。なぜ殺したか。それを自白させる、そのシーンがこのドラマのクライマックスで、主人公ブレンダの"落とし"のテクニックが冴えわたる、という訳なんですが。

被害女性( = 博士)には、実は殺人の前科もあって、逃亡のため身元を隠して他人になりすましていて、変り者の博士を装い極力他人との接触も避けていたんだけど、秘書に恋愛感情を抱いてしまったようですね。秘書のほうでも相手を男性と信じこんだままで、愛するようになります。前科や逃亡のことについても打ち明けられ、受け入れます。愛ゆえなんですかね。でも、殴ってしまった。なぜ?というところで、主人公の問いかけ「あなたもレズビアンなの?」。途端、秘書は激昂して否定します。さらに「よくもそんな恐ろしいことが私に言えるわね!」「私は敬虔なカトリック信者なのよ」ずっとそれで自分を守ってきたのに…、という、そういう話だったんですね。ちなみに、作中ではこれよりも前に秘書が「教会の奉仕活動に熱心」とか、伏線はちゃんと出てました。それの意味するところが全然わからなかった訳。だから最後にとてもびっくりした。そういう動機があるもんなんだ、と。
信仰心ゆえ、ということではなくてずっと神の教えを守ってきたという彼女の心の中の最も大切な部分を、博士は理解しなかったばかりか身をもってブチ壊したから、ということだと私は受け取りましたが。



という訳でこれも宗教つながりの話だったのでした。


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